福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

善財童子の訪問者と教え(華厳経入法界品)10

2019-09-10 | 諸経
善財童子の訪問者と教え(華厳経入法界品)10
九番目、南方海潮国  毘目多羅仙人(びもくたら
毘目多羅仙人は森に棲んでいて大樹の下で一万人の仙人が従っていた。仙人が善財の頭をなで右手を取ると無数の佛国土の佛たちが見え、善財はその仏たちの足元に或いは一日或いは一年、あるいは何億年、或いは微塵劫と跪いているのを見る、そして様々な三昧を得る。

「我すでに菩薩の【無壊幢智慧の法門】を成就せり。』・・・時にかの仙人は即ち右の手をのべて善財の頂を摩でたまへり。・・その時に善財は無壊幢智慧の法門の為に照らさるるがゆえに、明浄蔵三昧を得、無尽法門三昧に照らさるるがゆえに一切方に遊ぶ陀羅尼の光明を得、金剛円満光明の法門に照らさるるがゆえに分別智意楼閣三昧を得、平地の荘厳法蔵に住する般若波羅蜜の精進に照らさるるがゆえに仏の虚空蔵三昧の光明を得、一切諸仏の法輪三昧の光明の相に照らさるるがゆえに三世円満智無尽の光明を得たり」。

これは十住位のうちの童真住(童子が無欲真正なるように仏の十身の霊相を一時的に備える位)とされます。華厳五十五所絵巻でも下から八番目ということで「第八童真住」と書かれています。
十数年前四国遍路をしましたが多くの寺に蘇鉄が植えられていて通り過ぎる際に頭にあたることがありました。自分はこれを牽強付会して摩頂と思い込んで喜びそのあと一際熱心に本堂や大師堂で理趣経をあげたことを思い出します。他愛無い思い込みですが歩き遍路は誰もそういう気分になるものです。



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