「下呂温泉」は飛騨山脈の山々に囲まれた飛騨川の川原付近で湧き出るアルカリ性単純温泉で、江戸時代の儒学者林羅山により、三大名泉の一つと唱えられました。
飛騨川沿いの温泉街 JR 下呂駅
三大名泉とは、「草津温泉」「有馬温泉」と今回訪れた「下呂温泉」です。
温泉は、10種類の泉質に分けらます。
下呂温泉は「単純温泉」---アルカリ性単純温泉でPh8.5以上の美肌の湯と言われ、他に鬼怒川温泉、宇奈月温泉、道後温泉などがあります。
ちなみに「草津温泉」は「酸性泉」、「有馬温泉」は「塩化物泉」その他の泉質は、又別の機会とします。
さて、この「下呂」という地名は、どのようにして生まれたのでしょうか・・・
776年(宝亀7年)に美濃国菅田駅と美濃国大野郡伴有駅の間に作られた「下留駅(しもどまりえき)に由来しています。
当時の”駅”とは、馬を乗り継ぐための宿場駅のことで伝令制度や早馬の利用に活用していました。
この宿場駅の「下留駅」が「げる」と呼ばれるようになり、それが最終的に「げろ」と呼ばれて当て字「下呂」と表記されるようになったと言われています。
しかし、「下呂温泉」と呼ばれるようになったは昭和以降で、それ以前には「湯ノ島温泉」と呼ばれていました。
従って、林羅山も「下呂」ではなく「湯ノ島」と紹介されており、それではなぜ「湯ノ島」がなぜ「下呂」になったのか・・・
要は、源泉の場所が変わったということです。
温泉が発見されたのは、平安時代ですが、後に地震があり、湯ノ島の湧出は止まりましたが、1265年に現在の飛騨川の川原に源泉が見つかりました。
その飛騨川の川原に源泉が見つかったのは、”しらさぎ”が足の傷を癒しているのを見つけたからと言われており、この”しらさぎ”は、薬師如来の化身ともいわれています。
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