この頃思うことの一つに、「差」というのは、何なんだろう?というのがある。
大きな違いを感じるのなら、まだしも、ほんのちょっとの差、としか思えない
ようなことがある。しかし、その結果には大きな差がついてしまうことが
珍しくない。
言わずもがなだが、ハッキリ出るのは勝負の世界である。
今度行われるオリンピックなど0.1秒、イヤ0.01秒の差で、メダルの色が
変わってしまうし、競馬も鼻差でダービー馬かそうでないかに
別れてしまう。
また、野球などで言う球際の強さ、サッカーの一歩の速さ。よくよく考えて
みると、実はこれ、あらゆるものにあるのだ。我が絵にしても、ひとタッチで
ボツからよみがえることもある…。
これが、生死をかけた戦いであれば、まさに「生」か「死」に分かれて
しまうのである。それは、ちょっとした油断、一瞬のスキ、一呼吸。
それはまさに紙一重という僅かなものに違いないのだ…。
料理のひと手間、一味。掛ける一言…など。わたしは今、
この紙一重という大差について、つらつら考えて
いるのです…。