区民オペラ「君と見る夢」
2013/04/02
ぽかぽか春庭日常茶飯事典>のんびり春休み2013春(1)オペラ「君と見る夢」
ダンス仲間のカメママさん、ダンスの他合唱団にも所属して歌ってきましたが、定年退職して以来、ますますいろいろな活動に加わっています。去年の秋からは「区民オペラ」の出演に情熱を傾けて練習してきました。
「デパートのマネキン人形の役だから、20分もポーズとったままじっとしていなきゃならないの」というので、いったいどんなオペラなのかしら、と思いました。
主役級はプロのオペラ歌手が選ばれましたが、合唱役も応募者の中からオーディションで決定するということでした。「厳しいオーディションなので、落とされるかも」と言いながら応募したカメママさん。
応募者の多くは、区民合唱団に所属している人で、指揮者の坂本先生の指導を受けている人たち。「フタ開けてみたら、応募者が思ったより少なくて、応募した人はほぼ全員採用だった」とのことです。
このオペラのための「君夢合唱団」、練習は最初は週2回でしたが、本番前は連日のリハーサルが続き、応募しようかどうか迷っていて見送ったほうのミサイルママは「私、こんな厳しい練習だと、仕事持ちながらじゃ無理だった。今回は観客のほうでよかった」と、言っていました。
出演者の「参加代」は、12000円で、2日間の公演のチケットが2枚ずつ、4枚貰えます。
ミサイルママといっしょに、3月9日に、区民オペラ「君と見る夢」を見ました。
改装された東京芸術劇場、大ホールは何度か入りましたが、プレイハウスは初めて入りました。私の席は2階バルコニー席。舞台に近く、出演者もよく見えました。
音楽監督・指揮:坂本和彦、台本・演出:高木達、作曲:吉岡弘行
マサオとカズミは恋人同士。クリスマスのデートに、カズミはプロポーズを期待していましたが、マサオは待ち合わせの時間に遅れ、プレゼントも持っていませんでした。気まずいふたりがケンカしているうちに、デパートは閉店。店から出られなくなったふたりは、警備員の巡回を隠れてやりすごし、マネキンだけが立ち並ぶ無人の店内で一晩すごすことになってしまいました。
些細なすれ違いから、お互いに相手の愛を疑うようになってしまったふたり。その猜疑心がミッドナイトキングという魔王を呼び出してしまい、カズミがさらわれます。サイとギとシンという三人組は、マサオに3つの試練を与え、マサオが試練を乗り越えられたらカズミを解放するというのですが、、、、やがて、そのデパートのマネキンが動きだし、、、、
ふたりは、お互いの本当の姿を理解していなかったことに気付き、真の愛とは何かと考えるようになります。最後は、めでたく愛を確認するという「明るい希望に満ちたハッピーエンド」な物語ですが、これは「区制80周年」というお祝いのためのオペラなので、ラストシーンでは「この町で暮らしていこう」というわが区讃歌で終わります。演劇好きだという区長が、デパートの警備員役で出演するなど、お祝いムードもたっぷりでした。
カメママさんは、デパートマネキンの役とこどもたちを迎えに行くママさんたちのひとりを演じました。マネキンたちはオペラが始まってから15分もじっとしている役です。片手を上げたままの人、腰を曲げたままの人。カメママさんは片手を頭に上げたまま見事にマネキンになりきっていました。
ママさん役のときは、舞台前列中央の立ち位置で、このシーンでは主役。すごく目立ついい役でした。元高校の先生だったカメママさんが、子どもたちを温かく迎えるママという役柄にぴったりな雰囲気であることを、演出の先生が見抜いての抜擢だったのだろうと思います。
カメママさん、たのしいオペラをありがとう。
<つづく>
2013/04/02
ぽかぽか春庭日常茶飯事典>のんびり春休み2013春(1)オペラ「君と見る夢」
ダンス仲間のカメママさん、ダンスの他合唱団にも所属して歌ってきましたが、定年退職して以来、ますますいろいろな活動に加わっています。去年の秋からは「区民オペラ」の出演に情熱を傾けて練習してきました。
「デパートのマネキン人形の役だから、20分もポーズとったままじっとしていなきゃならないの」というので、いったいどんなオペラなのかしら、と思いました。
主役級はプロのオペラ歌手が選ばれましたが、合唱役も応募者の中からオーディションで決定するということでした。「厳しいオーディションなので、落とされるかも」と言いながら応募したカメママさん。
応募者の多くは、区民合唱団に所属している人で、指揮者の坂本先生の指導を受けている人たち。「フタ開けてみたら、応募者が思ったより少なくて、応募した人はほぼ全員採用だった」とのことです。
このオペラのための「君夢合唱団」、練習は最初は週2回でしたが、本番前は連日のリハーサルが続き、応募しようかどうか迷っていて見送ったほうのミサイルママは「私、こんな厳しい練習だと、仕事持ちながらじゃ無理だった。今回は観客のほうでよかった」と、言っていました。
出演者の「参加代」は、12000円で、2日間の公演のチケットが2枚ずつ、4枚貰えます。
ミサイルママといっしょに、3月9日に、区民オペラ「君と見る夢」を見ました。
改装された東京芸術劇場、大ホールは何度か入りましたが、プレイハウスは初めて入りました。私の席は2階バルコニー席。舞台に近く、出演者もよく見えました。
音楽監督・指揮:坂本和彦、台本・演出:高木達、作曲:吉岡弘行
マサオとカズミは恋人同士。クリスマスのデートに、カズミはプロポーズを期待していましたが、マサオは待ち合わせの時間に遅れ、プレゼントも持っていませんでした。気まずいふたりがケンカしているうちに、デパートは閉店。店から出られなくなったふたりは、警備員の巡回を隠れてやりすごし、マネキンだけが立ち並ぶ無人の店内で一晩すごすことになってしまいました。
些細なすれ違いから、お互いに相手の愛を疑うようになってしまったふたり。その猜疑心がミッドナイトキングという魔王を呼び出してしまい、カズミがさらわれます。サイとギとシンという三人組は、マサオに3つの試練を与え、マサオが試練を乗り越えられたらカズミを解放するというのですが、、、、やがて、そのデパートのマネキンが動きだし、、、、
ふたりは、お互いの本当の姿を理解していなかったことに気付き、真の愛とは何かと考えるようになります。最後は、めでたく愛を確認するという「明るい希望に満ちたハッピーエンド」な物語ですが、これは「区制80周年」というお祝いのためのオペラなので、ラストシーンでは「この町で暮らしていこう」というわが区讃歌で終わります。演劇好きだという区長が、デパートの警備員役で出演するなど、お祝いムードもたっぷりでした。
カメママさんは、デパートマネキンの役とこどもたちを迎えに行くママさんたちのひとりを演じました。マネキンたちはオペラが始まってから15分もじっとしている役です。片手を上げたままの人、腰を曲げたままの人。カメママさんは片手を頭に上げたまま見事にマネキンになりきっていました。
ママさん役のときは、舞台前列中央の立ち位置で、このシーンでは主役。すごく目立ついい役でした。元高校の先生だったカメママさんが、子どもたちを温かく迎えるママという役柄にぴったりな雰囲気であることを、演出の先生が見抜いての抜擢だったのだろうと思います。
カメママさん、たのしいオペラをありがとう。
<つづく>