つぶや句

夢追いおっさんの近況および思うことを気まぐれに。

ふわふわ

2011-11-18 04:59:19 | 会社
パソコンが頓死してしまって、データ取り出しや修理の依頼やらのあれこれで、
退社真近のこの時期に日がかさみ、ついに退社当日になってしまった。

というわけで、しばらくぶりにキーをたたいている。

常々自分というものは、自分では見ることができないので、
一体人さまの目にはどのように映っているのか、知りたいと
思っていた。しかし、なかなかわからないのが現実である。

わからないままに会社の人間関係の渦の中で十数年を
過ごしてきた。退社を表明して以来さまざまに声をかけられた。

「ウオ~さびしいズオ~!」と、巨躯をのけぞらせてオーバーアクション
する人、「辞めるんですって?」「エッ嘘!」「マジ!」「どっかいいとこあったの?」
「ダメダメ!」「いつなの!」「そっかあ…辞めるか…」「勘弁してよ」
「まだ早いだろう、せめてもう半年…」「フ~ン辞めるかあ…」「寂しくなるねえ…」

いろんな反応と表情によって、会社の人々にどう自分が受け入れられていたのかが
垣間見えてきた。やはり人は自分を映す鏡であるということを実感させられたのである。
まあ…居なくなってせいせい…という感じは受けなかったので、ホッとしたところだ。(笑)

わたしは、漫画家を引退してパートで半年勤めた後、正社員として現会社に
採用され、十数年お世話になった中途採用者である。

元漫画家という毛色の変わったやつを可愛がっていただいたので、会社には
本当に感謝している。そんな感慨の元に今日で通勤にピリオドを打つのだ。

慣れない勤め人生活で、苦悩も散々あったが、今ではそれもなつかしい。
そんな中で、親近感覚える人と話をする機会があって、わたしを見たときの
印象を「なんだかふわふわしている感じがした」と言うのである。

「ふわふわ??」思わず聞き返してしまったが、ニュアンス的には悪い感じではないのだ。
、つまり会社で見る人たちと比べての印象なのである。おそらく、勤め人というのは否応なく
規律を強いられる生活にならざるを得ないので、やはりどこかキチッとした
締りがあるに違いない。しかし漫画家という自由律の生活リズムを
引きずっていたわたしは、きっとどこか締りのない不定形の動きを身につけて
いたのだ。それが、ふわふわっとした感じに捉えられたのかも…と思えた。

勤め人を辞めるので、また寝るも起きるも自由な、目覚ましの
いらない生活になる。つまり、又ふわふわ生活に戻るのである。

さて…ふわふわっとまいりますか…。ふわふわっと…ふわふわ…。
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