お疲れさん

いよいよ作品展示が最終日となった。

わずか６日間だったが、様々なドラマがあってものすごく
有意義だった。

最終日は午前中はだーれも来訪者がなかったが、午後になって
バタバタとまとまって訪れ、最後は弟夫婦がやって来てくれて
後片付けを手伝ってくれたので助かった。

つくづくいろいろな人からの恩恵を受けていることを
知らされた展示会でもあった。

その中で、展示初日にわたしの小品２点を予約していただいた方がいて、
前々日その方に小品を渡したのだが、翌日に手作りのゼリーをいただいて
しまったのだ。

ちょうどその日出掛けるときに子供から「きょうゼリー買ってきてよ」と
せがまれていたので、最高のタイミングだったのである。

そのゼリーがかわいいクマさんの取っ手のついたカップに入っていて
我が家みんな大喜びでいただいたのだった。

実は彼女はギャラリーのスタッフの一人で、作品を見てくださって
購入してくれたのである。

こちらがお礼をしなければならないところをこんなにしていただいて
恐縮するばかりだった。

せめて何かしらお礼を…と考えたのだが、わたしのできるお礼なんて
絵をあげるしかないので、何か原画のカットでもと思ったのだが、
あいにくこれといって手頃なのが見当たらない。

思いあぐねているとちょうどいい色紙があったので、それをあげることにした。

その色紙は、初期の頃の作品だが自分でも好きな作品だった。

人に差し上げるというのは非常に微妙で、いい作品でなければならず、
なおかつ手放す覚悟が必要なのである。

よく作品は自分の子供のようだと言う人がいるが、…のようでもあり、
自分の分身のようでもあるのだ。

しかし彼女ならこの作品をきっと可愛がってくれるにちがいない。
そうお見受けしたのである。

しかしだからといって彼女が気に入るとは限らないので、
彼女に選んでもらうことにした。

最終日の展示会場に彼女に来てもらい、数点の小作品とその
色紙を並べて、「その中で好きなものを…」と促すと、
じーっと見ていたが、「これいいですか」と指を指したのは
その色紙だった。

ちゃんと彼女は選んでくれたのだった。「よかった」わたしは
この作品は彼女に行くべく、きょうここに来たことを確信したのだった。

そんな最終日にまさに有終の美を飾ってくれたのだった。

ありがとう。

展示５日目のできごと

いよいよあと２日で作品展示も終わりだ。

きょうはやや雨模様の天気で、傘を持ってきていなかったので
濡れて展示場へ。

来場者のベースは案内状を出した人たちなので、あの人
この人とだいたいわかるのだが、中にはいわゆる飛込みの人が来る。

上階へ行くつもりが間違って我が３Ｆへ顔を出してしまい
やむなく一応作品に一通り目を通してそそくさと行ってしまう人。

またはいつもこのギャラリーの作品展示を見るのを楽しみ、あるいは
覗くのを習慣や日課にしている人などである。

この日も午前中ポツリポツリと案内状を出した方達が来てくれたのだが、
昨日も来てくれ、今日も覗いてくれて「こういうの好きな人がいるので
ぜひあげたくて」とまた小品を買ってくれたのだ。


「エ…わざわざそのために」と驚いてしまったが、「せっかく来たんだから
また見せてもらいますね」とじっくり観てくれて、去って行った。

まただんな様が杖を付きつつ奥さんと娘さんが一緒に連れ添って
来られ、「Ｔです案内状ありがとうごだいます」と入って
来たのは、カミさんの知り合いの人で、自身もうまい味のある
絵を描く人だった。

ひとしきり話した後、「こんな展示場があるんですよ」と新たな
展示場を２ヶ所教えていただいたのだ。

こうして展示場ではいろんな出会いと情報がもたらされるのだった。

午後に入ってもポツリポツリで、４時を回った頃きょうは
早めに帰り支度を始めていると、女の人が入ってきたので
様子を見て話しかけてみると、どうやら絵の好きな飛び込み者だ。

ひちしきり話し込んでいると、スッと３０～４０代とおぼしき男性が
また一人入って来た。

男性を目の端に入れつつ女の人と話をしているとその男性は
一通り見終わったので、「何か一言感想をお願いします」と言って
彼に感想帳のほうへと促すと、彼は快く記入し始めた。

みんななかなか書くのを嫌がるので感心していると、書き終えた
らしく、スッと立ったので見るとはなしに彼を見ると、やや
緊張したような面持ちで、「漫画を描かれてたんですよね」と言うので
ちょっと照れくさく苦笑いしながら「エエ…」と言うと「ぼく
読んでました」だったか、実のとこよく覚えてないのだが、
らしきことを言ったので、しばし会話を交わした後、軽く会釈して
エレベーターのほうへ向かって行った。

あわてて追って、「まんが見てたの？」と言うと「愛しの義兄（あに）さま
好きでした」と言い残すとエレベーターに乗って行ってしまった。

「ホンモノだ…。」我が拙作のなかのそれも初期の渋い作品名を挙げたのである。

展示会は出会いのドラマだ…。つくづくそう思わせられた１日だった。

昨日と今日

昨日一人勝手に盛り上がってやや二日酔いぎみのまま展示会場へ。

昨日に比べて今日の展示場は１時間経ってもガラーンとしている。

二日酔いぎみなので食欲はなく、朝から食べてない。昼の弁当も
買ってない。

まあこんな状態のときなので、幸か不幸か徐々にシャキッとしてきた。

そのうちに句会仲間で、私を応援してくれているＫさんが同じ句会仲間と
やってきてくれ色々と近況を話し合う。

続いてやはり同じ句会仲間で、闘病中のＥ子さんがやさしい旦那様の
押す車椅子に乗って来てくれたのである。

彼女もまたつたない私を応援してくださる一人なのだ。
こうしてホントにつたない私がやってこれているのである。

考えてみるとつくづく一人じゃ何もできないことを思い知らされてしまう。

その後がまたスルリかふわりか見目麗しき二人の女性が会場に
現れた。

何となく我が展示会に来てくれるい層と違うオーラを発している。

ニコリと微笑んで「あの…ＣＢＣの…」とこれだけで「あ…」と
わかってしまったのである。

以前ＣＢＣラジオの生番組で「はいまん彩」を紹介していただいことがあるのだ。
以来、迷惑も考えず案内状など出していたのである。

いつもマスメディア関係の方の寸刻みの忙しさや、
生活リズムというのは我々が想像するよりはるかに大変なんじゃないかと
老婆心ながら思っていたのである。

一応我が「はいまん彩」は一陣の涼風をお届けするというのが
本懐なので、なんとかその微風ぐらいは…と生意気にも
思っていたのである。

Ｋさんはラジオの裏方と言っていいのか、番組構成などやっている方なのだが、
後輩の方を伴って来て下さったのである。

さらに嬉しかったのは、仕事ではなくプリベートで来てくれた事である。

彼女らはじっくりと観て下さり、逆に一陣のすばらしき風をわたしに
残して去って行った。

こうしてわたしは多くの人に支えられていることをしみじみと
心に刻んだのでした。

ありがとうございます。

飲みすぎちまった

初めての展示場出陣は大忙しさで、うれしい悲鳴を
あげてしまった。

近くの駐車場代が高いので、バスにて出陣。

バス停近くのコンビニで弁当（ちなみに豚生姜焼き）を買い込み、
展示場へ。

１０時開場なのだが、始まって間もなくから来場者が訪れ、
こちらは作品の説明、解説などしつつ、裏へ回ってはお茶出しと
おおわらわ。

案内状を出した知人もたくさんくるので、積もる話もあり、
一緒にしゃべっては次の来場者へ挨拶に…。

ここはお茶屋さんの経営ギャラリーなので、お茶はふんだんにある。

ピッとボタンを押せばお茶が出てくる自動給湯器が備え付けられていて、
これには随分助けられた。

そうこうしている内にすでに昼をまわって２時が過ぎようとする頃
やっと一息ついたので、裏で買っていた弁当をかき込むが、途中にまた来場者。

結局残り半分の弁当を平らげたのは、４時すぎてからだった。

この少し前に詩画人林本さんがやって来てくれ、久方ぶりに話が
弾み、こちらもなんだか気が安らぐ思いだった。

実のとここんなに忙しい展示会は初めてなのである。だいたいが
ポツリ、ポツリと来るのが常で、暇を持て余すのは珍しくないのだ。

あっという間に閉場時間がやってきて、上階で展示していた画友Ｍ氏
が、奥さんとやって来てくれ、山積みしていた茶器などを片付けてくれた。

家へ帰りついたのが７時頃で、この日は高揚していたせいか、
したたかに飲み過ぎ、二日酔いになってしまった。やれやれ…。

皆さんありがとう。

いざ出陣だ

展示会をやっていて初日から２日間自分がギャラリーを留守に
していると、きのうの２日目はさすがに早く日が過ぎないかなあ
と気をもんでしまった。

今回はいろんな試みをしている中で、記念になればと小さな額に
ポストカードを入れて、手頃な価格を付けていたのだが
友人が１つ買ってくれたらしい。（気を使わせちゃたかなあ）ありがとう。

それにすでに予約が２つ入ったと代理人が言うではないか、ほんとかいな
と半信半疑だったが、本当らしい。

そんなこともあって、早くギャラリーへ行きたいと気があせりぎみなのだ。

しかし展示作品の会場に行くというのは、ちょっと離れてしまった子供に
会いに行くようなもので、少し…。

それもこれもあとちょっとで、実現だ、いざ出陣であある。

しかしここんとこカテゴリーが「絵」ばっかし。

このブログをのぞいてくれる人には申し訳ないんですが、
もうちょっとだけ…かな。