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ぽかぽか春庭「130円JR大回りに挑戦、実施篇」

2012-05-05 00:00:01 | エッセイ、コラム
2012/05/05
ぽかぽか春庭十二単日記>ゴールデンウイーク2012(2)130円JR大回りに挑戦、実施篇

 朝、暗いうちに家を出て、最寄り駅到着、4時半。
まだ薄暗い駅         だれもいないホーム
   

 4:48分発の大船行き乗車。品川下車。
 品川-茅ヶ崎、東海道線。近くの席には丹沢登山を目指すらしい山ガール山ボーイがいました。山ガールはショートパンツに薄手のタイツ。トレッキングシューズ。リュックにはトレッキング用の折りたたみストック。山ボーイも短パンに登山用スパッツ。昔の重たげな登山スタイルに比べるとなんとも軽快な姿です。

 茅ヶ崎-八王子、相模線。相模線に初めて乗りました。相模線の中で、朝にぎっておいた中華おこわおにぎりを食べました。夕べの残り物。
 車内はそこそこ人が乗っています。休日にもかかわらず登校の女子高生。会話のようすでは吹奏楽部の練習に行くところ。発表会に向けた寄せ書き応援旗を披露していたふたり、いまどきの女子高生です。

初めて乗った相模線電車    休日登校のJK  
     

 八王子から八高線で高麗川へ。高麗川乗り換え高崎へ。本当は駅から外に出てはいけない130円切符ですが、駅員さんが写真を撮ったらすぐに戻るという条件で駅舎の写真撮影を許可してくれました。

高麗川駅&毛呂駅。
       
  八高線に「撮り鉄」たちが大勢乗っていたので、何か特別列車でも走るのかと推察していたら、みな寄居で下車。そうだ、秩父線には休日、SLが走るんだったなあと思い出しました。秩父鉄道を走るのはC58形です。
 「撮り鉄」たちは、さまざまな列車を撮影することに喜びを感じます。国内で走っているSL撮影コンプリートとか、すべての車両型番撮影。カメラをぶら下げて「モハ」とか「クハ」とか、言っている人たちは、このタイプ。

八高線最後尾から     八高線車内(座席は片側二人用片側一人用) 
     
  
 群馬藤岡からおばちゃんグループがどやどやと乗ってきました。二人用の座席に座れなかったひとりが私の向かい側に座ったので、ちょこっとおしゃべり。仲良しグループで高崎に出来たレストランに食べに行くところなのだそうです。へぇ、そんな評判のいいレストランが出来たのなら、店の名を教わっておこうとたずねたら、「名前なんて知らないんだけど、ほら、市役所の中にできた、、、、あら、なんだっけ。まあ、おいしいってみんなが言うから」とのこと。
 高崎市役所ビル21階の展望レストラン、アートマルシェのことらしい。今度群馬に行ったら、妹といっしょに食べてみよう。

 高崎駅には、横川へ向かうSLが下車したホームにいたのですが、ちょうど出発するところ。最後尾を撮影し、ホームを前の方へ急いだのですが、SLの煙が見えただけ。先頭の蒸気機関車はもうホームの先に行ってしまい、撮れませんでした。

信越本線高崎—横川間“SLレトロ碓氷(うすい)”の最後尾
 

 子どもの頃SLによく乗ったから、今さら特別仕立てのSLに乗りたいとは思いませんが、写真は撮りたい。高崎からは、水上往復のSLもあるので、いつか「撮り鉄」もやってみましょう。

 両毛線で小山へ。旧石器時代遺跡で日本史の教科書に一番先に出てくる「岩宿遺跡」の最寄り駅「岩宿」や「思川おもいがわ」を通過します。思川ってすてきな川のなまえだなあ、演歌に出てきそうだ、と思っていたら、昔は「田心川」だったのに、縦書きで田心川って書くと思川になるので、そうなった、というだけなんだって。

 小山駅で水戸線に乗り換えるまで30分くらい時間があります。昼ご飯を駅構内のお店で食べようと思っていたのですが、ベックスコーヒーしかなくて、パンの気分じゃなかったので、結局水戸線ホームの立ち食い蕎麦になりました。350円。キヨスクでおやつ分の菓子パンと野菜ジュース、牛乳を買って600円。

 水戸線車内には「乗り鉄デビュー」とおぼしき小学校1年生くらいの男の子がいて、付き添いのお父さんの隣の席を立ったり座ったりしながら、最前部窓から前方に広がる景色を撮影していました。ちょこっとおしゃべり。この子に水戸線車両と私の2ショットのシャッターを頼みました。一人旅って、なかなか自分の姿を写せない。ま、写しておきたい姿じゃありませんけど、ちゃんとこの線に乗ったという記録ですから。ぼうや、ありがとう。将来立派な撮り鉄になりなさいね。

 友部駅で常磐線に乗り換え、我孫子へ。我孫子から成田線、成田へ。成田から千葉へ。ここらではもう暗くてなってきて景色も楽しめないので、ぐっすりと寝込みました。千葉で総武線乗り換えをするはずが、実をいうと寝込んで乗り過ごし、市川まで行ってしまったのです。おっとイケネェ。総武線で西船橋まで戻りました。これはチョンボ。一筆書きルールでは、同じ線路を往復したりひとつの駅を二度通過してはいけないのです。
 でも、「居眠りおばちゃん特例」で自分に許す。後戻りして西船橋へ。

 西船橋から武蔵野線で西国分寺へ。ここもぐっすり寝ました。でも今度は乗り過ごさなかった。留学生が、日本に来てびっくりしたことのひとつとして指摘する「眠っていても乗り過ごさない日本のサラリーマン」の特技。いえ、私はしょっちゅう乗り過ごすのですが。

 西国分寺から中央線で新宿へ。新宿から湘南新宿ラインで赤羽へ。赤羽から京浜東北線東十条へ。駅員に言って、130円の切符は記念に貰いました。切符には「無効」というハンコが押されました。
 東十条から歩いても帰宅できますが、朝早く家を出て、暗い道をひとりで歩くのがいやだったので、王子まで自転車に乗って、駅近くの自転車置き場に止めたため、王子まで戻らなければなりません。もう一度130円の切符を買って、王子へ。自転車で帰宅。

 以上、4月30日、JR大回りに挑戦のご報告でした。
 娘に「楽しかった?もう一度行きたい?」と聞かれました。う~ん、楽しかったけど、次にやるのは古稀記念でいいかな。

<つづく>
コメント (6)
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