台風の日。東京も暴風圏に入るらしいとのことで、会社では、「きょうは16時で帰って」
とのうれしい指示があり、予想外に早くに帰ってきた。
さっそくこのアイドル・タイムを利用して、先日マレーシアのスーパーで買ってきた
バクテースープの素をことことと煮込むことにした。
バクテースープの素。
パックの中身。
パック裏に書かれた成分は、「当帰、玉竹、桂皮、白胡椒、党参、甘草、元西米、川芎、
丁香、陳皮、八角」プラス、秘伝の粉末のような表現。
自分で用意するものは、骨付きの豚バラ肉、3リットルの水、にんにく、オイスターソース
大さじ3杯だけ。お湯が沸いたら、上記すべての具材を鍋につっこみ、あとはひたすら
待つだけで、調理もとても簡単。
2時間半待つ間、成分について、特色と効用を調べてみた。ヒマジン。
当帰(とうき)・・・セリ科なる植物で、写真には、小さな白い花がいっぱいついていた。
根っこに血行促進作用があり、婦人病に効果があるそう。
玉竹(いずい)・・・ユリ科のアマドコロという植物の根っこを乾燥させたもの。滋養強壮効果。
桂皮(けいひ)・・・シナモン。発汗、解熱、健胃作用。
党参(とうざん)・・・つるにんじんの根っこを乾燥させたもの。
細胞活性化、食欲不振、疲労、冷え性、息切れに効果。
甘草(かんぞう)・・・リコリス。鎮痛、抗炎症、抗アレルギー作用。
川芎(せんきゅう)・・・セリ科の植物。根っこを乾燥させたもの。セロリに似た香り。婦人病に効果。
丁香(ちょうこう)・・・丁子、グローブ。 芳香健胃剤。
ゴキブリが嫌いなにおいで、ゴキブリ除けにもなるらしい。
インドネシアたばこのガラムのにおい。
陳皮(ちんぴ)・・・みかんの皮。血圧降下作用、芳香性健胃剤。
八角(はっかく)・・・ういきょう。その成分は、タミフルの原料のひとつでもあるらしい。
暇にまかせ、Wikipediaを見たり、ググるったりしたが、とうとう元西米がわからなかった。
西米はタピオカのことだが、クコの実が入っていたから、元西米はクコの実のこと?
いずれにしても、生薬についてのこの一時的ウンチクは、すぐに消えてしまうことだろう。
そうこうするうちに、スープが出来上がり。
もちろん、マレーシアの街にあるバクテー屋にはおよばないが、味に深みがありおいしい。
本当に体によさそうな味。
バクテースープの素、軽いし、体にいいし、ご自宅用お土産になかなかよいものだ。