つぶや句

夢追いおっさんの近況および思うことを気まぐれに。

ジュリアーノジェンマなあの頃

2007-06-09 06:44:23 | ちょっとした出来事
どういうわけだか無性にマカロニウエスタンの
音楽を聴きたくなってしまった。
もう…仕事中もあのエンニオモリコーネの音楽が
頭を巡って仕方なかった。

マカロニウエスタンといえば、1964年から約6年間
大ブームを巻き起こしたイタリア製の西部劇である。

わたしは何を隠そう、小さい頃から西部劇のファンで
あの広々とした荒野にひろがるグランドキャニオンが好きで、
そこを舞台に繰り広げられる西部劇がたまらなく好きだった。

小さい頃TVでは「ララミー牧場」「ライフルマン」「ボナンザ」
「ローハイド」などよく放送していたもので、その中でカウボーイ達が
「また今日も豆かい」とグチをこぼしつつスプーンで掬って食べている
のを見て、自分もそれに憧れ、やたら皿の中におかずを入れては
スプーンで食べてた記憶がある。

それがいつの頃かすっかりTVから西部劇がなくなり、映画でも
アメリカがやらなくなってしまい、「西部劇はすたれた」と
言われるようになってしまった。

そんな時に突然のように登場してきたのが、イタリア製の
西部劇である。日本の黒沢明監督の「用心棒」を盗用した
「荒野の用心棒」が火をつけ、またたく間に日本を、そして
世界をも席捲したのだった。その映画音楽の中心になっていたのが
「エンニオモリコーネ」である。「夕日のガンマン」をはじめ
主だったマカロニウエスタンの曲は一手に引き受けていた。

西部劇に飢えていた人達は、わたしも含めて夢中になったのである。
正直マカロニウエスタンは、復讐ものを中心とした残酷シーンが売りの
ちょっとB級っぽい映画ばかりだったが、中には優れたものもあったのである。

そのマカロニウエスタンの3大スターが、クリントイーストウッド・
フランコネロ・ジュリアーノジェンマだった。
その中で特に私はジュリアーノジェンマが大好きで、きっと
口角泡をとばしてみんなに吹聴したに違いない。

この頃東京の某マンガプロダクションにいたのだが、いつの頃からか
私は「ジェンマ」と呼ばれるようになり、「ジェンマ!」「ジェンマちゃん」
「ジェンマくん」この3つで呼ばれるようになった。

こんなこともあって、なぜか今そのマカロニウエスタンのメロディーが
頭の中によみがえってきたのだ。

早速ネットで調べてみるとあったあった、やっぱり私のように
以前マカロニウエスタンが好きだった人達が、ブログなどで
映画のシーンの写真付き解説をしてくれたりしている。

同好の志を発見するのも又うれしいものである。しばし
当時の雰囲気にひたってしまった。

そして慎重にサウンドトラック盤の曲を選び出してCDを購入した。

いま仕事から帰ると、あの「夕日のガンマン」の口笛を
聴きつつ一杯やったりしているのだ。

東京を離れてもう十数年になる。再び彼らと会ったら
あの3っつのどれかで呼ばれるのだろうか。

「ジェンマ!」「ジェンマちゃん!」「ジェンマくん!」…。

コメント
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