<2月の鑑賞予定映画>
~誰も見たことのない彼に逢える~
マイケルをタイムリーに観てきた私らの世代は、ぜひ観るべきでしょう!
2009年 アメリカ映画 ソニー・ピクチャーズ配給 (09.10.28公開)
監督: ケニー・オルテガ
プロデューサー: ランディ・フィリップス
音楽: マイケル・ビアーデン
振り付け: トラビス・ペイン 上映時間:1時間51分
<解説>
2009年6月に急逝したマイケル・ジャクソンが、同年夏にロンドンで開催する
はずだった幻のコンサート「THIS IS IT」のリハーサルとその舞台裏を収めた
ドキュメンタリー。
100時間以上に及ぶ楽曲とパフォーマンス映像や、舞台裏でのマイケルの素顔を
記録。監督は、ロンドン公演の監督を務めていたケニー・オルテガ。
<感想>
高校生のころ、MTVを片っ端から観ていたNAOさん。
マイケル・ジャクソンをタイムリーで観てきた者にとっては、たとえファンでなくても
この作品は涙なくして見ることができない。
リハーサルとは思えない程のクオリティの高いステージは終始圧巻。
「this is it」のライブ観客になってしまったかのような感じを受ける。
オリジナル音源をものすご~く大事にしているのは、以前から知っていたが
そのこだわりさが、随所に感じられる。
おなじみの「スリラー」や「Beat it」のダンスも、PVと同じだったのが嬉しい。
観ててあの瞬間は、高校生に戻った感じがしてしまう。
もっと驚いたのが、スタッフへのダメ出しなどの指示の言い方。
相手に敬意を払いながら、そして向こうからその結論を出させるような
持っていきかたには感心するばかり。
完璧を求める天才だが、それを押し付けずスタッフの能力を最大限に
引き出していく力には恐れ入った。
そしてビジュアルを駆使した演出は驚きの連続。
ステージを作り上げるのに、マイケルはいろんなアイディアを提案していくが
ちゃんとその出来上がりが、頭の中でわかっているんですね。
すべてにおいて彼の目が行き届いていて、完璧に把握している。
こういう能力はやはり天性のものと言うほかない。
だけど、その領域まで到達するのには、並大抵ない努力があればこそ。
天才の多くは、努力を惜しまない人ばかりだものね。
それにしても、50歳すぎても、このキレのあるダンスは素晴らしいの一言。
影の努力があってこその姿。ウルウルきちゃいましたよ。
そして、オーラがずば抜けていた。
バックダンサーはみんな彼より20歳以上も年下なのだが、マイケルの踊りは
彼らよりもキレがよく、そして華奢な体なのに存在感バリバリ。
舞台演出も驚く演出ばかりで、言葉出ず。
「スリラー3D」はどこか幻想的。CGを駆使した映像や、とんでもないものが
出てきたり・・・。これが実現していたらどんなに素晴らしいか・・ほんと残念。
彼の真面目な姿勢にホロリ。 踊る姿にホロリ。
「今まで誰も想像したこともないようなパフォーマンスで、
観客をびっくりさせよう。観客を未知の領域へ連れて行ってあげるんだ。
そして4年後までに温暖化も止めよう。誰かがやってくれるんじゃない。
僕(たち)がやるんだ」の言葉にホロリ。
マイケルの大ファンではなかったけど、彼の音楽をタイムリー聴いていた時代に
生きていてほんとよかった。
エンドロールに流れる「Human Nature」の歌詞には思わずもらい泣き。
(みんな僕を見て「どうして?」って言うけれど、それが人間なんじゃないのかな。
僕の行動を変だって思うかもしれないけれど、人間ってきっとそんなものだよ)
上映後、拍手喝采でした。自然とそうなる映画です。
タイムリー世代は必見!上映延長になったので、ぜひ映画館で!
エンドロール後もお見逃しなく!
そして、改めてご冥福をお祈りします。
点数:10点(満点) なにもいうこと無いです、ハイ。
♪They don't care about us ♪
NAOさんは、「スリラー」よりも、こちらの曲が一番好きでした。
ストリングスの音がなんとも言えない!
♪BILLIE JEAN ♪