福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

四国八十八所の霊験・・・その84

2018-12-23 | 四国八十八所の霊験
さきに因果のことを書きましたが最近の様々な悲惨な事件事故を見るにつけ、どうしてもいっておきたいことがあります。

 それは各自の家に仏壇神棚など聖なる空間を用意し、所縁の仏様をお祀りするとともに先祖の霊を供養すべきだということです。
祈りには必ず不思議が伴います。大難は小難に、小難は無難にしていただけます。
 仏様は衆生済度を願っておられるし、ご先祖は子孫の供養を待っているのです。
私も色々な人のため仏様に祈るとともに、先祖供養をしてきましたが、それぞれお陰をうけてうつ病や癌など不治の病も治っています。
あとで拝み方に触れますがなにはともあれまず聖なる空間をつくることです。

 仏壇はインドでお釈迦様が亡くなった時、その舎利を各地にストウーパという塔を建てて祀ったのが始まりです。それが日本にも伝わり、日本書紀によると、白鳳14(686)年に聖武天皇が家ごとに佛舎をつくり佛像を置けという詔を出されました。
 これが室町時代には書院造りの床の間とも融合して現在の仏壇になっています。
 江戸時代の庶民もその日の仕事から長屋に帰ればすぐ貰った手間賃を箱仏壇にお供えしました。
そしてついこの間までほとんどの家には仏壇がありました。
両親と子供が朝夕そろってお参りするのは当たり前でした。
月給や貰いものは必ず仏壇にお供えしたものです。 
悩み事がおこれば仏壇の前で家族で手を合わせ仏様や先祖のご加護を祈りました。分家するときにも仏壇神棚は分祀しました。
心の拠り所は仏壇だったのです。
江戸時代までの千数百年にわたる庶民のこのような日常生活が日本の活力と世界の驚く民度を作ったのです。

薬師寺前管長の高田好胤師も修学旅行生300万人に法話をしてきたが仏壇のあるうちの子はすぐに合掌してくれるといっています。
護国寺でも以前お地蔵様の前で若いお父さんが幼い子と一緒に「いつも守っていただきありがとうございます」と拝んでいました。こういう子は仏さまにまもられてすくすくといい子に育つこと間違いありません。


 これは真言宗の一例ですがもっと小さい仏壇で簡単に仏様と先祖のお位牌だけにしてもかまいません。
中心となるご本尊はお釈迦様でも観音様でも阿弥陀様でもお不動さまでもお大師さまでも縁のある佛さまをおまつりすればいいのです。
正確にいえば真言宗は大日如来や観音様、御大師様などをお祀し、天台宗、浄土宗、浄土真宗はご本尊として阿弥陀様、禅宗はお釈迦様、日蓮宗は大曼荼羅を祀ります。
仏壇を買ったときは開眼といって仏様の魂をいれる作法がありますので縁のある僧侶の方に頼むと良いと思います。
 大変だと思う人は好きな仏様の数十センチの小さい掛け軸だけでも買っておまつりするといいでしょう。最初から堅苦しく考えなくてもいいのです。
 ただ畏敬の念を持って扱い、清浄な環境に置かねばなりません。


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