今日9月1日は、「防災の日」と定められています。
この日は、昭和35年(1960)に制定されたのですが、元々は、大正12年(1923)9月1日午前11時58分に発生したマグネチュード7.9の関東大震災の教訓を生かそうとして生まれたものです。
淡路・阪神大震災もまだ記憶に新しく、と言ってももう13年経ちましたが、この地震を経験したものは、今もその状況が目に、頭に残っています。
昔から地震は周期的に発生するのではないかと言われています。
地震の周期というと本来は、地震波とかゆれの周期をいいますが、ここでの周期は、地震の活動期と静穏期の間隔のことを考えて見たいと思います。
関東地方での地震は、70年周期に発生していると言われておりますが、大正12年の大震災以来すでに80年経っており、いつ発生してもおかしくない時期と考えられます。
関東地方の地震の発生周期 東海地方の地震の発生周期
また、東海地方での地震の発生周期は100年と言われ、最近の発生は1854年の安政東海地震でしたから、それから150年経っており、ここもこの考えからすると、いつ発生してもおかしくないと思われますが、それにしても時期が長過ぎます。
今、盛んに言われているのが、この東海地方と和歌山方面の東南海地震の発生です。
南海地方の発生時期は、
安政元年(1854)12月24日 近畿中南部地震 M8.4
明治32年(1899)3月7日 三重南部地震 M7.0 この間45年
昭和19年(1944)12月7日 東海道沖地震 M7.9 この間45年
昭和21年(1946)12月21日 南海道沖地震 M8.0 この間2年
昭和40年(1965)4月20日 静岡県中部地震 M7.0 この間19年
東南海地方での周期は、昭和21年以来崩れていますが、南海地方に静岡・東海道を入れるかどうか、東海地方との相互間の問題があり、一概に言えないようです。
この発生周期は、科学的根拠はないのですが、過去の事象が、経験値として残っている以上、無視できるものではないと考えられますが、これによって風聞を悪くするのも考え物です。
一応参考として考え、今の科学では、長い時間(数秒前の予知は出来ても対応するには時間が少なすぎる)の予知が難しい以上、普段の心構えが必要なようです。
「天災は、忘れたころにやってくる」