格差階級社会をなくそう

平和な人権が尊重される社会を目指し、マスゴミに替わって不正、腐敗した社会を追求したい。

悪党を眠らせない!<本澤二郎の「日本の風景」

2019-12-06 11:30:17 | 日本の風景


悪党を眠らせない!<本澤二郎の「日本の風景」(3516)
<ありとあらゆる手段・方法で犯罪・違法首相を降参させよ!>
 もう北京に舞い戻って10日経つ。昨日は3年ぶりに、仏(ほとけ)のチョウさんの家に、30分ほど歩いて押しかけた。珍客に彼は、福建省・武夷山の銘茶・大紅袍を出してくれた。初めての高級茶だ。生姜と人参のお酢でつけた漬物などを口に入れながら、1972年9月、日中国交回復した後にたらふく飲んだ茅台酒で酔った角さんと大平さんの気分になった。

 思うに、仏教は殺傷を禁じている。悪人も仏になれるというが、その前に徹底した反省と謝罪が不可欠だ。仏罰として、あらゆる手段で、政治資金規正法・公選法違反の犯罪首相を眠らせない!これしかない。

<日刊ゲンダイのマドンナ記者から電話取材>
 夜中の8時過ぎというと、日本時間の9時すぎである。
 運よく固定電話が鳴った。東京からである。筆者のよく知る日刊ゲンダイのマドンナ記者のM子さんだ。NHKの悪女記者とは、月とスッポンだ。
 うれしいことに、お願いしていた来年の手帳を国会で買ってくれたという。ありがたい。感謝感謝である。彼女は日本国憲法をよく読んでいる。大変な平和主義者だ。
 恩師・宇都宮徳馬の生まれ変わりのような、本物のジャーナリストだ。日刊ゲンダイを大きく育てた原動力は、ロッキード事件の児玉・中曽根ルートの疑獄である。

 再び安倍の桜疑獄が、日刊ゲンダイに好機をもたらしてくれている。
<大平さん、田中六助さん、共同三喜田さん、ロスのジェームソン特派員>
 誰がシャッターを切ってくれたものか、目の前に昔の小さな記念写真がある。13人写っているが、場所が特定できない。
 真ん中に、筆者が腕組みしながら満足そうな顔をしている。不思議な写真だ。大平おとうちゃんは、端の方に遠慮がちに立っている。塩崎代議士も。六さんは、真ん中に近い。当時の大平さんの番記者である。70年代だ。
 後方に、背の高いロサンゼルスタイムズのジェームソン特派員も、白い歯を見せている。信頼する共同通信の三喜田さんとは、今も手紙でやり取りしている仲だ。

<ロ事件は児玉・中曽根事件だった!>
 「ロ事件は中曽根事件だ」という角さんの遺言のような真相発言を証言してくれた六さんは、日経OBである。ロンドン特派員時代に朝からビフテキを食べる癖が、命を縮めてしまった。
 中曽根を救った稲葉修法務大臣(当時)は、後継人事で中曽根と関係を絶った。元中央大学法学部教授の稲葉さんとは、9条改憲論で、先輩後輩の間柄で激論を交わしたことが何度もあった。
 彼の奥さんがまた立派で、国会に毎日弁当を作って夫を支えていた。昼時に行って、よくご馳走になったものだ。まじめな家族だから、父親を後継した息子は、長く政界にとどまろうとしなかった。安倍晋三とは違った。離婚した娘は、兄の現役時代、事務所の面倒で忙しかった。

 稲葉家は御殿医の家系だから、彼女は「医者は病気を治す力などない」と教え込まれて育ったと教えてくれた。秘書の田中君は、いま愛媛県にいるはずだ。そういえば岳父・廣岡慎次の家系も加賀100万石の御殿医だった。
 ついでに、漢方について言及すると、皇帝の健康管理に失敗すると、皇帝医も殺される。そうした中で、生死をかけた数千年の歴史を刻んできた漢方医ゆえに、西洋医学に勝るとも劣らない。

<今は小異を残して大道につく時期>
 三喜田さんに話を戻すと、彼は「改憲の場面では、街頭デモに参加する」と叫んでいる京大OBである。不思議な古い写真をよく見ると、大平さんは首をやや左に傾けている。我は反対に少し右に。ナベツネが児玉や中曽根と共に悪戦苦闘しているころのはずだから、当時の読売もまともな時期だった。
 護憲リベラルの良き時代だった。いずれも写真の表情は生き生きとしている。国家主義や国粋主義など蹴散らしていたころだ。

 アベ自公・日本会議のカルト政権を蹴散らして、生き生きとした日本にする現在である。護憲リベラルが最高の航路である。
 そうするためにも、いま悪党を眠らせるような手抜きは許されない。小異を残して大同につく局面である。
2019年12月6日記(東京タイムズ元政治部長・政治評論家・日本記者クラブ会員)





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内部告発者は英雄<本澤二郎の「日本の風景」

2019-12-05 11:04:18 | 日本の風景


内部告発者は英雄<本澤二郎の「日本の風景」(3515)
<太田ショウコウを暴いた戦争遺児が第一号>
 人は様々なれど、あるきっかけから、覚醒するものである。日ごろからの鍛錬も。凡人もジャーナリストもそうである。筆者の場合は2013年12月だから、今から6年前のことだ。特定秘密保護法が強行された時点で、池田大作氏の平和主義と共に歩んできた戦争遺児のK・T子さんが声を上げた。安倍の腰ぎんちゃくで、毒饅頭をたらふく食べたといわれる国交大臣の太田ショウコウを、彼女は「裏切り者」と弾劾した。

 その4か月後に千葉県富津市生まれのやくざ「浜名」を、「浜名はやくざだ」と叫んだ二日後に殺害された。「木更津レイプ殺人事件」である。この悪逆非道な性凶悪殺人事件を徹底取材する過程で、日本のレイプ文化を悟らされた。日本社会の最大の恥部である。
 政治屋とやくざの癒着は、安倍晋三事件を想起させた。それが「桜を見る会」でも証明された。この国は、とことん病んでしまっている。国粋主義政権が誕生した元凶なのだ。
 偉そうな言動を吐く紳士・教師風情が、その実、強姦魔なのである。

 やくざと覚せい剤と強姦事件の、無数の連鎖を学ばされた。ゆえにTBS強姦魔の山口に怒りの反撃を開始した伊藤詩織さんを、ペンで支援をしている。

 ともあれ、木更津市の戦争遺児で美人栄養士だったK・T子さんは、勇気ある内部告発者第一号である。門外漢もいずれは納得するだろう。

<山口那津男を暴いた野原善正が第二号>
 第二号が、創価学会公明党の山口那津男の正体を、先の参院選において、信濃町で暴露した沖縄の野原善正だ。
 安倍の戦争三法(特定秘密保護法・自衛隊参戦法・共謀罪)強行の共犯者の山口狐の正体を暴露した野原も、立派だった。野原を擁立した山本太郎も。

 沖縄には、野原の仲間たちがいっぱいいる。彼らこそが池田主義を信奉する池田親衛隊なのである。信濃町の前途は、彼らの手に握られている。いまの信濃町は、腐臭で満ち満ちていて、薄気味悪い。

 統一教会や生長の家と大差なくなってしまった。

<ジャパンライフを暴いた清和会秘書会のドンは第三号>
 内部告発者第三号は、清和会の秘書会のドンで知られた中原義正であろう。彼を見出した人物は、星島二郎や中野四郎だけではなかった。福田赳夫である。
 中原の弁舌と勇気に対して、福田は「熱血漢」といって称賛した。先に「熱血漢の咆哮」というタイトルで、三回連載した。
 安倍晋三の「小僧時代」を知る、名前通りの正義派である。

 彼との交流は、次男正文を事実上、殺害したような東芝病院事件がきっかけとなった。彼も義弟についで、身内を徳洲会四街道病院で奪われた。いうなれば、病院事故死事件の被害者連合である。

 岸信介・安倍晋太郎・加藤六月と福田の確執を見聞してきた清和会稀有な体験者として、安倍政治を告発している。ジャパンライフ事件はその一つである。

<第四号は内閣府か毎日新聞から出てくる!>
 内部告発には、本人の生死をかけた勇気を必要とするため、支援する言論人が必要不可欠である。

 現在注目の内部告発者は、安倍好みの「政府功労者リスト」を公表する人物である。コンピューターのプロだ。内閣府の正義の若者に違いない。

 すでに外部に漏れているはずである。いつ出るのか?このリストには、相当の狼が潜んでいる。人間を食う狼だ。女性を性奴隷にして生きているやくざや、善良な人間の生き血を吸う悪魔のような人間の顔をした狼や、正義の言論を封じ込める悪魔人間もいるはずだ。

 内閣府と、もう一つ注目しているのは、安倍の国粋主義と距離をもった毎日新聞である。ここには、信濃町の正体を知る人物がいる。毎日のジャーナリストの告発に期待したい。

<戦前の国粋主義政権は有害無益>
 筆者に限らない。安倍は国粋主義者として、国際社会で知られている人物である。戦争責任者・A級戦犯の孫として、戦前への復帰に疾走していることは、166億円の巨費を投入した天皇交代劇でも証明されている。

 改憲軍拡は、日本滅亡の道である。金亡者の財閥の手先であって、99%の国民に寄り添うことはない。
 すでに天文学的な借金を築き上げ、貧者に10%消費税を押し付けて、経済活動を逆転させている犯人である。

 21世紀の国粋主義は、有害無益である。アジア諸国にも暗い影を落としている。ドイツにナチス・ヒトラーの政権が誕生しているのに等しい。

 自由と民主主義を信奉するジャーナリストと、平和を愛する国民が容認できない、恐怖の暗黒政治体制である。ゆえに監視を強める。国民の義務なのだ。主権者の覚醒を、さらに求めて生きたい。勇気ある内部告発者の台頭を強く望みたい。
2019年12月5日記(東京タイムズ元政治部長・政治評論家・日本記者クラブ会員)




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なぜ我々が今生活してい社会である『超金融資本主義』は『資本主義』の最終段階なのか?(No2)

2019-12-04 20:21:22 | 杉並からの情報発信

なぜ我々が今生活してい社会である『超金融資本主義』は『資本主義』の最終段階なのか?(No2)

なぜならば、もし我々が『超金融資本主義』を主導する『ロスチャイルド国際金融マフィア』とその代理人である各国支配階級と政府をこのまま存続させれば、20-30年後にいく着く先は【人類の滅亡】だからである。

『超金融資本主義』は『ロスチャイルド国際金融マフィア』が主導し、その代理人である各国支配階級をと政府使って『実体経済』を破壊することで『増殖』し続け最後は『実体経済』を全面破壊するからである。

『超金融資本主義』は『ロスチャイルド国際金融マフィア』が主導し、その代理人である各国支配階級と政府を使って国民の抵抗を『弾圧』することで『恐怖支配』するからである。

『超金融資本主義』は『ロスチャイルド国際金融マフィア』が主導し、代理人である各国支配階級と政府を使って国民を『搾取・貧困化』させることで『肥え太る』からである。

『超金融資本主義』は『ロスチャイルド国際金融マフィア』が主導し、代理人である各国支配階級と政府を使って国民を『選別・差別』することで『分断支配』するからである。

『超金融資本主義』は『ロスチャイルド国際金融マフィア』が主導し、代理人である各国支配階級と政府を使って核兵器や大量破壊兵器を製造させ『戦争とテロ』を起こさせて『国民同士を殺し合い』させることで『人口削減』するからである。

『超金融資本主義』は『ロスチャイルド国際金融マフィア』が主導し、代理人である各国支配階級と政府を使って、ウソやデマで国民を『洗脳』することで『奴隷支配』するからである。

『超金融資本主義』は『ロスチャイルド国際金融マフィア』が主導し、代理人である各国支配階級と政府を使って子供、女性、高齢者、障害者、低所得者などの社会的弱者を『虐待』することで『分断支配』するからである。

『超金融資本主義』は『ロスチャイルド国際金融マフィア』が主導し、代理人である各国支配階級と政府を使って、『自然環境』を『破壊』することで地球全体を『持続不可能』にするからである。

『超金融資本主義』は『ロスチャイルド国際金融マフィア』が主導し、代理人である各国支配階級と政府を使って『権力犯罪』を多発させることで『社会規範』を『崩壊』させて『無法社会』にするからである。

『超金融資本主義』は『ロスチャイルド国際金融マフィア』が主導し、代理人である各国支配階級と政府を使って国民の上位に位置する天皇や国王をでっち上げて『民主主義』と『主権在民』の原則を『破壊』するからである。

『超金融資本主義』は『ロスチャイルド国際金融マフィア』が主導し、代理人である各国支配階級と政府を使って存在しない『神』をでっち上げて『宗教洗脳』して『騙』すからである。








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京都市長選で共産・れいわvs与党相乗りの立憲・国民のガチンコバトルでしょ。

2019-12-04 20:13:37 | 阿修羅コメント


京都市長選で共産・れいわvs与党相乗りの立憲・国民のガチンコバトルでしょ。
12/6に続き、12/14も太郎さん京都入りするし。
野党共闘はないんじゃないの。
最近の騒動はノリコは枝野(アベ)の最強の刺客だったのがバレたとか?
妄想は膨らみますが、今はFTAで怒髪天です。
日本のこと日本で決めれんなるなら、国会議員いらんやろ!
2. 2019年12月03日 21:21:08 : ib0bpJZLNc : Q0pESjQwR0NMQzY=[4] 報告
▲△▽▼
立憲の現実的な本質は、紛れもなく“寄らば連合の陰”じゃね。
どいつもこいつも連合に媚を売って、政治屋生命のことばかり考えているんじゃね。
こんな政党には、“捨て身の政治活動”なんて期待できるわけ無かろうがに。
今、日本に求められているのは、“捨て身の政治活動”、それのみ!
中産階級の時代は遠の昔に終わってら、馬鹿じゃねえの。認識力なさすぎ。寝ぼけているんじゃねえの。
3. 2019年12月03日 21:29:33 : yynAkmGXfo : dHpDUjc4VXdSSjI=[1] 報告
▲△▽▼
これですか
MUFG 1万人
みずほ 1万9千人
三井住友 5千人
損保J 4千人
7&i 4千人
日産 1万2千人
東芝 7千人
NEC 3千人
富士通 3千人
シャープ 7千人
ソニー 2千人
小の虫を生かして大の虫を生かす、と言ったかしらないけど、中小零細の事態には無関心だったねー
新天地で能力発揮してがんばってくださいねー ♪
パイオニア 3千人
4. 2019年12月03日 22:45:13 : PLe1KgfjQ2 : M3Vsc0lzbnN4aGs=[460] 報告
▲△▽▼
立憲など、新自由主義勢力の手先に過ぎない !
相原たくや‏ @aiharatakuya
https://twitter.com/aiharatakuya/status/1201495274054541312
立憲民主党の幹事長は、国鉄分割民営化を「功績」呼ばわりするのだ。こんなことで新自由主義と闘えるわけがない。格差や貧困、過労死、過労自殺、餓死などの問題に取り組めるわけがない。
ならぽん☆回転木馬‏ @NarapoN1966
https://twitter.com/NarapoN1966/status/1201497517369647104
こんな男を幹事長する枝野幸男=そして、こんな政党を反自民党で有りながら支持出来る=立憲信者。救いがたいと言えます。もう狂気だとしか😨✋😵✋😣😱
●立憲の正体なんて、その程度のもの。日本の労働運動を徹底破壊し、野党勢力を衰退させたのがイルミナティ・ナカソネによる国鉄の分割解体である。総評と同盟の合併が、この国鉄分割解体と同時期に行われたことに着目すべし。
立憲など、自民党勢力のシャドーキャビネットに過ぎない。このような愚かな政党など、よく存続しているものだな。支援者を単なるサポーターとして、党員にもせず人材を育てない。理論武装するための重要な手段である学習会すらしないと言うのは、野党の体をなしていない。ただ数の論理で、ここから出れば当選するだろと言う甘い誘いで、候補者を出しているだけじゃないか。
連合なんて、肝心の選挙の時など全然動かん。政権交代なんて全然考えていないからだ。そもそも肝心の労組が原発関連の電力会社とか、原発メーカーの造船重機、電機連合。輸出戻し税で荒稼ぎする自動車メーカーの御用組合ばっかで、今や「旧勢力」に属する連中ばかりだ。彼らにとっては、自民党が続かないと困る訳だから、そんな勢力の御用組合が支持する立憲なんて、もはや存在意義そのものがない。







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徹底抗戦で撃沈!<本澤二郎の「日本の風景」

2019-12-04 08:29:34 | 日本の風景


徹底抗戦で撃沈!<本澤二郎の「日本の風景」(3514)
<安倍の功労者リスト=ポチの仲間+狼も>
 850人の安倍晋三と昭恵の功労者招待リストに国民の関心が集まっている。幕引きなんて御免こうむりたい。アベ田布施の一族を、どうしても露見させることができない理由はわかりきっている。判明すればお陀仏するからだ。ここは徹底抗戦で、田布施丸を撃沈するほかない。国の功労者は真っ赤な嘘だ。ポチの仲間だけではない。間違いなく人食い狼もたくさん交じっている。攻める野党に、民意が支援している。

<女性など人間を食い物にする不逞の輩も>
 筆者の憶測を交えて分析すると、田布施リストには、魅力的な女性や小金持ちに襲い掛かる不逞の輩がいる!
 国費で招待したリストを、こともあろうに「破棄した」などと、とぼけたような抗弁しか、手の打ちようがない点からしても、主権者である国民は、なんとしても見たい、知りたい。それだけの価値ある政府招待リストなのだから。国民の所有物であって、破棄など論外である。コンピューターをいじくりまわせば、必ず出てくるだろう。

 野党の徹底抗戦で、権力を私物化してきた証拠をつかみ、それをつまびらかにしたい。

<逃がすな一茶(国民)ここにあり>
 悪政の数々を繰り広げてきた安倍晋三内閣も、年貢の納め時であろうことを、主権者も認識している。
 戦争三法にカジノ法と10%消費税に対して、平和を愛する多数国民、子供を持つ親たち、無数の庶民は、シンゾウに欺かれて怒り狂っている。だれか異論があるだろうか。

 招待リストの中には、言論の自由を封殺する悪魔の似非言論人も交じっているわけだから、ジャーナリストの関心も強い。暴政の存続に手を貸して、報酬を手にする悪魔にも興味があるようだ。
 
 「逃がすな一茶ここにあり」である。

<首に鈴をつける輩は自民党、それとも格好だけの公明党か>
 このような事態は、今世紀始まって以来の不祥事に違いないが、解散に追い込めれば、野党は100点満点である。それを恐れる政府与党は、悪党の首に鈴をつける人物が現れて、傷を少しでも浅くするものである。

 今回はだれか、官邸なら麻生太郎だろうが、この人物も困ると潜水艦で逃亡してしまう。自民党にいるだろうか。二階にそんな器用な真似はできない。

 石破はどうか。野党が石破を擁立して、自民党を分裂させる方法もあるが、クリスチャンでは、三木武夫のような決断は無理か。岸田は、さんざん安倍にすり寄って、リベラルを放棄した、無責任な政治屋に成り下がって期待薄である。
 残るは、連立を組む駄目な信濃町ということになる。

 戦争三法を強行した太田ショウコウは、安倍の腰ぎんちゃくで毒饅頭を食らった、と政界雀のもっぱらの採点である。同じく山口那津男にも同じような評価が出てしまっている。無理だろう。

<勝負師は小沢一郎かな>
 俗人は、自民党と公明党のてっぺんから足底まで知り尽くしている、小沢一郎の采配に、ここは注目するほかないのかもしれない!
 小沢は、官邸と自民党の金庫に詳しい。過去に公明党の市川雄一から、信濃町の奥座敷の様子を聞き出している?

 枝野も志位も、小沢ととっくり話し合ってみてはどうか。しかし、時間は迫っている。急がねばならない。解散に追い込めば、野党一本化で一発逆転目前である。

 冬枯れの桜の散り際を、とくと見聞させてくれれば、政治家最後の花を咲かせることもできる。筆者なら、志位を法務検察の大改革の中心に据えてみたいのだが。永田町の大掃除ができるだろう。
 悪党を豚箱に入れるしか、この国の改革は進行しない。
2019年12月4日記(東京タイムズ元政治部長・政治評論家・日本記者クラブ会員)






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断末魔の安倍・清和会<本澤二郎の「日本の風景」

2019-12-03 12:45:24 | 日本の風景


断末魔の安倍・清和会<本澤二郎の「日本の風景」(3513)
<ジャパンライフは森喜朗・安倍の巨大利権>
 やくざを「国の功労者」として、血税を使っての観桜会に招待した、安倍・清和会の断末魔の声が、ここ北京にも届いてきている。ついに、善良な人々を騙し続けてきたジャパンライフまでが、冬枯れの桜に浮上した。

 ジャパンライフは、森喜朗から安倍に至る清和会の、巨大すぎる利権で知られる悪徳企業だ。もはやモリカケの手口は通用しない。新政権は、法務検察を大改革して、悪人を逮捕・監禁する時を迎えている!

<経理を徹底して洗えば逃げ道なし>
 清和会利権の巣となってきたジャパンライフの最初の支援者は、森喜朗である、と清和会OBが、以前から公表していたことである。
 経理を徹底して洗えば、ボロが山ほど見つけることができるだろう。徹底して洗いだせば、清和会犯罪が露見することになる。
 桜の会名簿を破棄した理由でもあろう。しかし、コンピューターに保存されている。若者なら即座に洗い出すことができる。
 善良な役人も出てくることも期待される。崩壊寸前の城を存続させることは、たとえNHKや読売が奮戦しても、もはや国民を欺くことはできない相談だ。

 安倍の逃げ道はない!解散に追い込めば、自公のゾンビのような化け物勢力を100議席以下に落とせるだろう。

<冬枯れの桜は100%散る運命>
 季節は冬である。先日は北京にも小雪が舞った。木枯らし紋次郎という、義侠の人物も飛び出してくるころだろう。
 弱き者を助けて、強き悪人を成敗する時は今である。すでに国民の8割が、桜を見る会の不正を理解している。野党が木枯らしに向かって金切り声を上げると、99%が理解するだろう。

 安倍・清和会を、逮捕・監禁する時を迎えている。法務検察の大改革によって、正義の機構に改編すればいい。筆者は、悪徳検事で知られる、東芝擁護の松本朗を退治したい誘惑に駆られている。
 韓国の民主主義で出来ることを、日本が出来ないわけがない。冬枯れに桜は散る。口ぎたなく言わせてもらうと、化け物・ゾンビの日本会議の桜は、戦後の日本に無用である。
 天皇制国家主義は、戦前の遺物ではないか。

<野党は手綱を緩めてはならない>
 野党を叱咤激励してきたジャーナリストは、いま「手綱を緩めてはならない」と声をからして叫びたい。
 改憲軍拡派は、日本に有害無益である。二度と武器弾薬を使える日本にしてはならない。日本人300万人と数千万のアジア諸国民の魂への、戦後日本の公約を、国際社会は記憶している。

 戦後の政治史の最大の汚点ともいえる政権、極右の清和会政治を弾き飛ばす時だと、繰り返し訴えたい。日本は護憲リベラル、国際協調を貫いて、国民生活第一の帆船・日本丸の航海が最善である。

 先ごろ、亡くなった元自治相の白川勝彦のことが忘れられない。大平正芳・加藤紘一や宇都宮徳馬ら護憲リベラルに殉じた、彼の生前の言葉は「憲法を生かす日本にしたい」であった。白川の期待にも応える野党でありたい。

<朝日・東京も毎日に続け!NHK・読売を封じ込めよ!>
 最近のマスコミ事情での大きな変化は、毎日新聞である。
 安倍の官邸キャップ篭絡懇談を拒否したという。当たり前のことながら、高く評価したい。
 安倍の嘘と騙し策略のための、今井という悪徳役人がセットした記者懇談を拒絶したという。毎日新聞政治部と編集局は覚醒したのだ。つまりは、ナベツネが敷いた悪徳路線を拒絶して、国民に寄り添ったのであろう。毎日は社会部と政治部が一体となって、国民に奉仕する新聞に立ち戻った可能性が強い。TBSテレビも連動せよ、山口強姦魔と手を斬れ、である。

 朝日新聞と東京新聞も覚醒するほかない。読売とNHKを包囲せよ、だ。悪徳メディアのNHKと読売を拒絶することが、国民を覚醒させる道でもある。化け物桜が、その契機となってくれた。

 安倍・清和会桜を散らせて、本物の自由と民主主義を勝ち取る時である。繰り返す、安倍を追い詰め、撃退する時だ。
2019年12月3日記(東京タイムズ元政治部長・政治評論家・日本記者クラブ会員)



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安倍首相が「桜を見る会」国会で下劣答弁連発! 名簿を慌てて破棄したことも「障がい者雇用職員の勤務時間」のせいに

2019-12-03 08:40:59 | 杉並からの情報発信


安倍首相が「桜を見る会」国会で下劣答弁連発! 名簿を慌てて破棄したことも「障がい者雇用職員の勤務時間」のせいに

2019.12.02 Litera

https://lite-ra.com/2019/12/post-5123.html

国会での安倍首相(参議院インターネット審議中継より)

恥知らずとはまさにこのことだ。本日、参院本会議で決算報告と質疑がおこなわれ、そこで「桜を見る会」問題の追及を受けた安倍首相だったが、積み上がった疑惑に何ひとつ答えないばかりか、違法行為さえ開き直ってみせたのだ。

まず、いまもっとも注目されているのが、悪徳マルチ商法のジャパンライフ創業者である山口隆祥会長(当時)を2015年の「桜を見る会」に「総理・昭恵枠」で招待していたという問題だ。本サイトでもお伝えしたように、山口会長はこの「桜を見る会」招待状を勧誘に利用し、被害を拡大させる要因になったことが事実として判明している。

なぜ、悪徳マルチを展開していると以前から指摘されていたジャパンライフの山口会長を「総理・昭恵枠」で招待したのか。多くの被害者を生み出した重大な疑問が投げかけられているというのに、対して安倍首相は自己保身丸出しの、こんな答弁をおこなったのだ。

「個々の招待者やその推薦元については、個人にかんする情報であるため、招待されたかどうかも含めて従来から回答を控えさせていただいている」
「ご指摘の山口会長については、過去において私が招待された多人数の会合等の場で同席していた可能性までは否定しませんが、山口氏と一対一のようなかたちでお会いしたことはなく、個人的な関係は一切ありません。また、私の妻は山口氏との面識はありません」
「一対一では会っていない」「個人的関係はない」と言うのならば、ではなぜ「総理・昭恵枠」として山口会長は招待されていたというのか。その上、被害者が実際に「桜を見る会」に山口会長に招待されたことを信用材料にしたと証言しているのに、「個人にかんする情報」だとして回答を拒否するとは……。

しかも、質疑をおこなった社民党の吉田忠智参院議員は「被害者に対してどう説明できるのか。総理の肉声で被害者の方々に一言、お願いします」と要求していたのだが、安倍首相は被害者に対する言葉を一言も発さず、代わりにこう言い放ったのだ。

「なお、一般論として申し上げれば、『桜を見る会』が企業や個人の違法、不当な活動に利用されることは、けっして容認できません」

自分が招待していたことの責任は棚にあげて、「利用されたことは容認できない」と被害者ヅラする──。重要なことなので繰り返すが、これは「一般論」の話などではなく、安倍首相主催の「桜を見る会」に招待していたということが被害を拡大させ、結果としてジャパンライフ被害は豊田商事事件以上の消費者被害となっている。つまり、安倍首相は片棒担ぎをした張本人なのだ。さらに、本サイトでも既報のとおり、2014年に消費者庁はジャパンライフへの立入検査実施を進めようとしていたにもかかわらず、「本件の特異性」「政治的背景」を理由に一転して立入検査をストップさせていたことも内部文書によって発覚している。にもかかわらず、「個人的関係はない」「容認できない」などという答弁が通用するはずがないだろう。

だが、まるで「他人の話」であるかのように偽装する安倍首相の答弁は「前夜祭」問題でも同じだった。

ご存知のとおり「前夜祭」をめぐっては、政治資金収支報告書への未記載をはじめ、会費の差額分を安倍首相側が負担した供応接待の疑いも浮上しているが、安倍首相は“安倍事務所が受付で参加者から会費を徴収し、それをそのままホテルに渡したから「安倍晋三後援会」に収支は発生していない”“パーティは5000円でも開催可能”と主張。このあまりにも常識はずれな主張に対しては、「そんなに言うなら明細書を発行してもらって国民に提示し、身の潔白を証明すればいい」という声が上がってきた。

しかし、安倍首相はきょうの答弁で、こんな言い訳をしれっと語ったのだ。

「ホテル側との相談過程において、ホテル側から明細書等の発行はなく、加えてホテル側としては営業の秘密にかかわることから、公開を前提とした資料提供には応じるかねることであったと報告を受けております」

前夜祭の資料提供について「営業の秘密にかかわる」とホテルを代弁した安倍首相

安倍首相はまるでホテルの代弁者のように「営業の秘密にかかわる」などと主張したのである。以前から指摘してきたように、安倍官邸とホテルニューオータニ側との間で口裏合わせができてしまっているというわけだが、しかし、「営業の秘密」などが公開拒否の理由になるはずがない。いや、むしろ「営業の秘密」がそこにあるのなら、ニューオータニには公開する必要がある。

というのも、もし実際は1人1万1000円以上の費用がかかるところを、安倍首相には特別にはからって1人5000円にサービスしていたとしたら、それはニューオータニから「安倍晋三後援会」への寄附にあたり、政治資金規正法で禁じられている企業献金をおこなったことになる。さらには政治家に対する利益供与、贈収賄の疑いも出てくるからだ。それを「営業の秘密」などと言っているのなら、これだけで早急に捜査のメスを入れるべき理由になるだろう。

このようにホテルに責任をなすりつけようという姿勢も見苦しいものだが、しかし、安倍首相はもっと信じられない責任転嫁をおこなった。

それは、「桜を見る会」招待者名簿を、野党から資料要求があった5月9日に、しかも資料要求の約1時間後に破棄していた問題での答弁だ。

すでに野党の追及によって、内閣府が文書破棄のために大型シュレッダーを予約したという4月22日から5月9日までのあいだには、ゴールデンウィークの連休日以外でシュレッダーには空き時間が大量にあったことがわかっているのだが、安倍首相はきょうの答弁でこう述べたのだ。

「本年の招待者名簿についても、廃棄をおこなうための大型シュレッダーの予約を4月22日におこない、その際、シュレッダーの空き状況や、担当である障がい者雇用の短時間勤務職員の勤務時間等との調整をおこなった結果、使用予定日が5月9日となったことから、その予定どおり廃棄したものであり、野党議員からの資料要求とはまったく無関係であるとの報告を受けております」

シュレッダー担当が障がい者雇用で短時間勤務だから空き時間に使用できたわけではない──。野党から資料要求があった約1時間後に破棄されるというのは天文学的な確率の偶然であり、どう考えても情報隠蔽をしたとしか考えられないのに、安倍首相はその言い訳に障がい者雇用の職員の勤務事情を持ち出したのである。まったく下劣にもほどがあるだろう。

しかし、「招待者名簿は破棄された。招待者の詳細はわからない」で言い逃れできるはずがない。安倍首相はきょうの答弁で、内閣府が採用しているシステムが「シンクライアント方式」だとした上で、「サーバーのデータを破棄後、バックアップデータの保管期間を終えたあとは復元は不可能であるとの報告を受けている」と述べたが、ネット上では「本当に破棄したのか」「復元できないはずがない」といった声が高まっている。

きょうの答弁をもって安倍首相は臨時国会での追及を逃げ切り、国会閉会後は外遊という名の高飛びをする予定でいるらしいが、ジャパンライフの被害者に対する説明責任を放棄し、障がい者雇用の職員にまで責任転嫁するという“人でなし答弁”で幕引きさせるわけにはいかない。メディア、野党は今後も徹底追及すべきだ。

(編集部)

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情報発信者 山崎康彦
メール:yampr7@mx3.alpha-web.ne.jp
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No. 1271 中国経済減速は自然な現象

2019-12-02 21:11:25 | 真相の深層


No. 1271 中国経済減速は自然な現象
投稿日: 2019年11月25日
中国政府が10月に発表した2017年7~9月期のGDPが前年同期比6%増しか伸びず2期連続で減速したことを受けて、中国経済が懸念すべき段階に達したという悲観的な報道がなされている。
中国の四半期ベースの成長率としては1992年以降で最も低い水準にあり、米国との貿易摩擦が長引く中で、年内には6%を割り込むとみるエコノミストもいる。しかしこれまで中国はあまりにも急速に成長を遂げ、国民の所得水準を向上させてきたため、減速は自然な現象であると私はみている。それでも、中国の成長の衰退を大きくみせたいメディアは、過剰なほど中国経済の危機を報じる。
米国のペンス副大統領も、ワシントンのシンクタンクで演説を行い、クリントン政権時代に米国が行った投資のおかげで中国は繁栄を手にしたが、トランプ政権の経済政策によってこれからはそうはいかない、と述べた。しかし一方で、米中貿易協議が合意を見ることをトランプ大統領は希望している、という矛盾する言及もあった。米国にとって中国はもはや一方的に関係を断ち切れる相手ではないということなのだろう。
少し前にNBA(全米プロバスケットボール協会)のチームのゼネラルマネジャーが香港で起きているデモに対し、デモ隊を支持する反中的な言葉をツイッターに投稿して中国のメディアから批判を浴びた。NBAにとって中国は大切な市場であるため、ツイートは個人の意見でNBAは関与していないとすぐに謝罪した。米国にとっては「言論の自由」だが、中国はこれを「内政干渉」だとしたのである。
貿易摩擦で成長が鈍化しても、人口14億人の大国は国内消費で経済を回していくことができるため、米国の顔色をうかがう必要はない。また、欧米のメディアは中国の負債を問題視するが、米国政府の負債と中国の負債は同じように扱うべきではない。なぜならウォール街を牛耳り富を占有する超富裕層が政府を握っている米国と違い、中国は社会主義政府が経済の長期的な責任を負っている。したがって金融市場の混乱を恐れることなく不良債権処理をいつどのように進めるか決めることができるのだ。
さらに中国と米国では経済の目的が違うため、負債の性質も異なる。近年、中国では過剰な先行投資により過剰な生産能力と住宅在庫増がもたらされた。中国でもほとんどの企業がレバレッジ(他人の資本を使うことで自己資本に対する利益率を高めること)をしているが、中国の大企業や大銀行はその多くが国営である。
例えば3兆ドルをかけた高速鉄道網は、土地、債券、道路の権利、駅、あらゆるインフラや開発は公共のものであり、中国全体の公益のために運営されている。これらの投資は雇用を創出し、所得と税収の増加をもたらし、経済活動を促進する。高速鉄道ができても古い路線は貨物列車が利用すれば、世界最大のEC市場である中国のオンラインショッピングも加速して経済が活性化する。つまり中国では投資の別名が負債になる。だからこそ米国の圧力に対して脆弱ではないのである。
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訪中40年ODA40年<本澤二郎の「日本の風景」

2019-12-02 09:46:54 | 日本の風景



訪中40年ODA40年<本澤二郎の「日本の風景」(3511)
<1979年12月大平正芳首相訪中ODA始動>
 大平首相の中国訪問に際してのODA支援約束は、現代の中国史に劇的な変貌を与えたことが、ここ大中国の首都に二本足で立つと、よく見えてくる。それは、中国・東洋思想の原点ともいえる「報恩の徒」としての信念を貫いたものの、半年後の政局の苦闘の末、桜花のように散った見事な成果である。そんなおとうちゃん(大平ニックネーム)に対して、現場に立ち会った日本人ジャーナリストとして、深甚より敬意を表したい。現在の日本政府が、極右に乗っ取られて久しいことから、余計に感慨深い。(一部敬称略)

 人口14億人の巨龍は、今日では製造業世界一から、世界一の巨大消費市場へと飛龍、世界第二位の経済大国としての地位を不動のものとした。官僚大腐敗と超格差問題に勝利すれば、もはや誰人も、この国にブレーキをかけることなど出来ないだろう。むろん、この課題の壁は厚い。日本の政府開発援助資金(ODA)40年の来年からが、真の正念場といえるかもしれない。

 思うに、大平訪中のODA公約の1979年12月から、中国の大地を両足で固く踏んで以来、今回で111回の中国訪問を数えた。幸運なジャーナリストには、恩師・宇都宮徳馬さんや人権派弁護士・遠藤順子女史らにお尻を叩かれての記録である。支援を惜しまなかった妻の眞知子は、無念にも、次男正文の医療事故死(東芝病院)のあと、心労による病魔に疲れ果て、我が訪中100回目前に旅立ってしまった。

 大平・田中角栄両者とも波乱万丈の人生を送ったが、我が小さな人生もやや似ている。奇しくも角栄・徳馬さんも、我も共に疾駆するうま年である。

<侵略戦争賠償放棄へのささやかな報恩>
 おそらくは、現在の中国人は日本のODAについて知らない。日本からリベラルな政府・政権が姿を消したせいでもある。一人河野洋平さんくらいか。新人期待の星は、徳馬さんの孫の徳一郎君(日中友好協会副会長)。彼の大成を願わずにはいられない。

 現在の日本会議政権は、数年前まで中国封じ込めを悲願として、実に60兆円の血税を投入した。親中派だった公明党創価学会もこれに反対しなかった。宗教政党の忘恩・無節操な政権欲に失望、以来、警鐘を鳴らし続けてきている。

 大平ODAが中国経済の急成長の起爆剤となったことは、その政策判断が正しかった証明である。大平・鄧小平の狙い通りとなったのだが、日本側としては、中国の毛沢東・周恩来の日本侵略戦争賠償放棄に対する、ささやかな報恩であろう。
 仮に戦争賠償を要求されると、日本の経済成長も止まり、沈没することが必至だった。宇都宮さんは、賠償放棄を知って、日中国交正常化は実現できると確信した。何度も語ってくれたものだ。日本人の多くが知らない史実でもある。

<鄧小平の改革開放の起爆剤>
 1979年の北京は、悲惨すぎる文化大革命の首謀者である4人組を退治した華国鋒主席が、中国共産党のトップとなっていたが、行政の中心は副首相として復帰していた鄧小平だった。現に、北京での日本国首相は、人民大会堂での鄧小平会談に臨み、そこでODAの概要を説明している。

 このことをつぶさに見聞していた日本政府関係者は、官房副長官の加藤紘一と首相秘書官の森田一。無念にも大平後継者の加藤は清和会によって、事実上、永田町から追放されて、不運の生涯を終えた。彼こそが「神の国」を旗印に掲げた森成敗に突進したのだが、中曽根康弘や野中広務らに抑え込まれてしまった。
 大平さんの娘婿の森田が元気であれば、40年前の生き証人である。外務省のOBに証言者がいるのかどうか。

 鄧小平の改革開放政策は、日本の血税であるODAと結びついて、爆発的に高度の経済発展を遂げた。これを中国の人民は知らない。悲しい現実は、日本の反中国政権である清和会政治と深く関係している。

<横やり入れた清和会の森・小泉・安倍の「神の国」政権>
 清和会には、反共主義の台湾派が占拠していた。森や石原慎太郎らは「青嵐会」という血盟の組織を結成して、田中・大平連合にかみついて離さなかった。背後に岸と蒋介石が控えていた。

 しかし、福田赳夫内閣の場面で、幹事長の大平と目白の田中が福田を説得、岸信介の金縛りを解いた。めでたく平和条約締結にこぎつけた。喜んだ鄧小平は、訪日するや田中邸を訪問している。

 しかし、日本政治の主流は、台湾派の牙城へと変わった。小泉純一郎・安倍晋三が頂点に立つと、大平ODAにかみついてきた。
 同時並行して、戦争神社で知られる靖国神社への参拝を強行した。安倍も第二次内閣下靖国参拝を強行、国粋主義者の本領を暴露した。そうしてODAの終焉を約束したのだが、幸いにも目的はほぼ完遂していた。

<深い傷跡に塩をすりこんだ極右・日本会議政権>
 日本会議主導の最近までの天皇交代劇は、166億円をかけた原始宗教の秘儀を体現したもので、新聞テレビは宣伝に躍起となったものの、多くの国民は冷ややかに眺めていた。一人安倍が「我が意を得たり」と有頂天になっていたが、筆者の友人である清和会OBは、この時点で天皇廃止論を公然と口にするようになった。ひどすぎた不幸な歴史に、現人神として侵略戦争に関与した昭和天皇に、腹の底からいら立ちを覚えたせいでもある。

 確かに、新天皇による靖国への参拝はなかったものの、靖国と連携する伊勢神宮を、秘儀の中心舞台とした。歴史を知る国民に違和感を与えていた。

 「日本は天皇を中心とする神の国」と戦前の天皇絶対制を鼓舞する安倍、それ以前の小泉の靖国参拝は、侵略戦争の被害国民にとって、五体に深く傷ついていた傷跡に、塩を思う存分押し付けるに等しかった。
 14億人の人民、ついで半島の南北朝鮮人民も、日本不信を決定的にしてしまった。これの負債は、回復不能のレベルに落ち込んでしまった。人民から、ODAに対する日本国民への感謝の念は消えてしまった。清和会政治の罪は万死に値する。

 国民も、日本会議なる不気味な宗教カルトに辟易するばかりである。

<中国史から消えた?日本の政府開発援助>
 かくして小泉・安倍内閣の下で、中国人民の頭脳から、日本国民が支払った政府開発援助の見事な実績と評価は忘れ去られてしまった。
 結果、1972年からの両国人民の心の交流は消えてしまった。大平や角栄の命がけの苦闘の成果も、消し飛んでしまった。誰か大平ODAを吹聴する中国人がいるだろうか?おそらくはいないだろう。

 正しくは一人いた。もう5,6年前だろうか。
 周恩来の指示で創立された、外交官養成大学の外交学院の卒業生の陳暁傑君は、西安の出身である。「なぜ日本語を勉強したのか」という問いの回答は「西安には日本のODAで誕生した施設が沢山あります。それを知って日本語を始めました」であった。
 これは嬉しい悲鳴となった。また、確か北京外語大学に大平教室がある。大平の著書や記念品も展示してある。一度、ここで講演会を開いたことがある。

<おとうちゃんの西安の旅>
 そこで思い出した。大平の訪問の途次、一行は北京から西安に飛んだ。西安空港で、横を歩いていたお父ちゃんに声をかけた。「今回の訪問はいかがですか」「ごく自然に歓迎してくれているのがうれしいよ」ー。

 半年後に永遠に分かれる首相のうれしそうな表情は、40年後のいまも脳裏に焼き付いているから不思議である。

 日中国交回復のため、大平は、まずは先輩の池田勇人内閣を発足させるのに必死になった。女房役の官房長官を経て外務大臣に就任して、日中友好の路線を確かなものにした。
 岸信介が台湾にカーブを切った航路を、北京へと切り返したのだ。岸の実弟・佐藤栄作内閣の下で、再び怪しくなる政治環境に対して、佐藤派の田中角栄と提携して田中内閣を発足させた。自ら外務大臣に就任、一瀉千里で正常化交渉に突っ走った。

 政権発足が1972年7月7日。3か月後に、長かった目標を手にした。このような信念の政治家が存在したことに圧倒される。このくだりは、中国外交部OBの肖向前が繰り返し教えてくれた。彼は古井喜美から聞かされていた。誰も知らない事実である。

 大平番記者もしらない。大平という政治家は、決して自慢話をする人でなかったためである。この一点だけから見ても、彼が戦前戦後の日本為政者の中で、偉大な人物であるかがわかろうというものだ。

<感動で涙が出た兵馬俑への市民の大歓迎>
 お土産は、しかし、中国政府が用意してくれていた。

 西安空港から発見されて間もなかった、秦の始皇帝陵で知られる兵馬俑への約50キロの沿道に、日の丸の小旗を振る無数の人民の大歓迎の姿だった。
 体験者以外、誰もこの場面を想像できないだろう。50キロの沿道に途切れることなく、龍のような人民の歓迎である。華国鋒の指示か鄧小平か?これに圧倒された日本人ジャーナリストの目から、うれし涙がぼたぼたと流れた。

 日本のODAで開花した中国経済である。中国訪問111回目のジャーナリストは、大平さんに代わって胸を張ることができる。肖向前さんが生きていたら、一緒に喜び合えたろう。
 肖さんのいう「日本を代表する国際政治家・大平正芳」に感謝、感謝である。日本にも世界に誇れる政治家がいたことに、日本国民は誇らしげに胸を張ることができるだろう。
2019年12月2日記(東京タイムズ元政治部長・政治評論家・日本記者クラブ会員)




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遅い北京秋天!?<本澤二郎の「日本の風景」

2019-12-02 07:23:22 | 日本の風景


遅い北京秋天!?<本澤二郎の「日本の風景」(3509)
<市内の工場移転の成果>
11月27日の北京は、久しぶりに見た真っ青な空に気分爽快である。狭い住宅の北西向きの窓から、北方と西側の連峰がくっきりと姿を見せていた。北京秋天が舞い戻ってきたように感じた。
 前夜、空港から乗ったタクシー運転手の話では、北京市内の公害工場を全て追い出した成果だと。空港近くの路上で、乗用車が列を作って並んでいたが、これは地方ナンバー車の追い出しチェックというのである。

 数年前から、農村など地方から上京してきた出稼ぎ者を、追い出していることは聞いていたが、地方の金持ちが運転する車も、というのであろうか。ということは、北京を国際都市として、公害のない美しい都市にするという当局の悲願なのであろう。
 ただし、一部の市民は、出稼ぎ農民による、割安ビジネス市場が無くなってしまったことから、他方で、物価高が押し寄せる中で、相当な不満があるという。

 日本でも、経済の深刻さもまた、構造的な不況下、なかなかインフレを呼び寄せようとしても、困難な状況にある。そこへと10%消費税だからたまらない。財閥の500兆円前後の莫大な資金は、新たな投資先もなく眠っている?国は税収60兆円に100兆円予算をずっと編成しているため、毎年40兆円の借金で首が回らない。やってることは、国民の資産である年金基金と、日本銀行の株買い占めで、株価を操作しているだけで、実体経済は沈下している。アベノミクスの正体は、財閥向けで、全体としての日本経済は、破滅への道をまっしぐらだ。

 11月26日の羽田発日航25便B767は、珍しく空席が目立った。
 空港国際線免税品店に賑わいは見られなかったし、ブランド店をのぞく人影さえなかったほどだ。質素倹約を当たり前のように実践している日本人の目にも、不況風を感じさせた。意外なことに、物価安の韓国便がにぎわっていた。

 話題を変える。日航のサービスはいい。今回は機内食もおいしかったので、ワインを2本もいただいた。箸やフォーク類の、やや贅沢なセットを見ていて、田中角栄首相の東南アジア歴訪時の様子を思い出してしまった。当時は政府専用機などなかった。政府は、日航と全日空を交互に借り切って飛んでいた。その時の日航機内食のセットを思い出したのだが、その点で今の首相の、専用機を独占しての贅沢三昧と、中国封じ込めのための60兆円もの血税バラマキには、心の底から怒りが込み上げてくる。

 専門家は、アベノミクスのバブルが、はじけたときのことを、すでに悲劇的に分析している。知らぬは国民ばかりだ。経済も外交も零点以下、加えて平和憲法をぶち壊して、戦争国家にすることだけしか考えていない国粋主義政権にお手上げ状態.のままでいいのだろうか。

<少なくなってきた中国訪問客はトランプの悪しき実績>
 北京空港が大混雑しているため、北京行きの各便はかなり遅れて飛び立っていた。世界大不況下の中で頑張っている中国の強みは、14億人の巨大な消費市場のお陰であるが、空港の混雑ぶりはそのためであろう。
 確かに北京空港周辺道路は、車で埋まっていた。不況を感じさせないほどであるが、最近は米トランプ政権の覇権を絡めた貿易戦争で、不況を口にする北京市民は少なくない。

 一方、中国封じ込めに失敗した安倍・自公・日本会議の政権は、最近になって軌道を大修正した。安倍の改憲懐柔作戦がその理由だが、もう一つの理由は、アベノミクス失敗を埋め合わせるためのである。

 ともあれ、日本経済もトランプの、常軌を逸した米中貿易戦争の影響を受けている。しかし、米国の言論界は健在である。野党民主党も健在だから、トランプ攻勢も強まっている。資金力ではトランプに屈しないブルームバーグが民主党の大統領候補に名乗りを上げた。サンダースのようなリベラル派を副大統領候補にすれば、1年後のワシントンはトランプを蹴散らしているだろう。

<95歳の義母が「今朝木の枝にカラスが」と再会喜ぶ>
 しばらく留守にしていた関係で、狭すぎる留守宅は、水道が止まっていて閉口したが、何とか遅い一夜を過ごし、翌日義母のところへ行った。
 料理自慢の義弟が餃子で歓迎、乾杯してくれた。建国70年に勲章をつけた95歳の功労者は、北京五輪公園で車いすを利用しながらも、矍鑠としている写真を日本に送ってきていたが、再会時、期待にたがわず、寝台に横になっていたが、明らかに元気だった。
 「けさ窓の外にカラスが止まったので、今日来ると予感していた」と少女時代に覚えていた、たどたどしい日本語で、遠来の娘婿に黄金の笑顔を見せつけてくれた。
 日本は果物が高い。こちらの懐を察しているらしく「リンゴを食べたか」と心配されてしまったのには閉口した。日中庶民格差である。彼女は、むろん、千葉県や関東東北の台風被害を、テレビで見ていてよく知っていた。
<12月1日にネット開設。不思議?送信作業中に2ページ分が消えてしまった。記録されている分だけブログ送信>





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