くらぶとろぴか

きもちはいつもシパダンの海の中。シパダンとコタキナバル旅の備忘録、ときどき弾丸、そしてホームワークアウトおたく。

シパダン2013 9月12日(木)

2013-10-01 08:18:02 |  ダイビング
今朝も静かな朝。
シパダンまであとちょっとというとき、クルーの誰かが「DOLPHIN!」と叫んだ。
みんながデッキに出ると、母船の後方にイルカの群れが見え隠れ。

ブリーフィングでトムが雨が降りませんように、ってなことを言っている。
なんでも、イルカが現れるとこの辺では雨になるらしい。
イルカで雨、マリーンが跳ねると雨とか…
迷信でしょ、と思いながら、シパダンへ出発。
だって、昔はよくボルネオ・ダイバーズのカンティーンからカジキが跳ねるのを見たし、センポルナからシパダンへのボート移動中にイルカの群れに会ったけれど、そのあと雨なんて記憶はないもん。

シパダンに上陸するたびに鳥の声を楽しみにしているのに、けさは朝っぱらから小屋建築のエアドリルがうるさい。
そして、サバ・パークスの小屋では、オアシスの「Don't Look Back in Anger」がガンガンかかっていた。
無愛想で大相撲あごなスペイン人のダンナが珍しく笑顔で「みてごらん」と話しかけてきた。
彼の指先にはミノカサゴが2匹舞っていた。
むーちゃすぐらしあす…
やがてミノカサゴは3匹に増え、それは大喜び。
これまでむっつりしていた人が、わざわざ教えてくれるのだから、ミノカサゴは、欧米人にとってはよほどいいもんなんだなあ…、と思いながら、私は手前にいたツバメウオygを見ているのであった。


1st dive Barracuda Point
本当に潮があっておらず、けさも何事も起こらない。
サバ・パークスのせいで、オアシスのサビがぐるぐるまわる。
ギャラガー兄弟の太眉を思い出しながら。
なんとかBumpheadsを…と思って、ヴァレーの入り口からエントリーしているのだろうけれど、Bumpheadsはきょうもスカ。
だったらもうちょっとドロップオフ寄りで落としてくれればよいのに…
先週、ブーちゃんがハンマーの群れを見たというので、本当は、スタンダードなBPの入り口からハンマーを探しにゆきたい。
C/Eでのハンマー遭遇は、どうやらたまたま会った系で、探しにゆく、という気合いはないようだ。
トムは注文をつけられるのは嫌いなタイプなので、ここはガイドを頼んだ手前もありがまん。
BPで期待されるBumpheadsもBarracudasも不在。
たぶん、潮的にダメなのがわかっているようで、トムはひたすら砂地をすすんでゆく。
前方、リーフの切れ目から細長いシルエットがやって来た。


う~ん、ごめんね。君たちじゃないんだよ…。
タイワンカマス…


そのままコーラルガーデン方面にむかって這ってゆき、ホワイトチップの宝庫、タルさんご庭園散策。


ぼろぼろでヤサぐれた子がいた。


ハクテンカタギでもとるか…


White spotted garden-eelも撮っておこうか…ちゃんと映らない…


と思っていると、すかさずトムがニシキチンアナゴ集落を教えてくれた。
このあたりはさすが。

ま、光がまったく当たってないけど…
ガーデンイールが縞々だとテンションがあがるのだ。

結局、収穫はタテキンygくらい…。




エキジットすると、暗雲、そして虹。

迷信なんかじゃない。
イルカで雨は、本当だった…。

朝食をはさんで2本めへ。


2nd dive Mid Reef
ミッドリーフのソフトコーラルはとてもきれい。








でも、特別なことは何もない。
と思ったら…
ツノダシがそこらじゅうにペアで現れ、そして、数匹いる。
トムがツノダシの向こうを凝視していると、何やら浅い方でわらわら…。


群れた!!


シパダンで去年のゴールデンウィークに続き、2度目である。


ペアでいるツノダシより小ぶりなのが群れているように思えた。
やはり、転んでもタダでは起きないシパダン。

ミッドリーフは浅瀬のサンゴもキレイ。


オドリーもいて、ご満悦。



3rd dive Barracuda Point
ふたたびBP。
今回は本当にベビーラッシュ。
マダラタルミの幼魚。


おなかぽっこりグレーリーフ。


トムがゴーストパイプフィッシュを教えてくれ、BPにもいたのね…と感心。


せっかくのBPなのに、またもマクロワールド。
ヴァレーに入っても、みんな砂地を見がち。


近くにいたブーちゃんグループはみんなワイド仕様で、なんだか残念な感じ。
やがてブーちゃんがタンクを鳴らすと、リーフの内側の方から、バラクーダが3匹やってきて、そして、外洋へと消えていった。
トムはそれをスルー。
まあ、3匹じゃね…。
でも、3匹いるということは、近くに仲間が大挙しているはず。
はるか外洋にいるのかなぁ…。
そのままコーラルガーデン方面に進んでいると、沖からキター!
前回よりは群れはやや大きくなったけれど、でもまだまだ少ない。










なんとなく距離が縮まらぬまま、バラクーダは去って行った。
タートルのロックに寄るときょうはカメが単体でゆっくりクリーニングを受けていた。
頭をたれて、気持ちよさそう。


しかしカメのクリーニングには、いろんな魚が従事しているもんだ。


またまたドロップオフの方に押し戻されてゆくと、バラクーダ再登場。


やっと目線のあう位置に来てくれた。


そしてまたトルネードになりはじめ…


あおってとると、鼻に水がツーンと来た。






ボリュームはいまいちだけど、バラクーダの群れに会えてよかった。

ランチをはさんで4本目へ。


4th dive Coral Garden
スペイン人夫妻はペンギンフィン。
フロートにリールがついていたり、装備はすごいのだけれど、まだ新鮮ダイバー。
ホワイトチップを見ても、必ず指さして教えあうのでほほえましい。
とくにむくつけきダンナが、カクレクマノミの写真を撮っていたりするのを見るとなごむ。


そして、平凡すぎるコーラルガーデン。
とはいっても、シパダンでなければ、大物ラッシュといえる顔ぶれなのだけど…






まったりと終了。
そしてきょうもナイトにも行かず、Tigerとディナーで1日が終わった。
ディナーのスープはキャンペルのチキンスープだった。
ということは、シェフは降りた?
あと2日、7ダイブしか残っていない。
なんかあせる。


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