東大寺は、西南部は興福寺、南東部には手向山八幡宮に接し、中央に金堂である大仏殿を配し、二月堂、三月堂もその境内にあります。
従って二月堂は、正式には、東大寺二月堂といい、奈良時代(8世紀)創建の仏堂で、現存する建物は1669年の再建で日本の国宝に指定されています。
二月堂は”お水取り”で有名ですが、正式には”修二会(しゅにえ)”といい、8世紀から連綿と継続され1250年以上続いている奈良の早春の風物詩ともなっている宗教行事です。
二月堂からは奈良市街方向を見ると大仏殿の大屋根が見え、この眺めは、いにしえの奈良の都を彷彿させられました。
東大寺は、永禄10年(1567年)の兵乱により創建時の建物の大部分を失ったのですが二月堂は類焼をまぬがれたのですが、寛文7年(1667年)に失火で焼失しました。
が、江戸幕府の援助を得て2年後には再建されました。
「お水取り」は3月12日の深夜に行われ、「お松明」とも云われ、関西では、「お水取り」でやっと春が訪れると言われています。
今から、その季節が待ち遠しいです。
奈良東大寺二月堂 動画
東大寺 境内図