![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/64/05/fc1134cff4971d69251c5b3ea85e4cd6.jpg)
ネットや写真集の素晴らしい画像など見ると、「描きたいなあ…」と
いう衝動に駆られることがある。
しかし、それをそのまま使って描いてしまうことは、基本的には
いけないのである。それは、映像権ともいうべきものに触れる
からなのだ。
写真家の方は、それこそ体を張って、一瞬のベストタイミングを
狙ってシャッターを切るのである。それは、極寒の深夜であったり、
熱帯砂漠の真ん中であったり、海中奥深くであったりと、瞬間の
一期一会を捉えるているのだ。
それを、ただ垣間見たお絵描きオッサンが、そのまま描くことは
同義的にもいけないのである。しかしながら、やはりいいものは
感動するし、その感動を描きたくなるのも、絵描きの本能とも
いうべきものでもある。
そこで、参考資料とさせていただき、その雰囲気、アングル、
迫力など、手を変え品を変えて自分の作品表現の中に
組み込ませていただいたりするのである。これはまあ、
画像拝借とまではならないので、許容範囲でありましょうが、
あまりに写真が素晴らしいと、もう変質のしようがなく、ただただ、
指をくわえて茫然と見ているだけとなる。
最近ゆえあって、描きたいなあと思った写真にその旨
正直にコメントしたところ、「自由にお描きください」という
許可をいただいたのである。それが、ビナカさんの
アメ翔くんだったのだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/51/8f/8cffa36bdbca6f95e3ceefa705b74903.jpg)
私の場合は、ただそのまま描くのではなく、一旦その
画像を自分のイメージの中に組み込んで、俳句と
融合させ、「はいまん彩」という作品にさせていただいている。
今までは、あくまでも参考資料としてしか出来なかったのが、
画像のかなりの部分をそのまま使用できるので、実感が
まったく違うのだ。しっかりした手答えを感じたのである。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2b/8f/a83f06a98ee9297a30f949e5644e6dc5.jpg)
以来、「描きたい!」と本当に思った時はお願い
しようと思い立ったのである。そうしなければ、滅多に来ない
「描きたい!」という衝動を殺してしまうことに気付いたのである。
お願いして断られれば、それはやむなしなので、あきらめも
つくというものだ。ただ、お願いして許可を得たからといって
すぐ描けるというものでもないのだが、この衝動だけは
殺したくないのである。
これからも、色んな感動にお願いするかもしれませんが、
どうか、広い御心で許可を賜りますようお願い申し上げます。