わたしは絵を描くのが好きで、日々会社の仕事が終えては
絵を描いているのだが、この大好きなハズの絵を描き終えた後、ドッと
疲れるのである。
グッタリして部屋に横たわることも多いのだ。
なんで好きな絵を描いてこんなに疲れるのか、不思議に思っていたのである。
そんな時、ひょんなことから霊能者の故宜保愛子さんの映像を見る機会が
あったのだが、例によって霊視を行なっていて、その中の1つに、霊障の原因が
一枚の絵だというのがあったのだ。
その絵は素人が描いた絵なのだそうだが、その絵に作者の“念”がこもっていて
それが霊障の原因になっているというのである。
それでハッとしたのだが、わたしは日頃チャランポランなのに、イザ絵を描く
となると、無呼吸症候群になるぐらい集中するのである。
これは、最初気が付かなかったのだが、描き終えた後、ふーっと息が出て、
「ハアハア」と呼吸が乱れているので、気づいたことなのだ。
そしてドーッと疲れて、寝転がったりしてしまうのである。今考えてみると、
ただの肉体的疲れだけではなく、どうも魂が吸い取られているような
感じがするのである。
以前ある美術館で、世界の名だたる巨匠たちの展示作品を見に行ったとき、
ある一枚のピカソの絵をジッと見ていたら、ピカソの魂ともおぼしきものが、ものすごい迫力でわたしに迫ってきたことがある。
わたしは圧倒されつつ、「これがピカソなのか…」と全身に震えを覚えたのを
思い出したのである。
確かに、絵には魂がこもるようである。少なくとも、画家の“思い”は、それが、
正邪にかかわらず、一枚の絵に入り込むようだ。
絵を鑑賞するとき、否応なくその絵の画家の魂と対峙することになる。
それがどんな魂なのか、画家の思い次第で、災いにもなれば心洗われる
思いになるのかも知れない。
まあ我が魂がどんな魂か知らないが、少なくとも見てくれる人に霊障だけは
起こさないでくれよ、と切に願うのみである。(いちおう癒し系と言っていただいて
おりますデス、ハイ)