徒然なるまま”僕の趣味と遊ぶ”

タイガース、水彩画、鉄道などの、僕の気ままな”独り言”

映画 「 燃えよ剣 」

2021年11月19日 08時41分56秒 | 映画・社会

封切り日から1か月以上経っているので、もう上映されていないとばかり思っていたのですが、ひょんなことから、今も上映されているのを知り、見に行ってきました。

 
 

土方歳三(岡田准一)の半生を、インタビューで語りながら進行して行き、幕末の動乱期を彼とその仲間が激動の如く暴れまくって、駆け足的な展開で描く、血生くさいアクション劇です。

何しろ土方歳三の半生を、2時間半の映画で駆け抜けるため、文字通り展開が激しくある程度の歴史の記憶と則して見てゆかなくてはならず、2時間半はあっと言う間でした。

          

今まで、土方歳三のドラマや映画は、部分部分を取り上げたものが多かったようにおもいます。
従って彼が関わった多くの事件や事象を時系列的に演じる作品は、珍しくこれほど彼一人が主役であったものと改めて思い知らせられました。
それほど日本の歴史に、江戸末期特に佐幕派と討幕派の間で、良くも悪くも影響を与えたものとホトホト感心せざるを得ません。
ただ、それが多くの人の血を流したという事実は、彼だけのセイだけではありませんが、勝てば官軍で新政権樹立に肩入れするものが多くあるのも仕方がないのです。

   

血気盛んな田舎の若者が、武士になりたいという一念で武芸に励み、京都で会津藩で浪士組を組織し、芹沢鴨(伊藤英明)の殺害、新選組の結成、池田屋事件、鳥羽伏見の戦い、そして仙台、会津での戦い、そして五稜郭へと、歳三の歴史を中心にスポットを当てての構成で、その合間に、お雪(柴咲コウ)との心の交流、近藤勇(鈴木享平)沖田総司(山田涼介)ら隊士の関係を描き歳三の人間味ドラマとなっています。

 

武州多摩の”バラガキ”は、「武士」になったのでしょうか?
最後の壮絶な彼の死が、武士としての意気込みを表したのでしょうか・・・

土方歳三の求めたものは手に入ったのでしょうか・・・
何が彼をここまで駆り立てたのか・・・
彼が望んだ武士は・・最後まで武士として生きたのでしょうか・・・
多くの仲間をなくし、彼は何を望んで新しい世の中を望んだのでしょうか・・

時代の潮流に流され、命を懸けて夢を求めた者たちは、結局、刀の力だけではどうにもならなかったという思いに至ったのでしょうか・・・

この激動の時代があったからこそ、今の時代が、日本があることを忘れてはならないのでしょう。



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