・門人遺誡・・大師六一歳、承和元年、八三四年、十一月十五日、「吾世を去らんと思うこと、明年三月半ばなり。金剛峰寺草創ありと雖も、未だ功半ばに及ばず。然あるに、われ入定せんと擬す。・・東寺を以て実恵大徳に預く。・・弘福寺をもって真雅僧正に付し、神護寺をもって真済僧正に預けたまふ。・・同二年三月一五日重ねて諸々の弟子達に遺告あり。『天長九年一一月一二日より深く穀味を厭いて専ら坐禅を好む。是、皆令法久住 . . . 本文を読む
Q,寺社に鰐口があったり鈴があったりしますがその意味は?
A,鰐口は魔羯大魚(海中に生息する巨大な魚形の動物)を表わします。打つことにより魔障を退治するという意味があります。主に寺院にあります。鈴は『古語拾遺』には、天照大御神が天石窟戸(あまのいはやと)にお隠になったとき天鈿女命(あめのうずめのみこと)が鈴を付けた矛を持って舞ったことが記されておりこれが起源とされます。主に神社にあります。
鰐口 . . . 本文を読む
黒谷和讃
2013-09-28 | 諸経
「帰命頂礼黒谷の 円光大師の教えには
人間わずか五十年 花に譬えば朝顔の
露よりもろき身をもちて なぜに後生を願わぬぞ
たとえうき世を永らえて 楽しむ心にまかすとも
老いも若きも妻も子も 後れ先立つ世のならい
花も紅葉もひとさかり 思えば吾らもひとさかり
十や十五のつぼみ花 十九(つず)や二十(はたち)の花盛り
世帯ざかりの人々も たちまち頓死をするもあり
今宵枕をかたむけて 朝 . . . 本文を読む