日本の国技といえば、世間一般的には「相撲」ですが・・・・
別に国や法律が相撲を「国技」と決めているわけではありません。
柔道や剣道、弓道だって日本古来の競技で、国技と呼ばれています。
では、相撲が国技といわれる所以は、相撲の常設館を国技館という名前にしたことからなのです。
1909年(明治42年)6月2日に、東京の両国に大相撲の常設館が完成し、その際に、作家の江見水蔭氏が執筆した開館式の披露文で「そもそも相撲は日本の国技である・・・」という内容から、命名委員会(会長は板垣退助)が「両国国技館」と決めたことから「相撲」は「国技」と呼ばれるようになったそうです。
左が東京江戸博物館、右の緑の屋根が国技館、その間がJR両国駅。
本来、「国技」とは、その国で生まれた武道やスポーツ競技を指す言葉でしたが、スポーツ競技が世界中で実施されるようになり、発祥地以外の国がそのスポーツ競技を「国技」と呼ぶようになりました。
さらに、国家としてスポーツ競技の普及強化に努めている場合にも国技と呼んでいるようです。
法律で、国技を決めている国は12カ国あり、その主な国と国技は次の通りです。
カナダ・・・・・アイスホッケー スリランカ・・・・・バレーボール
韓国・・・・・・テコンドー チリ・・・・・・・・・・ロデオ
バハマ・・・・セーリング
法律では決めていませんが、その国の国技と呼ばれているものは、・・・・
アメリカ・・・・・野球、アメリカンフットボール、バスケットボール
イタリア・・・・・サッカー、バレーボール
フランス・・・・・フェンシング、ペタンク
ドイツ・・・・・・・ハンドボール、サッカー