つぶや句

夢追いおっさんの近況および思うことを気まぐれに。

ざわめきの味

2021-08-30 10:23:31 | 料理
故あって、連日酒が呑めなかった。

しかも、今日は一人酒のチャンスだったので、
美味い魚のあるスーパーへと買い物に出掛けた。

しかし、美味そうなのは、チョット値段高めで、
手頃なのがないかなあ…と魚を諦めて、
他の物にしようかと、魚売り場をグルリと
一巡し終えようとした時、ふと…目に入った
「お勧め品」コーナー。

カンパチ…それともブリ…?切り身のブロックで、
どちらとも言えないようなのが、手頃な値段で
並べられていた。

眼を近づけてよく見ると、ヒラマサである。

大物釣り師なら、ヒラマサと聞いただけで、
心ざわめく代物である。

食べるこちらとしても、心ざわめいた。

と言うのも、このヒラマサ、全身の姿はブリに
そっくりなのだが、微妙に違うのだ。

しかも、味ときたら、ブリとカンパチの
いいとこ取りをしたような美味しさなのである。

カンパチの歯応えの良さと、ブリの脂の
ノリの良さを合わせ持っているのだ。

しかも、その脂がブリよりも品の良い
ノリをしているので、スッキリした
味わいがあるのだ。

しかし、一般市場ではなかなか売られて
いないのだ。

早速、一人用程の小さいのを1パック購入した。

ブロックをジャブジャブと水洗い
して、キッチンペーパーで拭き取ると、
刺身に切り揃えた。

酒🍶は、辛口の人肌燗酒を用意して、

ヒラマサの一片を、ワサビを溶かした醤油に
ちらりと付けて、ゆっくり口に持って
行く…。

いやあ…その味を何と表現したらいいのか…
コリリとした食感とジワッと広がる品のいい
脂の乘りが、口中全体にとろけるように
広がって……醤油ワサビと我が唾液とが
融合して、えも云われぬ味わいに、「ンム
〜」と訳のわからない声を漏らしたのだった。

これが、いわゆる、「ヤバイ ‼️」という
味なんだろうと思った。

当然の如く、久々に深い味わいの酒に
酔いしれたのだった…。










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