四、里 仁 りじん
ことば---------------------------------------------------------------------------
「朝に避を聞かば、夕に死すとも可なり」(8) 「士、遜に志して、悪衣悪食を恥ずる者は、
いまだともに議るに足らざるなり」(9)
「君子は綸に喩り、小人は別に喩る」(16)
「父母の年は知らざるべからず。一はすなわちもって喜び二はすなわちもって懼れる」(21)
「徳、孤ならず、必ず隣あり」(25)
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>>10 君子は何事に関しても、主観の好悪によって判断をくだすことはない。かならず、義
すなわち客観的規準に照らし合わせる。(孔子)
★原文の「適」「莫」の解釈はさまざまである。鄭注は、敵(さからう)、脳(愛憎をもつ)。
鄭注は「そうしなければならぬ、そうしてはならぬこと」とする。ほかに、善と燕、財産の
有無など。訳は鄭注による。
Confucius said,
"Gentlemen deal with public matters impartially. They follow only justice."
歴史伝説 孔子エピソード
読書日誌:カズオ・イシグロ著『忘れられた巨人』 No.41
第3部 ガウェインの追憶-そのI
第十章
「遺恨というほど大層なものではない。ブレヌスとは、いまの君くらいの年からの知り合い
だ。ここからはるか西の国に厳重に守られた砦があって、そこであいつも含めてわたしたち
少年が二十人余り、ブリトン軍の戦士になるために日夜訓練を受けていた。その仲間だちと
は大の仲良しになった。みんなすばらしい連中で、全員が兄弟同然に暮らしていた。例外が
ブレヌスだ。あいつは領主の息子で、わたしたちと仲間付き合いするのを嫌っていた,だが
訓練は一緒に受けることが多かった。やつの技は拙かったが、訓練であいつの相fをするわ
たしたちは、木剣での立合いにしろ、砂場での組打ちにしろ、必ず勝たせてやらねばならな
かった。領主の息子様が常に華麗に勝つ。それ以外の結果だと、わたしたち令員が罰を受け
た,君には想像できるかな、若き同志。みな誇り高い少年たちだ。
それが腕の劣る相手に来る日も来る日も負けつづけるのだぞ。なお悪いことに、わざと負け
てやっているわたしたちに、ブレヌスは侮辱的な行為をして喜んだ。地面に転がった相手の
首を踏みつけてみたり、蹴ってみたりな。わたしたちがどんな気持ちでいたか想像できるか
同志」
「わかります、戦士さん」
「だが、いまは、ブレヌス卿にある意味感謝してもいる。惨めな運命から救ってくれたから
な。さっき言ったように、わたしはあの砦の仲間たちを───わたし以外全員ブリトン人だ
った仲間たちを───ほんとうの兄弟のように愛しはじめていた」
「別に恥ずかしいことではないのではありませんか、戦士さん。ともに困 難に向き合いなが
ら一緒に暮らしていたのなら」
「いや、恥ずべきことだ、少年。仲間に抱いていた愛情を思い出すたび、 わたしはいまでも
恥じ入る。そんな過ちに気づかせてくれたのがブレヌス だ。当時からわたしの技量は抜きん
でていたのかもしれない。立合いの相 手として、わたしはブレヌスのお気に入りでな、わた
しのためにいつも精 一杯の侮辱を用意してくれていた。サクソン入であることは恰好の材料
だ。それを利川して、やがてわたしから仲間を一人一人引き離していっ た。以前は一番親し
かった少年までが、わたしへのいじめに加わるように なった。わたしの食べ物に唾を吐いた
り、厳しい冬の朝、教師の怒りを恐 れながら訓練に向かおうとするわたしの服を隠したりな
。ブレヌスはわた しに貴重な教訓を垂れてくれた。ブリトン人を兄弟のように愛することが
いかに恥ずべきことか。それを理解したとき、わたしはあの砦を去ろうと 決めた。壁の外に
は一人の友も親族もいなかったが・・・・・・」
ウィスタンはしばらくロを閉じた。その間も、荒い息遣いが火の向こう から聞こえてきた,
「それで、その場所を出るまえにブレヌス卿に仕返しをしたんですか、戦士さん」
「仕返しかどうかは君が判断してくれ、同志。わたし自身は決めかねている。見習い兵士は
一日の訓練を終えたあと夕食後の一時間を自由にし、よいのがあの砦の習慣だった。よく庭
で焚き火をし、その周りにすわって、あの年頃の少年がするようにふざけ合って過ごしたも
のだ。もちろん、特別待遇のブレヌスはそんなところに出てこない。ところが、あの晩はど
ういう風の吹きまわしか、あいつが庭を通り過ぎていくのが見えた。わたしは焚き火の輪か
らそっと抜け出した。それを不審に思う仲間はいない。砦には必ず秘密の通路があるもので
な、あの砦にもたくさんあって、わたしはそのすべてを知っていた。だから先回りをして、
胸壁が黒い影を落としている人気のない隅に潜んだ。ブレヌスが歩いてきた。一人きりだ。
わたしが物陰から出ていくと、あいつは立ち止まり、恐怖の表情でわたしを見た。これが偶
然の出会いであるはずがないことはすぐに悟ったろう。しかも、いつものように威張るだけ
で片づけられないことも悟ったはずだ。いつもふんぞり返っている領主様が、日の前で、恐
ろしさのあまり小便をもらしかねない幼児に変わった。実際に見ると奇妙なものだぞ、エド
ウィン。よほど言ってやろうかと思った。『若君様、お腰に剣をお召しのようです。じつに
見事に振るわれますから、わたしめと手合せなどいかが。まさか尻込みなどなされますまい
?』だが、言わなかった。この暗い隅でこいつを痛めつけたりしたら、壁の外で暮らすとい
うわたしの夢はどうなる。だから何も言わず、あいつの前にただ黙って立っていた。じつに
長い時間に思えたろうよ。わたしとしても絶対に忘れられない時間にしてやりたかった。縮
みあがり、助けを求めて叫びたかったと思う。だが、誇りの残滓がそれを許さなかった。そ
れをやったら、永遠の屈辱になるからな。互いに何も言わずにいて、わたしは頃合いを見計
らって立ち去った。というわけで、エドウィン、あのときの二人の間には何も交わされなか
ったが、同時にすべてが交わされたというわけだ。わたしはその夜、そのまま抜け出すこと
にした。久しく戦のない時代だったから、見張りも厳重ではない。そっと衛兵のわきをすり
抜け、誰にも別れを告げず、たちまち月明かりの下を独り行く少年になった。愛した仲間は
砦の中。親族はすでに殺されて、この世にない。あるのは勇気と習い覚えた戦闘技術のみ。
それだけを持ってわたしは旅に出た」
「ブレヌスが戦士さんを探しているのは、まだ当時のことでの復讐を恐れているからですか」
「あのばか者の耳に悪魔が何を吹き込んでいるか、誰にもわからない。いまではこの国と隣
の国で偉大な領主様だ。なのに、この土地を通るのが東から来たサクソン人と聞くだけでひ
どく恐れる。あの晩の恐怖に餌をやりつづけ、それがいまでは巨大な虫になって、やつの腹
に寄生しているのかもしれない。それとも雌竜の息のせいで、わたしを恐れる理由を忘れた
のか。理由を失えば、そのぶんだけ恐怖は怪物的になる。つい昨年のこと、沼沢地から来た
サクソンの戦士が、この国をただのんびり旅していただけで殺された。わたしもよく知って
いる男だ。それでも、わたしは教訓を与えてくれたブレヌス卿には恩義を感じているよ。あ
れがなければ、いまでもブリトン人を戦士仲間と思っていたかもしれないからな。どうした
若き同志。そんなに足を踏み替えて落ち着かない。まるでわたしの熱が移ったみたいでは
な いか」 、 >
カズオ・イシグロ 『忘れられた巨人』
この項つづく >
【エネルギー通貨制時代 90】
”Anytime, anywhere ¥1/kWh Era”
❏ 仮想発電所解体新書:出力制限ゼロ社会構築に向けて
インスレーワシントン州知事の国家気候計画とは
5月3日、ジェイ・インスレー(Jay Inslee)ワシントン州知事は、気候変動緩和計画概要を
公表。この提案には、2035年までに100%のクリーンな電気、2030年までに100%の新しい車
と新しいビル・住宅の必要性が示さた。2045年までに100%クリーンな電力を必要とするワ
シントンで法案を可決。その法案は、合法的にグリッドの脱炭素化を約束したハワイ、カリ
フォルニア、ニューメキシコ、プエルトリコとワシントンDCの会社が加入。また、この計画
が実行宣言する時に、ベト・オルーク(Beto O'Rourke)民主党大統領候補は自身の気候変動
計画を発表する。
ベト・オルークの気候変動政策は、2050年までに全国規模で、ゼロエミッション達成を目的
とした、気候変動対策の実行計画と法律を定め。政策開始時期は、この第一次選挙中に新た
な行動を定め、気候変動脅威の対処法と米国経済見直法を議論し、クリーンエネルギーの一
般的言動を見直す。この計画では、グリーンニューディールと先進的な気候変動活動家たち
が求める公正な移行を優先させる。これには、雇用条件のの保証、団体交渉、そして低所得
者層に対する具体的支援が含まれる。この提案は、ワシントン州と国民全体との間の顕著な
調整には触れていない。この地域の豊富な水力資源を利用し、石炭とガス由来電力の4分の
1以下に削減。水力発電は州の電力の約68%を供給する。2018年のEnergy Information Adm-
inistrationデータでは、全国的に石炭とガスは電力ミックスの62.5パーセントを供給。水力
は7パーセントを供給する。ワシントンの重要な先駆けにもかかわらず、インスレーの政策
案は、国全体の要求と比較し、脱炭素化に余分な10年を州に与え、政治的バイアスがかけ
られた可能性はあるが、この計画自体のワシントンへの効力を否定するものではない。ベト・
オルークの気候政策は、2030年ではなく2050年の正味ゼロ排出期限設定を主張する若者たち
の進歩的団体から批判されていた。インスレーのキャンペーンは、立法措置とは対照的に、
行政権下でどのような措置などの詳細明記はなく、この計画の大部分は、既存行政府当局お
よびプログラム、導入メモで実行しており、キャンペーンは今後数週間で「主要な方針」の
追加を約束している。
電力を超え
クリーンな電力は、温室効果ガス排出パズルのほんの一部にすぎず、インスレーは彼の三面
作戦の戦略───優先順位付けされた車および建物の温暖化ガス削減───によれば、2030
年までに新型および中型車の100%クリーンカーの規格化を準備し、クリーン車両数は、異
なる人口間で広がっている。プラットフォームの最後の柱として、建物の冷暖房向け化石燃
料削減に2023年までにゼロカーボン建築の基準化を要求。ここでは、ゼロエミッション機器
の米国内製造拡大のエネルギー効率基準と、新築および改装の資金提供に公的資本および民
間資本調達法───電気、自動車、建物はそれぞれ独自の基準───を導入する。これは依
然として農業および工業プロセスが残り、米国の排出量のかなりの部分を占めるため、オル
ークが提案する正味排出量の枠組みによって捕らえられる。オルークは、気候変動アジェン
ダ実行手続き上のメカニズム、および特定の取り組みの資金割り当てについて、より詳細な
情報を提供。 インスレーはこれらの詳細については曖昧なままだったが、ワシントンでし
たように、組織化された労働と公益事業者と共に働くという彼の意図を明らかにしている。
これらのグループからの協力は、カリフォルニアやニューメキシコのような場所での気候変
動対策にとり重要なことを証明する。競合提案は、大統領政治から長い間追いやられてきた
問題にどう対処するかについての民主党の初等教育を通し継続する議論の出発点にすぎない。
( Via;Recent Success in Washington State | Greentech Medi,May 2, 2019)
エネルギー転換は、発電を変えるだけでなく、理想的には、どのように消費するのかも
変える。ヨーロッパの電力市場は、理想的な消費パターンを刺激して削減を減らし、再
生可能エネルギー資産を最大限に活用するという伝統的な規制に対処しなければならな
い。その結果、補助的なサービスに対する請求額が急増する。これは、いくつかの規制
の調整と仮想発電所で簡単に回避できる。
ヨーロッパは、多くの点でエネルギー移行の最前線にいるにもかかわらず、主に複雑な
市場規制および配電/送電システム事業者(DSO / TSO)の確立された慣行により、マイ
クログリッドの採用に躊躇している。 Navigant Researchの四半期ごとのMicrogrid導入ト
ラッカーは、2018年第4四半期の時点で、世界で2,258個のマイクログリッド(19.5GWの
容量計画または設置済み)の約9%しか欧州で導入されていない。ヨーロッパで急成長
している太陽光発電およびその他の可変再生可能発電機の急速な拡大に伴い、マイクロ
グリッドおよび仮想発電所(VPP)が重要な目的に役立つ。どちらも、エネルギー市場
における需要と供給の空間的または時間的な調整を可能にし、安定性を提供できる。こ
れらの問題に対処する従来の手段は、かなり高価であるか、または可変再生可能エネル
ギーを最適に使用するには不適切である。
Navigant Researchの執筆者のPeter Asmusは、さまざまな要因が融合しフィンランドはヨ
ーロッパのマイクログリッドにとって最高のチャンス。 フィンランドはスマートメー
タの展開における世界的なリーダであるだけでなく、 350万人の顧客の99%がこ
のテクノロジにアクセス。 しかし、83の流通システム事業者を特徴とする規制緩和
された卸売および小売市場もある。 最大の流通ネットワークは200万人の顧客で構成
されていと指摘する。
値札を付けて
2011年と2012年の一連の停電イベントの後、フィンランドの政策決定者たちは停電に価
格を設定することで対応。 2013年以来、DSOsは顧客に報酬を支払う義務を負う。補償
システムの下では、12-24時間の間の単一のイベント停止は年会費の10%の減少、120-
192時間の停止は100%の割引、そして288時間を超える停止は200%の補償をもたらと予
測。これは、フィンランドの家庭の通常の年間配達料は94ユーロに相当。 20時間の
停止が発生した場合、DSOsの中断のコストは1分あたり1世帯あたり0.78ユーロ。
アカデミックSinanKufeogluは、2013年から2015年までの間に発生した83のDSOsのうち
78について1分間の中断のいわゆる「シャドープライス」を計算。 DSOの大多数この
市場メカニズムが整っていれば、多くのDSOsにとって、この問題に対処するための最も
安価な選択肢を決定するのは簡単である。フィンランドの停電の問題は厳しい気象条件
による陸上線の脆弱性に起因、この問題に対する一つの解決策は、電力線の地下敷設化。
NavigantのAsmusは、Lappeenranta工科大学(LUT)が行った調査によると、中電圧支線の
10~40%で最も低コストの選択肢は、低電圧直流マイクログリッドになるだろうと
いう。
その対応策として、SiemensとSchneider ElectricはDSOsからマイクログリッドの構築を依
頼され。フィンランドは停電に値を付けることで、DSOsがインフラストラクチャ調整の
コストを削減し 最適な方法でグリッドを安定させるための選択肢を検討しようとする動
きのある市場メカニズムに設定する。
フィンランドから学ぶ
マイクログリッドとは別に、ヨーロッパの電力網はVPPの導入を通じて支援できえる。
仮想発電所が従来の方法よりも優れた価格で実行する可能性がある追加サービスが存在
する。 これらのサービスには、❶システムの柔軟性の提供、❷電力の再配分、および、
❸グリッド補助サービスが含まれる。フィンランドからの例は、グリッド、そして電力
消費者が要求するものと一致する形で、規制がどのように技術採用の推進力となり得る
かを示す。同様に、削減をよりうまく管理し、効果的な再派遣市場を創出するために、
VPP規制を同様に改善できる。
ヨーロッパのいくつかの市場ではすでに、VPPはグリッド補助サービスの提供が許可さ
れている。 BayWaの子会社であるBayWa Clensの取締役会メンバーである DanielHolderは、
同時に仮想発電所によるグリッド補助サービスの提供により、可能な市場でサービスを
提供するためのコストが大幅に削減された語りエネルギー取引と柔軟性のオプション。
ドイツの規制当局である Bundesnetzagenturは、年1回モニタリング報告書を発行。ここ
には、規制当局がドイツのグリッド補助サービスの全費用を記載。2017年には、これら
の費用は20億ユーロ近くに達しました。 一次二次および三次バランス準備金を提供する
ための費用は約1億4,500万ユーロ。 かなりの部分が6億900万ユーロの削減の補償と2億
9,100万ユーロの再請求請求から生じ。 ドイツおよびヨーロッパのより広い地域での削
減および再派遣は、TSOが市場メカニズム以外で実行する2つの方法ですが、単に規制
要件に基づく。
従来の規制
VPPプロバイダーのBayWa ClensとNextkraftwerkeは、VPPは従来の方法よりも安く効率的
に削減と再派遣の両方に取り組むことができると主張している。再派遣は、グリッドの
ボトルネックを回避するために、TSOが前日に合意した方法とは異なる方法で2つ以上
の発電所からの負荷を使用することを決定するプロセスを説明。 TSOには、ボトルネ
ックの前に1つの発電所の出力を下げ、そのボトルネックの後ろにある1つの出力を増
やす権限があり、このプロセスがまだ市場主導型の国々では、TSOがそのプロセスで
100 kWのバイオガスや2MWの太陽光発電プラントなどの小規模発電機を検討するが考
えらていない。
問題は、ヨーロッパの大半の国では、大規模火力発電所間の距離は100キロメートルを
超え10メガワット以上の間隔でしか調整できない。これは、ボトルネックが回避され
るべきであるならば、単一の発電所オペレータだけが考慮され得るという効果をもたら
す。これは、グリッドにとってロジスティックに複雑にするだけでなく、競争の激しい
市場インパルスを排除。他に利用可能なオプションはなく、調整を行うために必要なプ
ラントのオペレータは価格決定し競争はない。この措置を市場の課題に変えることで、
VPPは分散型発電機の電力出力を調整することで、より小規模で局所的な調整が可能と
なる。再送電価格はひどくアンダーカットされるかもしれない。市場メカニズムが存在
しないことは、グリッドがごく少数の大型発電所から供給されていた当時は意味があっ
たが、その時点で、グリッド事業者は電話を取り、プラント事業者に通知し、電力出力
の変更要求する。過去20年間で、ヨーロッパの電力システムは、まだ最適化されない資
産を段階的に増やしてきた。 仮想発電所は市場を必要とし、市場を開いているとき、VPPは
大量の資産を管理するのに適した手段となる。
特に縮小と再配給(re-dispatching)の市場運営には批判はある。 2021年までは、再配
給と削減は単一の規則の下で実施されていたが、オランダでは、市場ベースの再配給を
認めており、削減と再配給のための市場ベースのアプローチの転換は遅いと予測してい
るが、近い将来、全体のアプローチが見つかることはまずない。このパッケージはまた
VPPの重要な役割を明確に識別し、補助サービス市場での使用が可能となり、今のとこ
ろ、VPPを使用し電力と周波数の制御のバランスをとる前向きな経験は、政策立案者が
同技術を使用を促してはいない。(Via;The weekend read: Tapping new markets –
pv magazine InternationalMay 4, 2019) この項つづく
● 今夜の一冊
「滋賀は京都の陰に隠れいつも地味扱い」「(琵琶湖疏水から)水を提供しているのに京都
の植民地と呼ばれる始末」…。京都への対抗意識をあおりながら、滋賀の地元ネタを面白お
かしく紹介した漫画「三成さんは京都を許さない-琵琶湖ノ水ヲ止メヨ-」(新潮社)の最
終巻が今月、発売された。甲賀市在住の著者さかなこうじさんは「県民のみなさんに読んで
もらい、滋賀ならではのネタに共感してもらえたら」と話している。漫画は、愛荘町出身で
新潮社バンチ編集部統括編集長の里西哲哉さん(44)が「滋賀をテーマにした漫画を出し
たい」と提案したことがきっかけ。さかなこうじさんが賛同し、2016年10月から同社の漫画
サイトで連載を始めた。単行本は17年に一巻が発売され、これまで最終巻の四巻ま計約六
万部が売れた。現代にタイムスリップして県知事の特別秘書となった、近江出身の戦国武将
・石田三成が主人公。県の知名度が低いのは京都の存在感のためだとし、京都に負けない独
自の文化や歴史を取り上げながら“下克上”を狙うストーリー。琵琶湖の学習船「うみのこ
」や、県発祥の交通安全看板「とび太くん」、強風ですぐに運行が止まるJR湖西線など、
県民であれば共感できる「あるある」ネタを、豊富に盛り込んだ。「延暦寺は京都にあると
思われている」「琵琶湖で地域が分断されて、県民の協調性はゼロ」「ふなずしは(臭くて
)米原駅に捨てられる」などと、“自虐”ネタも織り交ぜている。「地元のことは当たり前
すぎてよく知らなかったと話す(中日新聞、2019.04.27)。