山桜の季節が過ぎ、山ツツジや石楠花の季節に。急遽朝六時に起床し、北比良釈迦岳に向かう。
釈迦岳は、滋賀県大津市に位置し、琵琶湖の西岸の比良山地は、砂岩・泥岩、堆積岩の岩体と
そのなかに貫入した花崗岩の地域。この地域の山々が湖から急に高度を上げ、湖に対して急斜
面で対する琵琶湖西岸断層帯、湖岸に沿う何本かの断層が存在し、数10万年来、間欠的に活動
してきた。山地の上昇が急なため、斜面の崩壊も激しく、流出する土砂は扇状地を形成、人為
的に制御された川の流路は各所に天井川をつくっている。山頂部は隆起準平原で、八雲ヶ池や
子女郎ヶ池などの湿地が多数点在し、緩やかな傾斜地はスキー場として利用ている。この琵琶
湖西岸断層帯の断層は、活断層で近い将来の活動が心配される。このよう背景に、最高峰武奈
ヶ岳のある奥比良・北比良・南比良・リトル比良からなり北比良にあり、古くから近江八景の
一つ「比良の暮雪」で知られる景勝地(別名「暮雪山」)と呼ばれている。山頂から東側へ琵
琶湖の稜線が延び、稜道が整備され、ノタノホリ池にはモリアオガエルが生息。山頂付近や北
側の金糞峠にかけ、尾根にはホンシャクナゲなど繁殖。
自宅から南回りで湖岸道路→守山の琵琶湖大橋→湖西道路を走らず国道(161号線)から比
良川から遡上(途中、セブンイレブンでお握りと伊藤園のカテキン緑茶など買い込み)。比良
とぴあ→湖西道路(高速無料)交差点→登山口(イン谷口)に8時過ぎ到着(神爾谷分岐前駐
車場)。比良マイクロ水力発電小屋がある旧リフト駅舎から入山→途中、ロープウェイ駅跡・
カラ岳分岐路(右折れ)→釈迦岳山頂(11時)→下山(イン谷口に13時30分到着)→帰宅
比良山地一帯の植生は、山腹がアカマツ林やスギ・ヒノキ植林、山頂部はブナ林、ブナ・アシ
ウスギ混交林、ミズナラやアズキナシ、リョウブなどからなる二次林によって占められ、地下
に不透水層のあるところでは八雲ヶ原やオトシ地域のように湿原を形成しているところでは、
貴重な湿地植生も見られる。また、比良山ではシロヤシオやレンゲツツジ、ユキグニミツバツ
ツジ、ベニドウダンなどのツツジ科の植物が多く、春に花を咲かせます。夏は滝の周辺などで
はオタカラコウやイワタバコ、湿原ではヒツジグサやノハナショウブ、ミカヅキグサ、モウセ
ンゴケなどが花を咲かせます。秋はセンブリやリンドウ、アケボノソウなどリンドウ科の植物
やアキノキリンソウやシロヨメナなどのキク科の花が目をひきます。湿原ではウメバチソウや
サワギキョウなどが花を咲かせる。さらに、貴重な植物(『滋賀県レッドデータブック2005年
版』)として絶滅危惧種のアキノハハコグサ、アスヒカズラ、ウチョウラン、カツラカワアザ
ミ、タヌキモ、ツレサギソウ、ノビネチドリ、ヒキヨモギ、ヒナラン、ヤシャビシャクなどや、
絶滅危機増大種のクサレダマ、セイタカスズムシソウ、トキソウ、トモエソウ、ヤマジソ、ヤ
マトキソウなど、多くの貴重種が生育するという。
途中、薄紫のヤマツツジは綺麗に咲いていたが、石楠花を観に入山したという高齢の男の方が
例年より、気温が低いの花が咲いていないと話していた通り、つぼみも花も遅い。
釈迦岳の山頂はブナやアシウスギ混交林などで見晴らしはよくない、小松・武奈ヶ岳方面の稜
線に行くと見晴らしが良い。
登りはいつもなく厳しく、途中幾度か下山しようかという弱気に襲われるが辛うじて持ちこた
えた。途中、堂満岳を経由し下山するという高齢の女子グループと出くわしたが、下山時間が
17時前ていどになると推測できるがとてもじゃないがそこまでの健脚はないものの、それでも
自分を讃えために山頂で記念撮影を撮った。
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