つぶや句

夢追いおっさんの近況および思うことを気まぐれに。

嫁ぎ先

2008-05-17 04:56:27 | 絵・まんが
今回の作品展示において、数点の作品に値段を付けてみた。

もともと本気で売ろうという気持ちが固まってない中、
値段も相場だとかこのぐらいだと買っていただけるだとか
考えず、付けた値段である。

作品も値段を付けて展示するに恥ずかしくないような作品を
選んだつもりである。

基本的には「はいまん彩」ではなく、俳句の入ってない「まん彩」
がほとんどだ。

その中で1つだけ買い手が付いた。それは何の変哲もないと思える
ような「カブトムシ」の絵で、サイズもわたしの作品ではもっとも
小さなものである。

しかしこのカブトムシ実は「絵」だけでいえば我が作品ではもっとも
不満のなかった作品で、自分の中では密かなる名品と自負していたのである。

「これ売っていいの」とカミさんが言うほどのお気に入りでもあったのだ。

しかしそんな作品こそ値段を付けて展示できるのである。

それにしても驚いたのは、みんなよく見ているなあということだった。
このカブトムシみんなが目を留めてくれて、結局一番評価が高かった
のである。

以前も書いたのだが、作品というのは描き手にとって自分の子供のような
ものなので、買い手の方もいい方に嫁いでもらいたいというのが
親心というものである。

幸い買い手の方はいつも来ていただく知人なので、作品の嫁ぎ先
としては申し分のない方なので、その点ではよかったと思っている。

しかし現実に手放すとなると、花嫁の父のような心境になることを
しみじみ感じるこのごろなのだ。

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な、なんだありゃ

2008-05-16 04:43:22 | ちょっとした出来事
朝の日課として、明るくなったら母の部屋の雨戸を開けに行く。

母は一人で立ったり歩いたり出来るのだが、療養中なので、
ちょっと力の入ることはさせないようにしているのだ。

ガラガラと開けると、いい天気で明るい日差しが差し込んできた。

きょうも一日いい日になればいいよなあ…と外を見回したところ
「ン?」なんだか変なものが目に入ったような気がして、
もう一度やや前方に目をやった。

変な犬が前方の家の後ろにある土手の塀を歩いて横切って行くではないか。
ジッと目を凝らして見ると、目の周りが黒く、しっぽの先が
ふんわりデカイ。

「タ、タヌキ!」わたしは思わず声を上げて母に言った。
間違いなくどう見てもタヌキである。あんな犬は見たことない。

ゆっくりどうどうとその土手塀を横切って行った。
母がベッドから起きて覗いたときはもう姿は消えていた。

確かにあちこちでタヌキの出るうわさや、実際民家に出た
映像をTVで見たことはあったが、まさか自分が見るとは…。

確かにここは緑区だし、目の前には小高い雑木林があるのだが、
周りは開発が進み、その林のすぐ近くも現在高速道路の工事中である。

あわれタヌキはそこの巣から追われてきたのかもしれない。

それにしてもどうどうとしていたなあ。もしかして前の家の人が
餌付けしているのかも…とも思ってしまったのだった。

はてさて朝一でタヌキを見たきょうの運勢やいかに…。
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感想帳

2008-05-15 05:08:29 | ちょっとした出来事
作品展示のときは必ず感想を書いてもらうべく、感想帳を
机の上に置くようにしている。

大抵は住所氏名だけを書いてもらう芳名帳を置いてある人が
多いのだが、わたしは住所氏名のほかに必ず、一言でも感想を
書いてもらうことにしている。

わたしは以前漫画家だったせいか、作品の反応が知りたいのである。

漫画家時代でも読者からの手紙や意見は極力もらうことにしていたのだ。
というのも、自分の作品は案外自分には見えないもので、
まったく客観性をなくしてしまうのである。

そういうときに読者の意見反応で、こういうのが面白かっただとか、
もっとこうしたら、という意見は大変参考になるし、次の
作品構想にもつながるのである。

漫画の場合は、作者を目の前にしていないので、色々正直で率直な
意見がもらえるのだが、いかにせん作品展示の場合、作者がいる
という手前、なかなか率直な意見はもらえないのかもしれないのだが、
それでも、大いに参考になるのである。

この感想帳は展示が終わってすぐ見るよりも、1~2週間経ってから
見るほうが、思い出しつつ冷静に見れるので、いいのだ。

「思ったまま正直に書いてくれればいいんですよ」「悪口雑言も
受け付けますよ」というのだが、「わたし書くの苦手で…」と
逃げようとする人が多いので、そういうときには「書くのが苦手で」
とそのままの気持ちを書いていただければいいんですよとアドバイスしている。

おかげさまで今回たくさんの方に書いてもらって、いま眺め直している
ところである。

見るたびにあの人この人と来てくれた展示場でのその人との会話や
様子を思い出している。

この感想帳があると、何年たっても新鮮によみがえってくるのである。

そして感謝の気持ちも…。ありがとうございました。



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まだまだ続いているのだ

2008-05-14 04:46:44 | 絵・まんが
刺激的な展示会が終わり、ホッと一息ついたのもつかの間
実はまだ作品展示は続いているのだ。

というのも最初に今やっているところに決まっていたのを、
友人の頼みでダブッてしまったのである。

いま展示しているところは、初めて展示させていただくところなのだが、
ギャラリー喫茶なのでほっといてもオーナーが飾りつけもしてくれ、
いつもオーナーが居るので作者が常駐する必要もないわけである。

それに展示料も3千円のコーヒーチケットを購入するだけなので、
気楽ではある。とは言っても、作品は一ヶ月間展示するので、
会社が休みの日には駆けつけている。

早速先日の休みの日に行ったのだが、我が作品が7点飾られていた。

よく見ると作品の1つは縦の作品が横に飾られ、もう1つは
額の中の絵がずれて隙間が思い切り空いているではないか。

ゲッどういう飾り方をしているんだ。と内心ムッとなった。
わたしはめったなことでは怒らないし、切れるなどということも
まあない人間であるが、やっぱり作者というのは自分の作品に関しては
かなりデリケートになるので、心穏やかではなかったのだ。

お客さんがたくさん居たので、コーヒーをすすりつつ冷静になるよう
自分をなだめた。

お客がみんな帰ったので、早速オーナーママに「あれ絵が縦になってるんだけど」
と言うと「ああ…あの作品の額の裏の飾り紐が縦になっていたので、作者の意図が
縦に飾りたいのかなあと思って」とおっしゃるので裏を見るとゲッ
確かに縦に飾るように紐が付いているではないか。

「い、いやあそういうわけでは…」わたしは慌てて横に直した。

そして絵のズレたほうを指し示すと「あら、ほんとだ」と今
気づいた風である。

これもわたしが額の裏のボードを外してきれいにセットし直して
掛け直すと途端にズルっとずれるではないか。

「ゲッ」なんと描いた紙が薄いせいか、しっかり押さえが利いてないのである。
これはセロテープを借りて裏から貼り付け、飾り直したのだ。

どれもこれも自分のミスが原因になっていたのである。

やはり初めての展示ではオーナーとのコミュニケーションの
大切さを思い知らされた日だった。ゴメンネ、オーナー。


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公私のわたし?

2008-05-10 05:36:47 | 絵・まんが
なんだかんだで作品展示は刺激的なのと、G・Wで
時間が取れたことも重なって、けっこうブログを
真面目に書くことができた。

作品展示には案内状を出したり出さなかったりするのだが、
今回はいろんな人に出させてもらった。

その中で以前は考えられなかった会社の人たちがいる。

公私が混同するのを恐れて、絵を描いていることすら会社では
内緒にしていたのだが、一昨年新聞にとり上げられたため、
社内で周知されてしまったのだ。

正直そのことだけは嫌だったのだが、「展示するときは教えて」
とあちこちで言われるようになり、何名かに案内状を出した。

ある人は、パート仲間と連れ立って、ある人は友人と、またある人は
家族を伴って来てくれた。みんな熱心に観てくれ、会場で話し込んだ。

そして今回感じたのは、一種の心強さだったのだ。
妙な身内意識みたいなものを感じて、素直に喜べたのである。

やっぱり何だかんだ言っても、会場へ出かけるというのは
億劫で面倒なものだと思う。

特に今回の場所は駐車場がないので、電車やバスを利用する人が
多く、より面倒なのだった。

そんな中をわざわざ来てくれたのである。わたしは案内状は
一種の時候挨拶状だという認識なので、ほんとにたまたま近くを
通りかかったらついでに覗いてくれるぐらいでいいのだ。

みんなそれぞれやることがあるし、ゆっくりもしたいと思う。
浮世の義理のプレッシャーはあまり掛けたくないのである。

来てくれなくて当たり前だと思っている。絵なんて見なくても
生きるのに何の差支えもないのだから。

それだけに来てくれた人には心から感謝できるのである。

ほんとに職場のみんなありがとうござんした。


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