日曜日。
昨晩からセレベス・エクスプローラーは、センポルナに停泊中。
7時半に、「Breakfast!」と呼ばれてダイニングにあがると、スパニッシュチームも、嵐を呼ぶ
フランス人男性も、もういなくなっていた。船上には、きのうのDECO22分のフランス人と、イギ
リス人のおじさん2人だけが残っていた。
以前、日曜日は「シブアン」というサイトに行く日と聞いていたので、「今日は初シブアン♪」と、ち
ょっと楽しみにしていたのに、今日はマブールだという。「え?シブアンじゃないの?」とたずねる
と、ダイブマスターのトムいわく、「先日シブアンにゲストを連れて行ったら、ダイナマイトフィッシ
ングで、何もなくなってしまったよ。」とのこと。ウミウシや、マンジュウイシモチの宝庫だったらし
いのに。いくら取り締まっても、近隣の某国の漁民たちの、違法なダイナマイト漁や、ゴミの投棄
があとをたたない。どうにかならないものだろうか。
また、1本目のダイビングは、新しいゲストが来てからだと言う。KKからタワウの始発便がタワウ
に着くのが7時50分、そこからセンポルナに移動して、船に着くのは、早くても10時近くになるだ
ろう。そのあとこの、船足の遅い母船がセンポルナを出発し、マブールに着くには、軽く2~3時間
はかかるだろう。さらに今日は2ダイブのみだと言う。なんだか、今回は、ここまでダイブ・クルーズ
ならではの、潜り倒しの醍醐味が味わえていない。さて、長い長いアイドルタイムのあと、やっと新
しいゲストの皆さんが到着。日本人6人と、フランス人のお年を召した女性一人と、ニュージーラン
ド人の男性が一人。彼らと同席していたことで、はじめてこの船についてのブリーフィングを聞いた。
今回はリピーターだからと何も説明してくれなかったし、前回は、先に友達が乗っていて、乗船する
やいなや、友達とだべっていたら、そのままなし崩し的にブリーフィングはなかった。モルディブや
タイでのクルーズ船と同じような感じですごせばよいだろう、くらいで、適当にやってきたが、知らな
いことがいっぱいあった。ダイビングはマブールに着き次第すぐ、ランチは1本目の後とのこと。
そして、ブリーフィングが終わると、フランスとイギリスの両おじさんが下船し、セレベス・エクスプロ
ーラーは、マブールに向け出発。今日乗ってきた人が、窓から外を見て、「え?この船動いている
の?景色が全然動いていない・・・。」と冗談で言うほど、船のスピードはゆっくりだ。実際には、「か
なり揺れてるね」と、話していたけれど・・・。12時半になると、1本潜ったあとで、と聞いていたラン
チが、いきなり出てきた。きっと、船の到着が遅くなっているのだろう。午前中いっぱい、何もする
ことがなく、退屈だと言ったら、「なんで日曜乗船にしなかったの?」と言われてしまった。
1本目・・・マブール、SMARTウォーター・バンガロー
13時半から、マブールの、シパダン・マブール・リゾート(SMART)の水上コテージ前で1本め。
水底には、さまざまな形の漁礁が形成されていて、魚が多い。ギンガメの群れもいた。
![](http://blog.so-net.ne.jp/_images/blog/_198/pulau_tropika/9487454.jpg)
イロとクマドリとオオモンカエルアンコウたち・・・
![](http://blog.so-net.ne.jp/_images/blog/_198/pulau_tropika/9487132.jpg)
![](http://blog.so-net.ne.jp/_images/blog/_198/pulau_tropika/9531036.jpg)
![](http://blog.so-net.ne.jp/_images/blog/_198/pulau_tropika/9487639.jpg)
漁礁の奥から出てこない1.5メートルはある、巨大なハタもいた。
![](http://blog.so-net.ne.jp/_images/blog/_198/pulau_tropika/9487310.jpg)
2本目・・・マブール、シーベンチャー
逆光かつ小さすぎだけど、だけど、写真の右手奥に小さく見えるのが、シーベンチャー。
![](http://blog.so-net.ne.jp/_images/blog/_198/pulau_tropika/9486159.jpg)
ブルネイにあった、オイル・リグを持ってきて、ダイビングの宿泊施設にしている。なんとなく、気乗り
のしないポイントだったが、潜って見ると、マクロの宝庫でおもしろい。まず最初に、ピグミーシーホ
ースを見せてもらった。写真をとったつもりが、なさけないことに、ウミウチワしか写ってなかった・・・。
あとはオオモンカエルアンコウ3体。黄色が2つ、赤が1。黒もいたそうだが、スルーしてしまった。
![](http://blog.so-net.ne.jp/_images/blog/_198/pulau_tropika/9486853.jpg)
![](http://blog.so-net.ne.jp/_images/blog/_198/pulau_tropika/9486877.jpg)
![](http://blog.so-net.ne.jp/_images/blog/_198/pulau_tropika/9486889.jpg)
マブールエリアはカエルアンコウファミリーが大充実だ。
砂地のころがってたサツマカサゴらしきカサゴ。肉眼では、くすんで黒く見えるのに、実は鮮やか。
![](http://blog.so-net.ne.jp/_images/blog/_198/pulau_tropika/9487000.jpg)
他は、クダゴンベ、逃げ足の速かったセミホウボウ、ミノカサゴなどなど。
3本目・・・マブール、パラダイス・リーフ
当初、今日は2本だけ、と聞いていたが、日本人チームは皆、口々に2本じゃものたりない、と訴え、
サンセットダイブもありになった。サンセットで18時半にエキジットするために、水面休息がわずか
30分というタイトなプランになった。シーヴェンチャーから帰ると、みんなドライエリアに入らずウェット
でそのまま待機。体に悪そうなプロファイルだけれど、平均水深が5mくらい。今日もホムラハゼと
ニシキテグリがメイン。カミソリウオもいたそうだが、私はホムラハゼばかり見ていた。
<cebter>
これまた、小さくなりすぎたが、ホムラハゼは、忙しく、ぐるぐる動きまわっていたので、あっちむい
たり、こっちむいたり。一番右は、本来は尻尾側に倒れてるヒレが、ロックの細い亀裂をむりやり
通るから、頭側に折れ曲がってる状態。とにかく、忙しい子だ。
夕方さらに2人、白人の男性が乗船し、ゲストは全部で13人になった。明日からは、日本人と、白人
と、ボートを分けるそうだ。
夜、今日到着した日本人の皆さんは、さすがにお疲れで、21時すぎには全員就寝。