
彦根藩二当主である井伊直孝公をお寺の門前で手招き雷雨から救った
と伝えられる招き猫と井伊軍団のシンボルとも言える赤備え(戦国時
代の井伊軍団編成の一種、あらゆる武具を朱りにした部隊編成のこと
)と兜(かぶと)を合体させて生まれたキャラクタ-。
✅ GX黒アワビ茸生産販売事業⓵
日本では約10年前から生産されていた「黒アワビ茸」が脚光浴びてい
ることをテレビで知る。黒アワビ茸、ヒラタケ科ヒラタケ属のキノコ。
名前の由来は傘が黒いことと食感が鮑に似ていることから「黒あわび
茸」と呼ばれているという。また「おおひらたけ」とも呼ばれている。
ヒラタケの仲間でもともとは高温多湿の亜熱帯地方で摂れるキノコで
中国南部や台湾などで栽培されてきたものが取り寄せられ近年日本で
も栽培できるようになったとか。黒あわび茸は主に年中収穫され沖縄
や亜熱帯地方等では年中店頭に並べられ、そのため、人工的に作られ
たりするため時期はない黒あわび茸という名前になり1番の美味しい
食べ方は少量の油でじっくり焼いて醤油を少したらして食べるのが美
味しい食べ方になるという。
旨味成分が豊富で、味にクセがないため、さまざまな料理に取り入れ
やすいのが特徴。さらに、油との相性が良く、バターソテーやアヒー
ジョなどの料理でその風味を存分に楽しむことができる。炒め物や揚
げ物、煮込み料理など、調理法を選ばず、その食感と風味を活かすこ
とができるのも、黒あわび茸の魅力とされる。栄養面でも優れた特性
を持ち。ビタミンB群やミネラル、食物繊維が豊富に含まれており、
健康維持に役立つ食材として注目されている。特に、必須アミノ酸で
あるイソロイシン、ロイシン、リジンが多く筋肉の成長や修復、疲労
回復に重要な役割を果たす。また、食物繊維が豊富であるため、腸内
環境の改善や便秘の予防にも効果が期待できる。低カロリーでありな
がら、栄養価が高いことから、ダイエット中の方や健康志向の方にも
適した食材と紹介されている。(満天☆青空レストランで話題!長野
県中野市の黒あわび茸の魅力とレシピ 2025.3.8)。
★ 黒あわび茸餃子(4人分)
黒あわび茸 190g
豚ひき肉 280g
キャベツ 100g
A おろしにんにく 小さじ1
おろし生姜 小さじ1
ゴマ油 小さじ2
片栗粉 小さじ1
砂糖 小さじ1/2
餃子の皮(大判) 30枚程度
サラダ油 適量
水(蒸し焼き用) 適量
1.黒あわび茸を1cm角に切る。キャベツは粗みじん切りにする
2.A全て混ぜ合わせ、30分程度寝かせる
3.寝かせたタネを餃子の皮で包む
4.フライパンにサラダ油を弱火で熱し、餃子を並べる
5.少し焼き色が付いてきたら水を入れてフタをし、中火で蒸し焼き
にする
6.火が通ったらフタを外して水分を飛ばす
7.焼き色が付いたらお皿に盛り付けて完成
🎈栄養価を見る限り椎茸より20~30%/含水重量大きいが、抜きんで
る程でないがレシピ的には副食的にはボウリューミィであり、パウダ
ー化しその他のパウダーとブレンドしパン、ケーキ化できるだろう。
さて、GX的側面からは、年中、LED照明や室内空調調整で連続生産
できるから、こんにゃく、小麦、穀物類とブレンドできる。「蕎麦・
茸」?などの麺類にも使えるから面白い。さて生産方法を描き論文
より考察してみる。
【参考特許事例】
JP2012205589A きのこの菌床栽培方法 タカラバイオ株式会社
タカラバイオ株式会社
【課題】大規模な商業製造に適したオオヒラタケ又はクロアワビタケ
の菌床栽培方法を提供すること
【解決手段】きのこの固形栽培用培地の培地基材としてコーンコブの
みを用いることを特徴とするオオヒラタケ又はクロアワビタケの菌床
栽培方法。また、培地基材と、培地基材より乾燥重量比で少ない栄養
材を混合し、きのこの固形栽培用培地を作製する工程を包含するオオ
ヒラタケ又はクロアワビタケの菌床栽培方法。本発明により、培養工
程時の発芽を抑制でき、成熟子実体を同時期に収穫できるため、大規
模な商業製造において、オオヒラタケ又はクロアワビタケを安定して
生産することができ、かつ、生育日数を短縮することができ、品質の
良い優良な成熟子実体を製造することが可能となる。
🪄今、デジタルとバイオが融合し、植物・動物などの養殖・栽培が常
識を超え生産可能となり新規事業展開されているように、電磁融合か
新事業が展開されようとしている(デジタル革命基本則に沿って)。
茸類だけでなくワカメなどの藻類もである。実に面白いことである。
✳️ プラごみ分析、6倍速く汚染把握に期待
プラスチックごみによる海洋汚染の深刻化を受け、海洋研究開発機構
(海洋機構)は、環境中で微細化したマイクロプラスチックの大きさ
や材質を、従来より約6倍速く分析できる装置を開発した。実用化さ
れれば分析作業の効率化が見込まれ、海域ごとの汚染実態の把握や監
視の強化が期待できそうだ。ごみとなったプラスチック製の包装容器
などは川や海に流れ込み、紫外線や波の作用で壊れる。5ミリ以下の
粒子になった物はマイクロプラスチックと呼ばれる。従来は海水に含
まれる多数のごみの中から、ピンセットで1粒ずつ取り出し、数や大
きさ、材質を手作業で調べていた。技術が必要で時間もかかり、紛失
するリスクもあった。開発した装置では、採取した粒子をプレートに
載せて専用カメラで撮影すれば、ほぼ自動で分析できる。赤外線を使
って紫外線による経年劣化の状況も解析できる。千粒の測定に約10
日必要だった作業は約2日に短縮され、特別な技術がなくても分析が
可能になる。プラごみを巡っては、環境汚染を防ぐための国際条約作
りが進められている。
✅光電融合パッケージでブレークスルー
米IBMは光電融合(シリコンフォトニクス)パッケージに向けた光導
波路を開発した。生成AI(人工知能)にかかる消費電力の低減に向け
、光信号と電気信号を変換する光学エンジンとIC(集積回路)を同じ
パッケージ内に実装する光電融合技術「CPO(Co-Packaged Optics)
」に導入する。従来の電気配線での計算処理と比べると、AIの学習速
度を5倍に高め、データ伝送の消費電力を8割減らせるとする。
生成AIニーズで、電気を光に置き換えて消費電力を大幅
に減らせるCPOの開発が活発化している
IBMが開発した導波路は、光ファイバーと光学エンジンをつなぐもの。
IBMは光学エンジンを内蔵するCPOモジュールに、ポリマー製の導波
路を導入した。従来の無機材料と比べて柔軟性が高く、製造時に扱い
やすい。複数の日本メーカーが関わり実現した。開発者の1人である日
本アイ・ビー・エム東京基礎研究所のIBMセミコンダクターチップレ
ットインターコネクト部長である堀部晃啓氏に技術開発の詳細を聞い
た。(聞き手は久保田 龍之介=日経クロステック、宮武 朋晃=AIデー
タラボ/日経クロステック、石橋 拓馬=日経クロステック/日経エレ
クトロニクス)
2024年ぐらいから急激に光電融合に参入するプレーヤーが増えている。
生成AIが流行したことで、データセンターで扱うデータ量が増えた。
(これに応じて増大する)データセンターの消費電力を減らしたいと
いうニーズがあり、その解消に貢献する光電融合が脚光を浴びている。
光電融合では段階的に半導体と光学エンジンの距離を近づけることで、性能向上したり、
設計しやすくしたりするトレンドが続く。図はIBMが開発するCPOの例(出所:IBMへの
取材を基に日経クロステックが作成)
光電融合は2010年ごろでは開発企業も多かったが、2020年ごろから
は下火になっていた印象だ。かつて開発に熱心だった企業がここにき
て光電融合分野の事業を活発化させている事例を聞いている。GPU(
画像処理半導体)間の通信を高速・低消費電力にできる利点などから
ここ1年で大手半導体企業によるCPOの技術開発が加速している。
IBMは2024年12月、CPOの新技術を発表した。核となるのがCPOモジ
ュールに実装したポリマー製の光導波路だ。高密度に光ファイバーを
接続し、伝送できるデータ量を増やす道筋を付けた。将来的には従来
の10倍の本数の光ファイバーを実装できる可能性がある。
CPOではASICなどの半導体の周囲に光電変換を担うCPOモジュールを配置する(出所:日
経クロステック)
CPOモジュールは、ASIC(特定用途向けIC)のような半導体と同一
パッケージ上に複数配置する。CPOモジュールを小型化して高密度に
置きたいが、課題となるのが接続する光ファイバーの径の太さだ。こ
ちらは物理的に細くできないため、接続できる本数が限られ、データ
伝送容量が少なくなってしまう。
【参考記事】NTTは2024年1月30日、「IOWN(アイオン)」として
推進する光電融合技術を採用した半導体開発について、「NEDO(新
エネルギー・産業技術総合開発機構)ポスト5G情報通信システム基盤
強化研究開発事業」の採択を受けたと発表した。今後、政府の支援な
どを受けながら、光電融合デバイスの早期実現を目指していく。
IOWN構想は、光電融合技術を活用することで、現在のICT(情報通信
技術)の限界を超えた新たな情報通信基盤の実現を目指したものだ。
フォトニクスとエレクトロニクスを組み合わせることで、電力効率100
倍、伝送容量125倍、遅延200分の1などの効果が得られるとしている。
IOWNの利点 出所:NTT
IOWNは、最初にデータセンター間の接続を実現する「IOWN1.0」
から開始しており、こちらは2023年にサービスが開始されている。そ
の後、2025年度にはボード間の接続、2028年度にはチップ間の接続、
2032年度にはチップ内の光化へと、徐々に小型で微細な環境での実現
を目指している。
光電融合デバイスのロードマップ 出所:NTT
既に数々のNEDOプロジェクトに採択され、データセンター間を結ぶ
IOWN オールフォトニクスネットワーク(APN)などでもいくつもの
プロジェクトが現在進行形で動いているところだが、今回NEDOのプ
ロジェクトに採択された技術は、主に2028年度以降のチップ間接続で
使用される技術だ。具体的には「光チップレット実装技術」「光電融
合インターフェイスメモリモジュール技術」「確定遅延コンピューテ
ィング基盤技術」の3つだ。
NTT IOWN推進室長の荒金陽助氏は「光電融合技術を用いることで、
コンピュータの形もCPUセントリックの形を大きく変えることができ
るようになる。光のインタフェースを備えることで、電力効率の高い
新たなアーキテクチャを構築できる」と述べている。
光チップレット実装技術の開発は、NTT、古河電気工業、NTTイノベ
ーティブデバイス、NTTデバイスクロステクノロジ、新光電気工業が
実施社となり、光電融合技術を用いたパッケージ内光配線技術の開発
に取り組む。実現のために光集積回路(PIC)と電子集積回路(EIC)
を高密度パッケージング技術を用い、ハイブリッド実装した光電融合
デバイス(光チップレット)の開発を行う。これをロジックICなどを
むパッケージ内光配線に適用することで光ディスアグリゲーテッドコ
ンピューティングなどを実現し、システム全体のリソース削減により、
デバイスの圧倒的な低消費電力化を実現する。
光チップレット実装技術の概要 出所:経済産業省
光電融合インタフェースメモリモジュール技術の開発は、NTTとキオ
クシアが実施社となる。データセンタースケールの光インターコネク
トに光で直結できる広帯域メモリモジュールに向けて、「メモリコン
トローラ」と「広帯域バッファメモリ」を開発し、大容量のメモリ、
光電融合デバイス(光チップレット)と共に「フォトニックファブリ
ックアタッチトメモリモジュール(PFAM)」として実装する。PFAM
により、複数の演算リソースから広帯域の光により確定遅延でアクセ
スできるメモリプールを実現する。開発の一部は東北大学に再委託す
るという。荒金氏は「光電融合デバイスでは、メモリの書き込み速度
より光の伝送速度の方が早い場合があり、その場合にメモリ側で独自
の制御が必要になり、その技術を開発する必要がある」と語っている。
確定遅延コンピューティング基盤技術の開発は、NTT、NEC、富士通
が実施社となる。光電融合技術および光ネットワーク技術により、デ
ータ転送から分析までの一連の処理を確定遅延で、かつ優れた電力効
率で実行するコンピューティング基盤の実現を目指す。そのために、
プロセッサ間のデータ転送、データ処理の不確定性を削減した、高効
率な確定遅延コンピューティング基盤技術の研究開発を行う。「コン
ピューティングには不確定な遅延による処理待ちの時間が数多く存在
し、その不確定性を低減するために、距離を近くするなどの必要性が
あったが、遅延が確定できれば、処理全体の遅延影響を限りなく低減
できるほか、待ち時間などの無駄な消費電力も削減できる」と荒金氏
は価値を訴えている。
確定遅延コンピューティング基盤技術の概要[クリックで拡大] 出所:経済産業省
NTTではこれらの技術をNEDOの支援を受けながら進めていく他、IO
WN Global Foruumと協力しながら、光電融合の世界の実証と定着を
加速させていく考えを示している。

ペロブスカイト太陽電池の赤外線透過率を81%まで向上
(出所:エネコートテクノロジーズ)
✅ タンデム型ペロブスカイト太陽電池を披露
シャープは「PV EXPO 2025 【国際】太陽光発電展」に出展。エネル
ギーマネジメントソリューション「Eee コネクト」や開発中のペロブ
スカイト太陽電池などを展示した。シャープは「PV EXPO 2025 【国
際】太陽光発電展」(2025年2月19~22日、東京ビッグサイト)に出
展し、エネルギーマネジメントソリューション「Eee コネクト」や開
発中のペロブスカイト太陽電池などを展示した。
Eee コネクトは、太陽光発電や蓄電池、家電、電気自動車(EV)など
をつなぐシャープのシステムおよびコンセプトの総称。同社は2024
年にEVと住宅をつなぐV2Hシステムの販売を開始し、これにより住宅
全体でさらにエネルギーの効率的な活用が可能になった。
京都大学発のベンチャー企業でフィルム型ペロブスカイト太陽電池の
開発・製品化に取り組むエネコートテクノロジーズ(京都府久御山町)
は1月17日、トヨタ自動車との共同開発プロジェクトで、ペロブスカ
イト太陽電池と結晶シリコン太陽電池を積層したタンデムセル(積層
型発電素子)で世界最高クラスの変換効率30%超を達成したと発表し
た。タンデム型は、ペロブスカイト太陽電池が可視光領域の光で発電
し、ペロブスカイト層が吸収しない赤外領域の光で結晶シリコン太陽
電池が発電する仕組み。そのため、ペロブスカイト層には、可視光で
の高い発電能力と赤外線をロスなく結晶シリコンに透過させる性能の
両立が求められる。タンデム型には、別々の基板に形成しそれぞれ2本
の合計4本を配線する4端子タンデム型と、同じ基板上に重ねて形成し
て2本で配線する2端子タンデムがあり、今回は4端子タンデムで製作。
タンデム型太陽電池の性能(出所:エネコートテクノロジーズ)
両社は今回、フィルム型ペロブスカイト太陽電池について、シースルー
型では高い変換効率22.4%を達成するとともに、赤外線透過率を81%
まで向上させることに成功した。このフィルム型ペロブスカイト太陽
電池と結晶シリコン太陽電池を組み合わせることで、タンデム型 4端
子として合計30.4%を達成した。
今回得られた変換効率は、セルレベルの限定された面積での測定値に
なる。今後はこの成果を基盤としてモジュール化・大型化に取り組み、
ユーザーメリットに優れた高効率太陽電池の実用化に向けて開発を進
める。同成果は、京都大学宇治キャンパスで 1月21日~22日に開催さ
れる「The Asia-Pacific International Conference on Perovskite,
Organic Photovoltaics and Optoelectronics(IPEROP25)」で 発表
する予定。
ペロブスカイト太陽電池単独の理論変換効率は33.7%に対し、ペロ
ブスカイトと結晶シリコンを積層したタンデム型の理論変換効率は43
.8%に達する。自動車や人工衛星などで使用される太陽電池は搭載可
能な面積が限定されるため、タンデム型は高効率太陽電池として優位
性がある。また、自動車に設置する場合はルーフ形状に沿う必要があ
り、ペロブスカイトなどのフィルム型太陽電池が求められる。
風力発電タワーへの設置状況
設置完了したペロブスカイト太陽電池
✅フィルム型ペロブスカイト太陽電池を風車に設置
積水化学工業株式会社(代表取締役社長:加藤敬太、以下「積水化学
」)「四電則、以下「頴娃風力」)の3社は、フィルム型ペロブスカ
イト太陽電池を風車タワーの側面に設置するための共同実証実験(以
下、「本実証」)を頴娃風力発電所(鹿児島県南九州市)にて2025年
2月24日から開始リナが5MWh級の新型産業蓄電池超伝導で鉄道に電
力供給 鉄道総研とJR東日本が中央本線で実証へ第7次エネルギー基
本計画のポイントは、設置場所は頴娃風力発電所の風力発電タワー側
面(南面/桜島側の2面)で、1m2のフィルム型ペロブスカイト太陽電
池を20枚設置する。実証期間は2025年2月24日から4年間。実証内容は
風車タワーを想定した、垂直曲面設備(テーパー状)への設置/施工
方法の検証、火山灰/ちりによるペロブスカイトへの影響把握。
今後はこの実証試験で得られた結果を、ペロブスカイト太陽電池の防
汚機能の改善やテーパー状の垂直曲面設備への設置方法確立へ生かし
ていくことで、ペロブスカイト太陽電池の適用拡大による脱炭素社会
実現への貢献を目指していく。
✅ トリナ・ソーラーが日本市場で新戦略
次世代N型モジュール+蓄電ソリューションを本格展開。 世界的な太
陽電池モジュールメーカーのトリナ・ソーラーが日本市場向けの新製
品を発表。新型のN型モジュールに加えて 住宅・産業用蓄電ソリュー
ションの新製品も投入するなど、“スマートエネルギーのトータルソリ
ューションプロバイダー”としての新たな事業展開を見せている。
(2024年03月28日 10時00分 公開)
太陽電池モジュールの世界的大手であるトリナ・ソーラー。2010年に
日本法人のトリナ・ソーラー・ジャパンを設立してから10年以上にわ
たって日本の太陽光発電市場において大きな存在感を示してきた。同
社は2024年2月、日本市場向けの新製品群を発表した。新たなN型モジ
ュールに加え、日本でも昨今期待を集めている蓄電池製品も用意され
ているのが大きな特徴だ。これは、太陽電池モジュールの提供にとどま
らず“スマートエネルギーのトータルソリューションプロバイダー”と
して改めて日本市場にコミットする、同社の新たな姿勢を示すものだ
という。
◾折半屋根向け、720W両面発電モデルなど、豊富なN型ラインアップ
トリナ・ソーラーが2024年に展開するモジュールラインアップは、
「210R/210角セル+N型i-TOPConモジュール」を中心とするものだ。
同社は2023年からN型i-TOPConモジュールを販売しているが、2024年
モデルには 自社で インゴットからウェハ、 セルまでを生産している
210Rセル(210mm×182mm)および210角セル(210mm×210mm)
が搭載されている。屋根設置用の小型モジュールには幅が狭い210Rセ
ル、地上設置用の大型モジュールには 正方形の210角セルを用いるこ
とで、スペース効率と発電効率の最大化を図っている。
◾-25℃の極寒でも使える住宅用蓄電池システム
トリナ・ソーラーは、蓄電池の市場シェアも急速に伸ばしている。住
宅用蓄電池は日本でも2020年に事業を着手しており、外資系メーカー
としては早期にJET認証を取得した。日本各地のパートナー企業と連携
し、アフターサービスを含むユーザーサポートにも力を入れている。
新発表の住宅用蓄電池システムは、日本市場向けに開発された寒冷地
対応だ。上限45℃から -25℃という極寒の環境でも使用可能であり、
屋外の厳しい気温変化に対応する。放熱性や耐腐食性に優れたアルミ
製のケースを採用し、標準モデルでも 塩害地域で使用できる。 厚さ
180mmという スリム設計なので、設置スペースに悩むこともないだ
ろう。
✳️耐久性のある太陽電池のためのペロブスカイト格子の
グラフェンポリマー強化
ペロブスカイト太陽電池は、次世代の太陽光発電技術として期待され
ているが、これまで その寿命が短いという弱点がある。中国は華東
理工大学の研究チームは 7日、この問題を解決する技術を開発、その
関連成果が世界的な科学誌「サイエンス」に掲載。それによると、灰
チタン石(CaTiO3)と同じ結晶構造を持つ薄くて柔軟なペロブスカイ
ト材料で、太陽光を浴びることで風船のように膨張・収縮を繰り返し、
時間がたつと内部にダメージが蓄積され破損することを突き止める。
「防弾チョッキ」のような特殊な保護層を開発し、世界で最も硬い物
質のグラフェンと、特殊な透明プラスチックを組み合わせ、髪の毛の
1万分の1の薄さの保護膜を作成。実験により、この保護層は材料の耐
圧性を 2倍に高めることを証明、これにより、壊れやすい商品に 耐衝
撃包装と同じ効果を果たす。
実験の結果、この保護膜を施した太陽電池は、強い光と高温という日
常的に使用される環境下で3670時間連続運転(97%の発電効率を維持
)。これは同種の太陽電池の中で最長の安定稼働記録となり、実用化
への大きな一歩となると言う。(CRIより)
【掲載誌】
Science 6 Mar 2025 Vol 387, Issue 6738 pp. 1069-10
Graphene-polymer reinforcement of perovskite lattices for durable solar cellshttps://www.science.org/doi/10.1126/science.adu5563
● 今日の言葉:場当たり外交メガ大統領制は、第一次世界大戦
後の混乱を生み出すだけ。
春が来ても、鳥たちは姿を消し鳴き声も聞こえない。
春だというのに自然は沈黙している。
レイチェル・カーソン 『沈黙の春』
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