日々の出来事 8月14日 シャクシャイン
今日は、シャクシャインの乱が起こった日です。
1669年8月14日は、松前藩の過酷な収奪に抗して、アイヌ・シベチャリの総首長シャクシャインを中心に全蝦夷のアイヌ民族が蜂起した日です。
そして、アイヌ軍は松前に向けて進軍を開始しましたが、松前藩は長万部の南にある国縫の丘で待ち伏せし、アイヌ軍に鉄砲で攻撃を加えました。
この攻撃で、弓矢しか持たないアイヌ軍は総崩れとなり、シャクシャインは本拠地の静内に撤退します。
その後、シャクシャインは静内のシベチャリの砦で抵抗を続けていました。
この戦いを冬まで持ち越せば戦況が不利になると考えた松前藩は、偽りの和睦をシャクシャインに持ちかけます。
そして、その和睦に応じたシャクシャインは、10月23日、和睦の酒宴の席で毒殺されてしまいました。
指導者を失ったアイヌ軍は降伏し、静内にあったシベチャリの砦は完全に破壊され、シャクシャインの名を語ることも許されませんでした。
アイヌ民族はもともと北海道に住んでいた先住民族です。
しかし、15世紀以降本州から渡ってきた和人に不利な交易を強いられ、どんどんその居住地を奪われて行きました。
現状、アイヌ民族固有の文化も言葉も“日本人”に飲み込まれ、経済的に困窮した状態は改められないままです。
アイヌ民族としての誇りが保てるような経済的補助と、民族固有の文化の保存が必要であると考えられます。
先住民族の言葉
「 インディアン、嘘言わない。
白人、皆、嘘つき!!」
「 アイヌ、嘘言わない。
和人、皆、嘘つき!!」
シャクシャイン
☆今日の壺々話
修学旅行
あれは何年前になるかな。
中学校の修学旅行でオレたちは北海道へ行ったんだ。
二日目の金曜日のことだった。
風呂から出て部屋に戻るとみんなが何やら騒いでいた。
何事か、と聞くとホテルのロビーから調達してきたと思われる新聞を渡された。
「 テレビ欄を見てみろ!」
言われるままにオレは見た。
そこには!
“ 1:40 H大好き ”
深夜に“ H大好き”とは……。
北海道のテレビ局は、大胆なことをするなあ~。
リアル厨房のオレたちのテンションはイッキにあがった。
そして深夜。
先生たちの見回りを、タヌキ寝入りでやり過ごした。
女子の訪問も適当にあしらった。
オレたちの邪魔をする者は誰もいない。
いよいよオレたちのボルテージは最高潮。
時刻きっかりに、テレビの電源をスイッチオン!
“ 北海道大好き ”
の文字が画面に映った。
マジ泣いた。
修学旅行
修学旅行の時、友達の荷物の最深部に、全長30cmくらいの木彫りのアイヌの像みたいのと、
「 俺の親友のこいつが、生まれてから一度も九州に行った事が無い、
死ぬまでに一度でいいから見てみたいというから、悪いけど連れていってやってくれ。」
という、お兄さんの手紙が、その像に貼り付けられているのを、初日の宿泊先で発見。
そのアイヌ像は誰かのお土産で、友達んちの居間にずーっと放置されてたモノで、出発前日の夜中に、いつの間にか入れられていたらしい。
ご丁寧に何故か毛筆で、アイヌ像に友達の住所と名前が書き込まれてて、どっかに置いてくることもできず、しかもうちの学校の修学旅行って、毎日移動して宿泊先が変わる旅行だったから、友達は1週間ずーっとそのアイヌ像を持ち歩いていた。
友達は、旅行でまわった神社仏閣全部で、
「 兄が早く出て行きますように・・・。」
と祈願してました。
アイヌ昔話1
昔、沙流川筋のある村おさが山で薪を採っていました。
しかし、薪を背負おうとしても重くて立ち上がれません。
そこで村おさが、
「 河童でもいいから手伝って欲しいが・・・・。」
と、つぶやきますと異形の者が現れ、村おさの手を引いて起きあがらせてくれました。
それで、彼は河童を御礼として家に招きました。
妻は河童を客座に招きます。
やがて夜になりましたが、村長達は急に激しい睡魔に襲われました。
と、河童が、
「 早く村中の者をこの家に集めろ!」
と怒鳴ります。
村長は、半ば睡眠術にかけられた状態で村の衆を家に集めました。
村人の大半が家に集まりましたので、村長は戸を閉めたところ、遠くで突然雷鳴が轟き、同時に集まらなかった者たちの悲鳴が響きます。
しかし、確かめる間もなく、村長も村の衆も深い眠りに落ちてゆきました。
そして、村の衆も村長も同じ夢を見ていたのです。
「 自分はこのコタンを守るために天から下ろされた河童の神、ミントチカムイである。
今日は盗賊が村を襲う企てがあったので、わざと村長の荷物を重くして、皆がここに集まるようにし向けたのだ。
これをあげるから、魔除けとして大切にするように。」
翌朝一同が目を覚ましてみますと枕元には金の煙草入れがあり、外に出てみますと集まらなかった村人の死体がゴロゴロと転がっておりました。
そして、村おさと生き残りの村人は魔除けの煙草入れのお陰で、その後、平穏に暮らしたということです。
アイヌ昔話2
旭川市から北に向かう宗谷線が石狩川を渡り、比布川を遡る当たりにトゥッショッという山があり、そこにあの世に通じる穴があると伝えられておりました。
昔、二人の老人が狩りのためにこの山に分け入りますと、一匹の狢が例の穴に入り込むのを 見かけました。
と、狢は突然穴から飛び出すように逃げ出し、穴から弓を持った男が顔を出して辺りを注意深く見回しておりましたが、また穴に消えていきます。
興味を覚えた老人二人が穴にもぐり込んでみます。
はじめは息も出来ないような狭さだったのが、次第に明るくなり、大きなコタンがある。
狩りの獲物も魚も多く、家々の乾し棚には魚がドッサリ干されて豊かさを誇っております。
しかし、不思議なことに村人には老人達が見えないらしい。
ただ犬だけが怪しんで吼えまくります。
老人はさすがに気まずくなって帰ろうとしたが妙に袖が重い。
見ると、なんと袖に村の者達がぶら下がっていたのです。
二人はそれを振り払ってやっとの事で穴を出ました。
帰り道、一方の老人は、
「 魚も獣もたくさんいる、いい村でないか、あんなところで暮らしてみたい。」
もう一方は、
「 嫌だね、あんな気味悪い村は・・・・・。」
などと話しておりましたが、“住んでみたい”などといった老人は病気でもないのにポックリと死に、“住みたくない”と言った者はずいぶんと長生きしたということです。
これ以来、村人は例の穴を一層恐れるようになった、ということです。
これは、「まんが日本昔話」でも紹介された話です。
この「比布」(ぴっぷ)の地名語源はアイヌ語のピオプで石が沢山あるところと言う意味です。
あの懐かしのピップエレキバンのCMにも登場した由緒正しい地名です。
さて、別の伝説では「あの世の入り口」は比布川流域ではなく、石狩川の支流、忠別川の上流の小山にあるとされております。
この山はイチイの木が生い茂って、昼でも暗く不気味なところでありますが、この森の茂みに時折悪臭を放つ岩穴があり、人々はウエンルパロ(悪しき路の口)と呼んで近づくのを恐れておりました。
ある日、二人の上川アイヌがこの穴の正体を確かめてやろうと中に潜り込みました。
はじめは漸く這って進む程の狭さだったのが立って歩けるほどの広さになり、 急に視界が開けて明るくなります。
喜んでさらに進むと、道が二股になっている。
そこで二人はそれぞれの道に分かれました。
さて、一人が行った道はやがて野原になり、仕舞いには海になる。
海には舟が有ったので、近寄ってみると中にはなんと死体がギッシリ。
そのうえあちこちから犬が集まって吼えかかるので必死になって追い払っておりますと、突然頭上から 「シリクル トナシ フンナァ」(亡者の魂が早いなあ)などと言う声がしますので、急に恐ろしくなり、ようようの事でもと来た道を戻り、穴から出ました。
もう一人の方も、穴から出てきたので聞いてみると、自分と似たような体験をしたとのことでした。
それ以来、人々はこの穴をあの世の入り口として、一層恐れるようになったということです。
ホテルマン
道東にある某ホテルでフロントをしています。
先日、予定到着時刻を大幅にオーバーしていらっしゃるお客様に、お電話させていただいたところ、
「 あ、すみません。道に迷ったみたいで・・・。」
との事。
どうもお車を運転なさってるようでしたので、早々に電話を切りあげ、その後、交代の時間になったので帰宅しました。
次の日の朝刊を見てみると、お客様が事故でお亡くなりになっていた事が判明。
目撃者ありの事故だった為、具体的な時刻が書いてあったのですが、私がお電話する2時間以上前でした。
一体どこで迷っていらっしゃったのでしょう?
更に、これは昨日の事なのですが、私のプライベートの携帯に、くぐもった、うめき声の様な音が47秒にわたって留守碌されていました。
本日16時より、お祓いに行ってくる予定です。
貴方が間違い電話を掛けて相手が適当に合わせただけじゃね?
携帯に掛かってきたのはイタ電ぽいし。
書き方が悪かったですね。
当然、ご指摘いただいた可能性を考慮して、交換台の記録はチェックしています。
それに万一、お客様が誤った番号を届けていらっしゃったのだとしても、その番号から、当方のプライベートの携帯に連絡が入る筈は無いと思うのです。
個人的には、有給をとって、御祓いの為に京都まで出かける程怖かったので。
最初の電話がつながった時に憑いちゃったとかなんでしょうかね?
お祓いの話も聞きたいけど。
たった今ホテルに帰ってきました。
別のホテルに勤めている友人の伝手で、とある霊能者さんの所に行ってきたのですが、当方が用件を切り出す前に、
「 ああ、男女二人ついてきてるね。
うわ~。痛ましい姿だね。
自動車事故?」
と仰ったので、吃驚しました。
紹介してくれた友人にも細かい事情は告げて居ませんでしたし、ホテルの同僚達にも本日の有給は親戚の法事と言っておいたのですが・・・。
霊能者さん曰く、私が電話をしたのは、警察署内に事故車が運び込まれた後で、亡くなった方の携帯は、助手席の下に潜り込んでいて、そこに繋がってしまったんだそうです。
その後御祓いをしていただいたのですが、その最中、携帯電話が狂ったように振動し、沈黙した後は電源が入らなくなっていました。
何もかも初の体験で、興奮の為些か乱文気味ですが、取り敢えず御報告まで。
事故直後の事故車両に残されてた携帯に着信したら、警察から事情聴取されそうだけどね。
もしかしたら相手を確かめるために警察の人が電話にでたのかも。
アルコールを買いに出掛けてました。
先ほどホテルに電話した際に、それとなく聞いてみましたが、変わった事は無いと言ってましたから、警察から電話が掛かってきたりはしてないみたいです。
会話の内容から判断して、どう考えても警察では無かったと思います。
正直、私は今まで霊体験と呼べるようなものは0でしたし、怪談なんかも好きでしたが、信じては居ませんでした。
よもやこの歳になって、価値観の大幅な変更を強いられるとは・・・。
今夜はなかなか眠れそうにないです。
大丈夫でしょうか?
現在落ち着いていますか?
今夜も蒸すような暑さの様です。
不眠症な私ですが見守っていますよ。
一人じゃないですよ(´▽`)
大変でしたね、お疲れ様でした。
そんな痛ましい姿の幽霊って、見えたら怖いだろうな。
時間があれば京都観光して気分転換なさってください。
道東の方には暑いかもしれませんが。
有難う御座います。ただ、御祓いの方は成功したと思ってます。
前述の霊能者さんが、人間的にも信頼出来そうな方だったのが大きかったですね。
長年フロントマンをしておりますので、人を見る目はそれなりにあるつもりなのですが、凄く良いお顔をなさってました。それに、
「 携帯壊しちゃったから。」
という事で、挨拶代わりの粗菓以外、一切お礼も受け取っては下さいませんでした。
今、ナーヴァスになっているのは、今まで何の気無しに見てた世界が、全く違って見えているからです。
ほんと、夜が怖いと思ったのは幼少時以来です。
明日はゆっくり寺社巡りでもしたいところですが、夜からシフトが入っているんですよね。
それにしても、京都の夜は本当に蒸しますね。
部屋の中は空調が効いていますが、先ほど買い物に行った際に実感しました。
上の人いる?
これ、新聞にあったんだけど。
30日午前1時ごろ、京都市東山区国道143号線の交差点で、北海道帯広市のホテル従業員田中秀明さん(48)が倒れているのを通りかかった人が見つけ、119番通報した。
消防署員が駆けつけたところ、田中さんは全身を強く打っており既に死亡していた。
東山署は死亡引き逃げ事件とみて捜査している。
田中さんは法事の為、帰省中だった。
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