”店じまい”商法ってあるのをご存知でしょうか?
これも大阪ならではの商売の仕方なのだそうです。
大阪人は、”オモロイ”ものと”安い”ものに目がありません。
そこに目をつけて大当たりしたのが”大阪名物”「店じまい商法」です。
店の前に、でかでかと「店じまい」の看板を掲げて置くだけの商法で、この看板を目にした客は、「店じまいと言うことは、在庫処分するはずで安く買えそうや」と思い込んで、普段はサイフの紐を締めていたのが、衝動買いしてしまうということです。
「ええもんが安く買えた」と思っていた客が、後日その店に行くと、相変わらず「店じまい」の看板を掲げているの見て、おや?とは思いつつ「今度こそは、ホンマに閉店や!」と勘違いしてまたまた買ってしまうということになってしまいます。
ところが、その後、何度通りかかっても「店じまい」の看板を掲げており、「インチキや!」と店主に怒鳴っても、店主曰く「毎晩、店を閉めています」とすました顔で返事をすることでしょう。
ここで怒らないのが大阪人です。
「オモロイこと言うなぁ」と感心して、口コミで広がっていき、「店じまい商法」は、オモロイもん好きでシャレ好きの大阪だからこそ、ウケる商売といえます。
だからといって、誰でもこの商法が成功するわけでもないのです。
そこには、やはり、安くて客を満足する商品を提供してこそ、店は繁盛するのです。