2012/05/04
ぽかぽか春庭十二単日記>ゴールデンウイーク2012(1)130円JR大回りに挑戦、計画篇
世間はゴールデンウイークだ連休だ、海外旅行だと言って、どこが不況なのさ、あるところには金がある。天下の回り物のはずなのに、なぜわが家には回ってこない!と叫んでも回ってこないもんはこない。
そこで、チャレンジャー春庭は、古稀前の「体力あるうちに挑戦したいこと」のひとつとして、初乗り130円JR大回りを実行することにしました。
春庭が「乗り鉄」であることは、何度かOCNカフェ日記に書いてきました。
子どもの頃、叔父が国鉄駅長だった関係でよく鉄道旅行をしました。昔の鈍行列車で、長時間鉄道に揺られる旅だったため、私は「ただひたすら電車に乗ることを楽しむ乗り鉄」に育ったのでした。
中国の長距離電車(長春-図們) 中国夜行寝台車の中

過去、「時間はあるが金がない」のが常態でしたから、いつでも「お金を使わず旅を楽しむ」をコンセプトにしていました。
たとえば、2004年だったか2005年だったか、「青春18切符、一日でどれだけ回れるか」という旅をしたことがありました。一日でできるだけ遠くに行く距離を競う青春18切符旅行では、東京から24時間以内に下関まで行けることは時刻表でわかっているのですが、私が試みたのは、家を出て家に戻るまで24時間という旅行です。
このとき、予定も立てずに上野駅へ行き、目についた電車に乗って、時刻表とにらめっこしながら、一日電車に乗っているという旅行をしました。
上野発。常磐線いわき乗り換え磐越東線、郡山乗り換え奥羽本線、米沢乗り換え米坂線(米坂線待ち合わせの時間、タクシーで米沢神社観光30分ほど)、坂町乗り換え羽越本線、直江津乗り換え北陸本線、富山乗り換え高山本線。高山下車、高山市内散歩。高山から岐阜へ。岐阜乗り換え東海道本線。名古屋について、夕食に「ひつまぶし」
新幹線ならその日のうちに帰れるけれど、青春18切符では新幹線には乗れないので、結局夜行バスで東京へ。帰宅したのは翌朝になりました。家に着いて、着替えて仕事へ行った。一日の乗車距離はかなりになったと思います。
妹の亭主も私と同じ乙女座で、私と同じ「乗り鉄」です。でも、妹はこの趣味を「一日中電車に乗って、景色見ていて何が面白いの。おしりが痛くなるだけで、馬鹿みたい」と評しています。たぶん、同好の士でなければ、一日電車に乗っているだけのゲーム、ばかばかしい旅に思えるでしょう。
中国の超特急和諧号(2009年夏乗車)
さて、130円初乗り切符JR大回りとはどんな旅か。旅と言うより「一筆書きゲーム」と言ったほうがわかりやすいかもしれません。
たとえば、山手線で有楽町から東京駅へ行く場合、北へ向かって次の駅の東京駅で降りても130円だし、南へ向かって、品川渋谷池袋上野と大回りをしてから東京駅で降りても130円です。これと同じ原理で、自宅最寄り駅からできるだけ遠回りして隣の駅まで行くゲームです。同じ駅を二度通らないので、一筆書きゲームとも呼ばれるのです。
JRは東京、大阪、新潟、福岡地区の近郊において、次の規則を有しています。
「大都市近郊区間内、相互発着の普通乗車券及び普通回数乗車券(併用となるものを含む)を所持する旅客は、その区間内においては、その乗車券の券面に表示された経路にかかわらず、同区間内の他の経路を選択して乗車することができる。」(旅客営業規則第157条3項) この157条3項の規則によれば、隣の駅に下りるのに、区間内のどの経路を利用してもいいのです。
鉄道一筆書きルール
1)自宅最寄り駅まで歩いて行き、130円(東京は初乗り130円ですが、地域によって違う)を買って、隣の駅で降りる。
2)回れるのは通勤圏内路線鈍行のみ。新幹線や急行路線には乗らない。
3)同じ道を2度通ってはいけない。ひとつの駅を通過できるのは、1度のみ。
4)130円切符(初乗り切符)は、当日のみ有効なので、移動できるのは、始発から終電まで、当日中のみ。
さて、計画はまず550円出して時刻表を買うところから。計画では次の通り。
・自宅から徒歩。
・王子発 4:48(始発)京浜東北線。
・品川着 5:17品川発5:29、東海道線。
・茅ヶ崎着6:16茅ヶ崎発6:26相模線。
・八王子着7:48八王子発8:00八高線。
・高麗川着8:54高麗川発9:07八高線。
・高崎着 10:39高崎発11:06両毛線。
・小山着12:50小山発13:36水戸線。
・友部着14:40友部発14:45常磐線。
・我孫子着16:01我孫子発16:16成田線。
・成田着17:01成田発17:13総武本線。
・千葉着17:43千葉発17:50総武線。
・西船橋着18:20西船橋発18:33京葉線。
・西国分寺着19:47西国分寺発20:00中央線。
・新宿着20:30新宿発20:40埼京線。
・赤羽着21:00赤羽発21:10京浜東北線。
・東十条着21:15。徒歩で自宅へ。
多少電車遅延や乗り遅れがあっても、夜、10時までには帰宅できる予定。始発で出て、最終までに帰るというルールだと、あと2時間くらい距離を伸ばせるはずだけれど、鉄道にはしばしば事故があり、タイムロスはつきものだし、余裕をもってこの路線。
関東一都6県を全部回ることになって移動距離は、千キロを超えるはず。これで130円。
こんなふうに電車に乗って、何が楽しいのかと言われると、はて?
コレクターがコンプリートで満足感を得るように、「乗り鉄」の中でも「○○線全駅の写真を撮る」とか「全国鉄道路線全制覇」とか、いろいろなコンプリートがある。その中で「130円でできる限り大回りをして長距離移動する」というのが、一筆書き乗り鉄の楽しみ。
最寄り駅によって、うまく回れるところと、そうでない駅がある。王子発東十条着というのは、かなりいろいろな回り方が考えられる。まあ、今回は無理のない範囲で。
さて、出発です。
<つづく>
ぽかぽか春庭十二単日記>ゴールデンウイーク2012(1)130円JR大回りに挑戦、計画篇
世間はゴールデンウイークだ連休だ、海外旅行だと言って、どこが不況なのさ、あるところには金がある。天下の回り物のはずなのに、なぜわが家には回ってこない!と叫んでも回ってこないもんはこない。
そこで、チャレンジャー春庭は、古稀前の「体力あるうちに挑戦したいこと」のひとつとして、初乗り130円JR大回りを実行することにしました。
春庭が「乗り鉄」であることは、何度かOCNカフェ日記に書いてきました。
子どもの頃、叔父が国鉄駅長だった関係でよく鉄道旅行をしました。昔の鈍行列車で、長時間鉄道に揺られる旅だったため、私は「ただひたすら電車に乗ることを楽しむ乗り鉄」に育ったのでした。
中国の長距離電車(長春-図們) 中国夜行寝台車の中


過去、「時間はあるが金がない」のが常態でしたから、いつでも「お金を使わず旅を楽しむ」をコンセプトにしていました。
たとえば、2004年だったか2005年だったか、「青春18切符、一日でどれだけ回れるか」という旅をしたことがありました。一日でできるだけ遠くに行く距離を競う青春18切符旅行では、東京から24時間以内に下関まで行けることは時刻表でわかっているのですが、私が試みたのは、家を出て家に戻るまで24時間という旅行です。
このとき、予定も立てずに上野駅へ行き、目についた電車に乗って、時刻表とにらめっこしながら、一日電車に乗っているという旅行をしました。
上野発。常磐線いわき乗り換え磐越東線、郡山乗り換え奥羽本線、米沢乗り換え米坂線(米坂線待ち合わせの時間、タクシーで米沢神社観光30分ほど)、坂町乗り換え羽越本線、直江津乗り換え北陸本線、富山乗り換え高山本線。高山下車、高山市内散歩。高山から岐阜へ。岐阜乗り換え東海道本線。名古屋について、夕食に「ひつまぶし」
新幹線ならその日のうちに帰れるけれど、青春18切符では新幹線には乗れないので、結局夜行バスで東京へ。帰宅したのは翌朝になりました。家に着いて、着替えて仕事へ行った。一日の乗車距離はかなりになったと思います。
妹の亭主も私と同じ乙女座で、私と同じ「乗り鉄」です。でも、妹はこの趣味を「一日中電車に乗って、景色見ていて何が面白いの。おしりが痛くなるだけで、馬鹿みたい」と評しています。たぶん、同好の士でなければ、一日電車に乗っているだけのゲーム、ばかばかしい旅に思えるでしょう。

さて、130円初乗り切符JR大回りとはどんな旅か。旅と言うより「一筆書きゲーム」と言ったほうがわかりやすいかもしれません。
たとえば、山手線で有楽町から東京駅へ行く場合、北へ向かって次の駅の東京駅で降りても130円だし、南へ向かって、品川渋谷池袋上野と大回りをしてから東京駅で降りても130円です。これと同じ原理で、自宅最寄り駅からできるだけ遠回りして隣の駅まで行くゲームです。同じ駅を二度通らないので、一筆書きゲームとも呼ばれるのです。
JRは東京、大阪、新潟、福岡地区の近郊において、次の規則を有しています。
「大都市近郊区間内、相互発着の普通乗車券及び普通回数乗車券(併用となるものを含む)を所持する旅客は、その区間内においては、その乗車券の券面に表示された経路にかかわらず、同区間内の他の経路を選択して乗車することができる。」(旅客営業規則第157条3項) この157条3項の規則によれば、隣の駅に下りるのに、区間内のどの経路を利用してもいいのです。
鉄道一筆書きルール
1)自宅最寄り駅まで歩いて行き、130円(東京は初乗り130円ですが、地域によって違う)を買って、隣の駅で降りる。
2)回れるのは通勤圏内路線鈍行のみ。新幹線や急行路線には乗らない。
3)同じ道を2度通ってはいけない。ひとつの駅を通過できるのは、1度のみ。
4)130円切符(初乗り切符)は、当日のみ有効なので、移動できるのは、始発から終電まで、当日中のみ。
さて、計画はまず550円出して時刻表を買うところから。計画では次の通り。
・自宅から徒歩。
・王子発 4:48(始発)京浜東北線。
・品川着 5:17品川発5:29、東海道線。
・茅ヶ崎着6:16茅ヶ崎発6:26相模線。
・八王子着7:48八王子発8:00八高線。
・高麗川着8:54高麗川発9:07八高線。
・高崎着 10:39高崎発11:06両毛線。
・小山着12:50小山発13:36水戸線。
・友部着14:40友部発14:45常磐線。
・我孫子着16:01我孫子発16:16成田線。
・成田着17:01成田発17:13総武本線。
・千葉着17:43千葉発17:50総武線。
・西船橋着18:20西船橋発18:33京葉線。
・西国分寺着19:47西国分寺発20:00中央線。
・新宿着20:30新宿発20:40埼京線。
・赤羽着21:00赤羽発21:10京浜東北線。
・東十条着21:15。徒歩で自宅へ。
多少電車遅延や乗り遅れがあっても、夜、10時までには帰宅できる予定。始発で出て、最終までに帰るというルールだと、あと2時間くらい距離を伸ばせるはずだけれど、鉄道にはしばしば事故があり、タイムロスはつきものだし、余裕をもってこの路線。
関東一都6県を全部回ることになって移動距離は、千キロを超えるはず。これで130円。
こんなふうに電車に乗って、何が楽しいのかと言われると、はて?
コレクターがコンプリートで満足感を得るように、「乗り鉄」の中でも「○○線全駅の写真を撮る」とか「全国鉄道路線全制覇」とか、いろいろなコンプリートがある。その中で「130円でできる限り大回りをして長距離移動する」というのが、一筆書き乗り鉄の楽しみ。
最寄り駅によって、うまく回れるところと、そうでない駅がある。王子発東十条着というのは、かなりいろいろな回り方が考えられる。まあ、今回は無理のない範囲で。
さて、出発です。
<つづく>