日々の出来事 8月24日 ポンペイ
今日は、ベスビオ火山の大噴火があった日です。(79年8月24日)
西暦79年8月24日、人口1万人と推定されるポンペイの町は、町から北西10kmにあるベスビオ火山の大噴火によって火山灰の下に埋まりました。
ローマ帝国のリゾート地であったポンペイは、整然と区画整理され、住居や酒場、公衆浴場や劇場を持ち、下水道も整備されていました。
建物には壁画が施され、ローマ帝国の贅沢で享楽的な暮らしぶりが記録されています。
ベスビオ火山の大噴火は、火砕流を噴出し、逃げ遅れた人々を飲み込みました。
そして、火山灰がその上に積もり、灰が固まり、肉体が朽ちて空洞が残りました。
発掘者たちは、この空洞に石膏を流し込み、死の瞬間を浮かび上がらせます。
家の中で身を寄せ合う家族、子供に寄り添う母親、互いを庇う抱き合った恋人たち、すべてが一瞬に終わりました。
ナポリ郊外にあるポンペイ遺跡は、ローマ帝国の古代の暮らしを、時が止まったかのように目の前に見せてくれると共に、一瞬にして平和な暮らしを奪われた人々の悲劇の遺跡でもあるのです。
ポンペイ
☆今日の壺々話
貧乏
「 あれっ、揺れているぞ。」
「 また、地震かな。」
「 ようやく復興してきたと言うのに・・。」
「 ま、大丈夫だろ。」
“ ドッカ~ン!!”
「 うわっ、大噴火だ、逃げろォ~!!」
「 えっと、これと、これを持って・・・。」
「 何してんだよ、早くしろよ。」
「 これも、これも・・・。」
「 財産があると大変だな。
俺、貧乏だから、このまま逃げるよ。
じゃ~な!」
“ ピュ~ッ!”
「 う~ん、これはどうしようかなァ~。
持って行く物が多すぎるな。
もう、荷造りするのが面倒になってきたぞ。
ああ、もう、面倒くさい!
まあ、そのうち噴火もおさまるだろう。
ここにいても、大丈夫なんじゃないかな・・・。
ちょっと様子を見るか・・・・。
あれっ?
何か、煙が押し寄せてきたぞ!
何だ、あれは?
・・・・・。
うわ~っ!」
ポンペイで被害に遭ったのは10000人の内の2000人ほどで、比較的裕福な人々でした。
財産の無い人は、大噴火の起こる直前の地震や煙で、アッという間に逃げてセーフでした。
貧乏人、ラッキー!
自然災害大国の日本
アメリカ人に分かりやすい、日本の現実。
・カリフォルニア州に、
・ロッキー山脈を丸ごとぶち込んで、
・アメリカの人口の半分をぶち込んで、
・世界中(除く日本)で起きる地震を全部ぶち込んで(それでも足りない・・・)、
・ハリケーンを毎年10個前後横切らせて、
・それでも世界第二位の経済力だったりする工業大国。
「 ・・・ほんと、なんで日本って、これでやっていけるんだろう?」
「 “世界中の火山の半分”、“豪雪地帯と豪雨地帯”、“年2回の行事で
人口の過半数が大移動”も入るんじゃなかったっけ?」
「 日本って本当にそんな地震が多いのか?
ちょっと信じられん。」
「 マグニチュード6以上に限定すると世界の地震総数の2割は日本で起こって
るよ。」
「 ふ~ん、で、“年2回の行事で人口の過半数が大移動”って、コミケのこと?」
「 そうか、オタクどもって、すでに日本人口の過半数を占めてんのか・・・。」
「 それって、盆と正月だよ。」
世界と日本の地震に関する感覚の考察
震度1
日本人・・・気付かない。
世界・・・・・敏感な人なら気付く。
震度2
日本人・・・敏感な人なら気付く。
世界・・・・・ほとんどの人が気付く。
震度3
日本人・・・ほとんどの人が気付く。
世界・・・・・全員が気付き、パニックを起こす。
震度4
日本人・・・お〜、揺れとる揺れとると笑う。
世界・・・・・家屋の倒壊が起き、死傷者が出始める。
震度5弱
日本人・・・とりあえずテレビの速報を見る。
世界・・・・・大災害(テレ朝がドラえもん募金詐欺を始める)。
震度5強
日本人・・・大きいなーとか思いつつ地震スレ検索。
世界・・・・・都市は壊滅状態(TBS、日テレ募金を始める)。
震度6弱
日本人・・・とりあえず机の下に隠れたりする。
世界・・・・・自力では復興できないレベル。
震度6強
日本人・・・テレビ東京がアニメをやっているのを確認して安心して2ちゃんする。
世界・・・・・国家消滅。
鹿児島
“火山が噴火する時、鹿児島県民はどんなふうにふるまうか、また、そのとき他県では何が起きているか”についての考察
レベル0
・火山活動が再開し大騒ぎになる。
鹿児島県民は磯で海水浴をする。
レベル1
・火口で溶岩が確認、専門家を呼びTVで火山の噴火の歴史などの特集を組む。
鹿児島県民は桜島大根畑を耕す。
レベル2
・火口周辺が立ち入り禁止になる。
鹿児島県民は桜島をオープンカーでドライブする。
レベル3
・周辺住民が避難を開始する。
鹿児島県民は桜島が爆発するのを見て愛郷心を高める。
・マスコミがヘリを飛ばす。
鹿児島県民は地鶏の刺身を食べ始める。
・定期的な空震と地震発生。
鹿児島県民はどこにでもある温泉(他県では銭湯)で体を暖める。
・動物が逃げ出す。
鹿児島県民はおはら祭りをおしまいにする。
冬の到来である。
・火山の影響で草木が枯れる。
鹿児島県民は、洗濯物を屋内に干し始める。
・大地がゴゴゴゴゴと音を立てる。
鹿児島県民は味噌おでん店に行列する。
冬なのに白熊をむじゃきで食べる。
鹿児島の武道諸派は、本格的な冬の到来まで寒稽古を延期する。
鹿児島県民は天文館とジャスコに遊びに行く。
レベル4
・火山周辺住民が他所へ引っ越す。
鹿児島県民はどかばいが降って、いらいらする。
種子島でロケットを発射。
・周囲の生命が火山の毒ガスと灰で死滅。
鹿児島県民は「まこち、今日はわっぜへぇがふっが」と言い始める。
レベル5
・県の一地方が壊滅。
鹿児島では薩摩半島と桜島がつながり大隅との交通の便が良くなる。
鼻噴火
オレたちが小3のころの事件だ。
当時、“ドンパッチ”というお菓子が流行した。
名前は覚えて無くても、みんな一度は食べたことがあるだろう。
それは一応キャンディーということになっていたが、実際はパサパサ、ポロポロとした粉だった。
口に入れるとツバで溶けてパチパチはじける炭酸粉。
そのパチパチぶりは激しく、たくさん食べると痛みすら覚える。
はじめはその刺激を楽しんでいたオレたちだったが、そのうち物足りなくなった。
刺激を失った遊びは男の牙を失わせる。
もっと刺激を。
マサがドンパッチを鼻に入れてみようと言い出した。
自分の鼻の穴にドンパッチをどんどん詰め込む。
右の鼻がいっぱいになったらしく、左の鼻にも入れた。
そうとう刺激に飢えていたらしい。
とたんにマサの様子がおかしくなった。
痛い痛いともがいている。
オレたちは笑った。
アホだこいつ。
マサの苦しみようが、だんだん激しくなって来る。
水で洗って来るというマサをオレたちは止めた。
水に溶けて、もっとパチパチするからだ。
しかたなく、指でドンパッチをほじるマサ。
が、鼻から抜いた指は血で赤く染まっていた。
ドンパッチの破壊力はすさまじかった。
鼻をぶち破ってんじゃないかと思うほどだ。
鼻血で溶けて、さらにパチパチするドンパッチ。
マサの痛がりようは、もはや尋常ではない。
どうしていいか分からないオレたちは、とりあえずマサを保健室に連れて行った。
『 また、あんたたちか今日はどうし・・・!?』
両方の鼻の穴から、パチパチと線香花火のように血を吹き出すマサを見て、保健の先生が凍りついた。
『 なにしたの!あんたたち!』
いつもは優しい先生が怒っている。
シュンとなるオレたち。
『 鼻にドンパッチを詰めました・・。』
オレたちはまぬけな答えを真面目に返した。
マサは鼻うがいをしてる。
『 だれが、こんなひどいことしたの!』
『 マサ君です・・。』
誰に怒っていいか困る先生。
マサがアホすぎたのだ。
オレたちは悪くない。
どうやら怒られないですみそうだ。
でも、甘かった。
オレたちは学校にオヤツを持ってきた悪い子として、放課後、反省文を書かされていた。
世の中の不条理を子供心に感じ、むかついた。
オレはマサの反省文をのぞいてみた。
『 ボクがドンパッチを鼻に詰めたせいで、みんなに迷惑をかけました。
保健の先生にも迷惑をかけました。
なんでも鼻につめるのは悪いことだと思いました・・・。』
オレにはマサがなにを反省しているのか分からなかった。
余談だが、数年前ドンパッチは復活していたのだ。
だが、パチパチ度は控えめになっていて物足りなかった。
そのうち見なくなった。
残念。
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