極東極楽 ごくとうごくらく

豊饒なセカンドライフを求め大還暦までの旅日記

エネルギ-と環境 ⑤

2024年08月31日 | ネオコンバ-テック

彦根藩二代当主である井伊直孝公をお寺の門前で手招き雷雨から救った
と伝えられる招き猫と、井伊軍団のシンボルとも言える赤備え(戦国時
代の軍団編成の一種、あらゆる武具を朱りにした部隊編成のこと)と兜
(かぶと)を合体させて生まれたキャラクタ-。ひこにゃんのお誕生日

は、2006年4月13日。

【季語と短歌:8月31日】

      
❏ キササゲ
         木大角豆や颱風十号自爆せし    
                       高山 宇(赤鬼) 

【今日の短歌研究 ㉓】
美しきアンダースローの水切りで少年たちの夏が始まる   赤塚昌弘
降るあめの角度にあはせ傘をさす月曜のあさは少し素直に  渡辺真佐子
春風を楽しむやうに十名の陸上部員ペースを上げる        伊藤哲
さみどりのオオデマリああ何にでもなれると思いし目の遥かなり

                                                      石橋佳の子
彼にしか見せないだろう表情をスタバの外から眺めて過ぎる   園部淳
朝床に吠えるごと大き欠伸する一世百年大方生きて       堀口道代
※選後評
中根誠 1941年、茨城県生まれ「まひる野」運営・編集委員。歌集に『
秋のモテット」ほか。歌書心に『兵たりき』ほか。
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・赤塚昌弘氏水切り遊びは練りに練った「美しきアンダースロ-」でな
 ければならない、まさに少年たちの夏なのだが、作者の童心も蘇るよ
 うな明るさだ。
・渡辺真佐子氏確かに雨には角度があるし、変化もする、対応するの
 にいらいらするはずなのだが、今朝は体がついていく、気持ちが素
 直になる。
・伊藤哲氏高校生の陸上競技部のフレッシュな若者たちだろうか。風
 が吹き、その走りのペースが上る。夢を膨らませて走る青年群像が
 まぶしい。
・石橋佳の子氏オオデマリの咲き始めは「さみどり」で、咲き進むと純
 白になる。この咲き始めの花に吉春を眠ねる作者。少し苦さのこもる
 青春回想。
・園部源氏通りすがりの作者だか、ふとカフェのカップルに目がいく。
 魅力的で幸せそうな表情の彼女を祝福したくなる。街歩きの賜物のよ
 うな嬉しさ。
・堀口道代氏これは96歳の大欠伸なのだ。人生百年時代の豪快な大欠伸、
 下旬に力かこもる。





【最新特許技術 ⑤】
今回は,ペロストカイト太陽電池製造技術の適応展開の創生事業と新規
材料展開インパクトの可能性を考察してみたい。
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❏ スズ鉛ペロブスカイトをベースにした全ペロブスカイト タンデム
 太陽電池で28.8%の効率を達成。
8月28日。中国の研究ループが考案したこのセルは、1,4-ブタンジアミ
ン (BDA) とエチレンジアンモニウムジヨウ化物 (EDAI2) の表面改質
剤を使用した表面再構成で達成。このデバイスは、550時間経過後も初
効率の79.7%を維持した。
【要約】
全ペロブスカイトタンデム太陽電池は、単接合太陽電池のショックレー・
クワイサー限界を破る大きな可能性を示唆。しかし、全ペロブスカイ
トタンデム太陽電池の効率向上は、Sn-Pb混合狭バンドギャップペロブ
スカイト膜の表面欠陥により引き起こされる非放射再結合損失により
妨げられていた。ここでは、表面研磨剤の1,4-ブタンジアミンと表面
不動態化剤のエチレンジアンモニウム・ジヨージドを使用して、Sn-Pb
混合ペロブスカイト膜の表面のSn関連欠陥を除去し、有機カチオンと
ハロゲン化物空孔欠陥を不動態化する表面再構築戦略を報告する。この
方法は、理想的な化学量論比に近い表面を持つ高品質のSn-Pb混合ペロ
ブスカイト膜の提供だけでなく、ペロブスカイト/電子輸送層界面での
非放射エネルギー損失を最小限に抑制。その結果、バンドギャップ1.32
eVと1.25 eVのSn-Pb混合ペロブスカイト太陽電池は、それぞれ22.65%
と23.32%の電力変換効率を実現。さらに、2接合全ペロブスカイトタン
デム太陽電池の認定電力変換効率28.49%も取得した。【掲載論文】
・Surface chemical polishing and passivation minimize non-radiative recombination 
 for all-perovskite tandem solar cells. 
・Nat Commun 15, 7335 (2024).
https://doi.org/10.1038/s41467-024-51703-0  



❏ スズ鉛ペロブスカイトをベースにした全ペロブスカイトタンデム
 太陽電池が 28.8% の効率を達成

国際研究チームが全ペロブスカイトタンデム PV デバイスを開発。この
デバイスは、セルの下部デバイスの再結合損失が低減し、優れた安定性
を示した。ペロブスカイト太陽電池の表面を改善に、研究グループは
部分的に非導電性で非機能的な領域を作成し、下部のペロブスカイト
領域が欠陥を抑制した。
【要約】
ペロブスカイトタンデム太陽電池は有望な性能を示すが、非放射再結合
と、特に混合Sn-Pb低バンドギャップ層での時間の経過に伴う進行性悪
化が、性能と安定性を制限。ここでは、混合Sn-Pbペロブスカイト薄膜
が組成勾配を示し、表面の過剰Snの存在を発見。また、この勾配によ
り酸化が悪化し、再結合率が上昇する。ジアミンはSn原子を優先的に
キレート化し、それらをフィルム表面から除去し、よりバランスのと
れたSn:Pb化学量論を実現、フィルム表面をSn酸化を耐性のあるもの
に変える。このプロセスにより、電気抵抗の低い次元のバリア層を形成
し、欠陥が不活性化、界面の再結合を減少した。1,2-ジアミノプロパン
を使用してバリア層の均一性をさらに向上させると、より均一な分布、
不活性化が得られる。タンデムは28.8%の電力変換効率を達成する。カ
プセル化されたタンデムは、冷却なしで空気中で模擬1sun照明下で最
大電力点で1,000時間動作した後も、初期効率90%を維持した。
【掲載論文】・Diamine chelates for increased stability in mixed Sn–Pb and all-perovskite 
 tandem solar cells. 
・Nat Energy (2024). https://doi.org/10.1038/s41560-024-01613-8  15 August 2024
❏ 太陽光モジュールの設置は2024年に592GWに到達
ブルームバーグNEFによると、世界の太陽光産業は今年592MWのモジュー

ルを設置し、2023年より33%増加する見込み。同コンサルタント会社は、
メーカーが一時的に生産量を縮小していることから、2024年のポリシ
リコン生産量の予測も引き下げた。一方、モジュール価格は0.096ドル/
Wに下落しており、同レポートによるとこれは史上最低水準だ。ブルー
ムバーグNEFは、ほとんどの太陽光発電メーカーが今年損失を計上する
と予想、一部のメーカーはこのサイクルを乗り切れないと警告。
「太陽光発電サプライチェーンの組織的な過剰生産能力が継続的な価

格下落につながっている」と同社は述べた。「メーカーはポリシリコ
ンからモジュールまでサプライチェーンのすべてのセグメントで損失
に直面しており、生産を維持しようとしながら給与カット、コスト削
減、レイオフ、さらにはサプライヤーへの支払い遅延で対応している。」
ブルームバーグNEFはトンネル酸化膜パッシベーションコンタクト(

)技術に基づく製品のモジュール価格が、年末までに自由市場で
0.10ドル/Wを下回ると予測する。



 ❏ 
緑色光を発電に用いる有機太陽電池を開発
大阪大学,諏訪東京理科大学,石原産業,デザインソーラーは,農作
物の生育に必要な青色光と赤色光を透過し,光合成への寄与が少ない
緑色光を発電に用いる緑色光波長選択型有機太陽電池(OSC)の高性能
化に成功したという。研究グループは,青色と赤色光を農業,緑色光お
よび近赤外光を発電に用いるソーラーマッチングに基づく波長選択型O
SCにより,農作物生育に悪影響を与えることなく農業用ハウスに電力を
供給できる,エネルギー地産地消の新しい営農型太陽光発電技術の確立
が期待されるとしている。


【掲載論文】
タイトル:“Green-light wavelength-selective organic solar cells: module fabrication 
 and crop evaluation towards agrivoltaics”
DOI:https://doi.org/10.1016/j.mtener.2024.101673

 懐かしの音楽  『みつめあう恋』
サード・アルバム『ゼアズ・ア・カインド・オブ・ハッシュ』(1967

年)の先行シングルとしてリリースされた。ジョン・ポール・ジョーン
ズが編曲で参加している。本国イギリスでは7位に達し、ハーマンズ・
ハーミッツにとって6作目の全英トップ10入りを果たしたシングルとな
った。アメリカではカップリング曲を変更してリリースされ、最高4位
を記録。バンドにとって11作目にして最後の全米トップ10シングルと
なった。  

 


1964年8月に発表したデビュー曲「朝からゴキゲン」がイギリスで大ヒ
ットし、翌1965年にはビートルズの成功に続くべく、ブリティッシュ・
インヴェイジョンのバンドとして、アメリカに進出した。ヴォーカルの
ピーター・ヌーンのアイドル的ルックスと、清潔感のある親しみやすい
イメージで高い人気を博し、「ハートがドキドキ」「ミセス・ブラウン
のお嬢さん」「ヘンリー8世君」など多くの全米トップ10ヒット曲を連
発した。1965年から1966年にかけてアメリカで大きな人気を獲得し、
1966年にはMGMから主演映画『ホールド・オン!』が封切られ、2月に来
日公演を果たす。1967年には「見つめあう恋」が大ヒットするも、以後
の全米ツアーでは前座だったザ・フーやマッシュマッカーン(カナダ)
に食われるなど、かつての勢いはなく、「恋は晴れのち曇り」「スリー
ピー・ジョー」を最後に全米チャートから姿を消す。 
 
● 今日の寸評:森を見て木を見ず

※ 台風10号 “これだけ遅い状態続くのは珍しい” 要因と背景とは
今回の台風10号は偏西風に乗ることができず、九州に上陸しても速度を
上げないなど、典型的な台風の進み方とは大きく異なる。台風が日本に
接近、上陸する場合は、北緯30度より北へ進むと日本付近の上空を流
偏西風や太平洋高気圧の縁を回る風に流されて、速度を上げることが一
般的。今回の台風10号は今月22日にマリアナ諸島付近で発生したあと、
時速30キロ程度で北西へ進みましたが、奄美大島の東で減速。
気象庁は時速9キロ以下となると「ゆっくり」と表現し、方向が定まっ
ていないと「ほとんど停滞」と表現。
気象庁によると「紀伊半島豪雨」を引き起こした2011年9月の台風12号
や東日本や西日本で被害が出た2017年8月の台風5号がある。1980年から
2019年の40年間で、7月から10月に日本に接近した台風の特徴を調べた
ところ、期間の後半20年の方が日本の太平洋側の地域に接近する台風の
数が増えるとともに、台風の移動速度も遅くなっていることがわかった。
その背景としては上空の偏西風が弱まっていることなどを挙げていて地
球温暖化も影響している可能性があるというが、➲気象庁は「今後も
速度が遅い上に大雨をもたらす台風は発生する可能性がある。また、台
風10号も急速に速度が上がる可能性は低いため、雨が長引くことに警戒
してほしい」と呼びかけている。(当分は、消滅せず、熱帯低気圧に変
化する。継続、要注意!と呼びかけている


                                                      
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