周 穆 王 しゅうのぼくおう
ことば -------------------------------------------------------------------------------------
「人生百年、昼夜おのおの分(なか)はなり。われ昼は僕虜となり、苦はすなわち苦なり。夜は人
君となり、その楽しみ比なし。何の怨むところあらんや」
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夢と現実
鄭(てい)の国の話。ある男が山でたきぎをとっていた。そこへ何におどろいたか鹿が一頭とびだ
した。男は、これをうち倒した。人に見られてはと、あわてて水のかれた池にかくし、上に草をか
ぶせておいた。ところがうれしさのあまり、かくした場所を忘れてしまい、とうとう夢だったこと
にしてしまった。道々プツプツひとりごとをいいながら家に帰った。ところでそのひとりごとをき
いていた男がいた。男は耳にしたことばを手がかりに鹿をみつけ、わが家にもちかえって妻にいっ
た。
「さっき、たきぎとりが夢で鹿をとりながら、かくした場所を忘れたのを、おれがさがしてとって
きた。あの男はまさ夢をみたんだな」
妻はいった。
「あんたこそ、たきぎとりが鹿をとった夢をみたのでしょう。この辺にそんな男はいないわ。今ほ
んとに鹿を手にいれたんだから、あんたがまさ夢をみたのよ」
「とにかく鹿を手にいれたのだから、どっちが夢をみたにしてもおなじことさ」
さて、たきぎとりは家に帰ったものの、鹿が思いきれない。その夜、夢で自分がかくした場所と、
またそれをもっていった男のことを知った。翌朝、その夢をたよりにたずねあて、すったもんだの
争いの末、とうとうこの一件を法廷にもちこんだ。
裁判官は男にいった。
「お前ははじめ実際に鹿を手にいれながら、かってに夢だといい、こんどは夢で鹿をみつけては、
現実だなどといっている。被告の方は現におまえの鹿を手に入れてお前と争っているわけだが、被
告の妻の話では、被告は夢で鹿のありかを知ったのであり、お前の鹿をとったのではないという。
何が何だかわからんが、とにかくここに鹿があるのだから、半分ずつにわけておけ」
この件が鄙の国王の耳にはいると、国王は、
「裁判官もまた夢のなかで鹿をわけたのではないか」と大臣にたずねた。大臣は答えた。
「夢か夢でないかはわたしにはわかりません。それがわかるのは黄帝か孔子くらいでしょう。いま
は黄帝も孔子もこの世におりませんから、誰にもわかりません。まあ、裁判官の判決どおりにして
おいてもよろしいかと思います」
【樹木×歳時記トレッキング:ナツメ×冬銀河#WinterGalaxy】
ナツメ(棗:Ziziphus jujuba)は、クロウメモドキ科の落葉高木である。和名は夏に入って芽が出る
こと(夏芽)に由来する。果実は乾燥させたり(干しなつめ)、菓子材料として食用にされ、また
生薬としても用いられる。原産地は中国から西アジアにかけてであり、日本への渡来は奈良時代以
前とされている。ナツメヤシはヤシ科の単子葉植物であり遠縁の別種。果実が似ていることから。
英語ではjujubeまたは Chinese date(中国のナツメヤシ)という。葉は互生し、落葉樹らしからぬ光
沢があり、3脈が目立つ。花は淡緑色で小さく目立たない。果実は核果で長さ2cmほどの卵型、熟
すと赤黒くなり次第に乾燥してしわができる(英語名のとおりナツメヤシの果実に似る)。核には
2個の種子を含む。同属は多く熱帯から亜熱帯に分布し、ナツメ以外にも食用にされるものはある
が、ナツメが最も寒さに強い。中国北部原産で非常に古くから栽培されてきた。木材としては、硬
く、使い込むことで色艶が増す事から、高級工芸品(茶入れ、器具、仏具、家具)等に使われてい
る。その他、バイオリンのフィッティング(ペグ、テイルピース、顎当て、エンドピン)にも使わ
れている。 比重としてはツゲと黒檀の中間程度。
日本では、果実を砂糖と醤油で甘露煮にし、おかずとして食卓に並ぶ風習が、古くから飛騨地方の
みで見受けられる。 韓国では、薬膳料理として日本でも知られるサムゲタンの材料に使われるほか
、砂糖・蜂蜜と煮たものを「テチュ茶(ナツメ茶)」と称して飲用する。 欧米には19世紀に導入さ
れキャンディ(当初はのど飴)の材料として使われるようになった。また葉に含まれる成分ジジフ
ィン(Ziziphin)は、舌で甘味を感じにくくさせる効果がある。 乾果の砂糖漬、高級の菓子として
賞味する。ナツメまたはその近縁植物の実を乾燥したものは大棗(たいそう)、種子は酸棗仁(さ
んそうにん)と称する生薬――日本薬局方においては大棗がナツメの実――とされ]、酸棗仁がサ
ネブトナツメの種子とされてる。大棗には強壮作用・鎮静作用が有るとされる。甘味があり、補性
作用・降性作用がある。葛根湯、甘麦大棗湯などの漢方薬に配合されている[8]。生姜(しょうき
ょう)との組み合わせで、副作用の緩和などを目的に多数の漢方方剤に配合される。酸棗仁には鎮
静作用・催眠作用が有るとされる。酸味があり、補性作用・降性作用がある。酸棗仁湯に配合され
ている。ナツメには睡眠と関係があるオレアミドが含まれている。
冬銀河送る平成夫婦餅
and didn't do it any more.but this year, the era of Heisei is about to end.
【エネルギー通貨制時代 29】
”Anytime, anywhere ¥1/kWh Era” Mar. 3, 2017
【オールバイオマスシステム篇:大形海藻微生物由来バイオマスプラスチック】
2019年1月号のBioresource Technologyに掲載され、土地や淡水を必要としない新しいバイオプラスチ
ックポリマー製造方法を公表。それによると 新ポリマーは、海藻を餌とする微生物に由来する。
生分解性で、有害廃棄物をゼロにし、有機性廃棄物のリサイクルを実現するというもの。プラスチ
ックは現在、海の汚染物質の90%を占め、毎年最大1300万トンも増加し続けている。この傾
向を外延すると50年までに魚類バイオマスを超えると推定されており、食物連鎖に深刻な影響を
及ぼし、最終的には人類の消費に影響与える。同様に、1960年代初頭5%未満の海鳥の胃から
プラスチックが検出していたものが、現在90%を超えた。そして海鳥種の99%が500年までに
影響を受けると予測されている。
プラスチックが分解消失するまでに何百年もかかり(テルアビブ大学のポーター環境地球科学大学
のDr. Alexander Golberg)、 海洋の瓶、包装、袋のプラスチックの廃棄物は、動物を危険にさらし環
境を汚染しさらにプラスチックも石油製品から製造され、副産物の化学汚染物質が放出されている。
このプラスチック汚染の解決策は、石油を使用せず、短時間で劣化する生分解性バイオプラスチッ
クへの代替があるもののバイオプラスチックは、プラスチック原料の植物やバクテリアの培養には、
肥沃な土壌と水を必要としコスト高になる。テルアビブ大学のチームは、海藻を餌とする微生物を
利用してポリヒドロキシアルカノエート(PHA)と呼ばれるバイオプラスチックポリマーの製造に
成功する(下図参照)。この原料は海で栽培された多細胞海藻で、単細胞微生物によっても食べら
れていた。これもまた非常に塩分濃度の水中で成長し、バイオプラスチックを製造に使用できるポ
リマーを生成する。
Bioresource Technology Volume 271, January 2019, Pages 166-173
また、この種のバイオプラスチックを商業量産する工場はすでにあるが、農地と淡水を必要とする
植物を使用。同グループの提案するプロセスは、イスラエル、中国、インドのような淡水が不足す
る国でも製造可能となり、石油由来プラスチックから生分解性プラスチックへ切り替が可能となる。
さらに、この研究は、耕地に影響を与ええず、また淡水を使用することなく、海洋浄化でき、世界
の取り組みに革命的な方法であるとのこと。地下化石資源からのプラスチックは海洋で最も汚染す
る要因の1つで、環境にも居住にも優しい方法で、海洋資源に完全に基づいたバイオプラスチック
の製造可能であることを証明。研究グループは、また異なる特性のバイオプラスチック用ポリマー
製造に最も適した最良のバクテリアと藻類を見つけるために基礎研究を行っていると話している。
【オールソーラーシステム篇:再エネによる安価な水素製造技術レベルの試算】
12月13日、NIMSらの研究グループは、太陽光発電と蓄電池を組み合わせた水素製造システム
の技術経済性評価を実施し、国際的に価格競争力を持った安価な水素製造に必要な技術レベルを明
らかできたことを公表。それによると、 再生可能エネルギーの電力から水素を製造し、貯蔵・利用
する「P2G(Power to Gas)システム」や、余剰電力を蓄電池にためるシステムが検討されてきたが、
そのほとんどはコスト高につながると結論され、国内の再生可能エネルギーをさらに活用し、将来
の主力電源化を目指すための技術開発の方向性が不透明でしあった。そこで、今回、研究チームは、
太陽光発電の発電量に応じて、蓄電池の充放電量や水電解装置での水素の製造量を調整する統合シ
ステム(下図)を設計し、その技術経済性を評価。将来的な技術向上を織り込み、蓄電池や水電解
装置の容量など網羅的に検討することで、安価な水素製造に必要な技術レベルを明らかにした。例
えば、2030年ごろには十分実用化可能と考えられる、放電特性は遅いが安価な蓄電池を開発するこ
とで、1立法メートルあたり17~27円という、国際的にも価格競争力の高い水素製造が国内に
おいても実現できる可能性を示すことができましたとのこと。
今後、提案するシステムに求められる要素技術のレベルを、研究開発の目標値としてフィードバッ
クするとともに、大規模な出力制御を受けたり電力網に接続できなかったりしても成立する太陽光
発電システムの可能性を検討するなど、社会実装に向けた取り組みを加速させたいとのこと。 Dec. 13, 2018
Titole:Battery-assisted low-cost hydrogen production from solar energy: Rational
target setting for future technology systems.