カレセンという聞き慣れない言葉を目にしたのは、つい
最近のネット上である。
どうやら人生の酸いも甘いも噛み分けた枯れたオジサマ専門に恋する乙女心を
表した言葉(用語)らしい。(もろ、カレセンというタイトルの本がでているそうな)
「ムム…わたしのことではないか、」と、ちょいと前なら思ったかも知れないのだが、
(まあちょっと前でも実体は大違いだが)そのオジサマ(オヤジでないところが
違うよなあ)が、どうやらいま巷では密かにもてはやされてるらしいのだ。
それもうら若い女性達にである。まあこういうことを耳にして色めきだつほど
酔狂でもないのだが、オジサマにちょっと近いオヤジ(はるかなる距離か)
としては、聞き捨てならないことでもあるのだ。ウン
恋の駆け引きに疲れた乙女たちの心の癒しに、枯れたオジサマがいいらしい
のである。
ちょいワルオヤジも油断がならなくて落ち着かないし、イケメン男もなんだか
うすっぺらな感じで物足りない。
そこで、枯れたオジサマの登場である。
ああ…しかしながら、いつの世にも時代にちょっとズレてしまうヤツがいるもので、
まさしくわたしがその手合いなのだ。
これから人生の枯れ時というときに、変な青春性に目覚めて、枯れたオジサマ
どころか、チョイワルオヤジにもなれない、変な目覚めオヤジになってしまって
いるではないか。
さすがに、いま目覚めのほうは鎮静化しつつあるのだが、加齢というかなわぬ
相手にあらがって若さに嫉妬し、悪あがきしているところなのである。
まあ…こう見えてもワタシは身の程は知っているつもりなので、今の状態が
枯れる前の空ともしびであることは、承知しているつもりなのだが、
あらがってみるのもいいか、と精一杯あらがっているのだ。
乙女たちよ、しばし待たれよ、その内みごとに枯れたオジサマになって…(って
枯れそうにナ~イ)