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ぽかぽか春庭「スーパーよさこい原宿元氣まつり」

2013-09-12 00:00:01 | エッセイ、コラム
2013/09/12
ぽかぽか春庭ダンス・ダンス・ダンス>踊る阿呆に見る阿呆(1)スーパーよさこい原宿表参道元気祭

 8月の最終土日、原宿と表参道でよさこいフェスティバルがあります。今年は8月24日25日。雨が降っていたり用事があったりで毎年というほどではないですが、用事がなければ、見に行きます。たいてい、明治神宮文化会館ステージでの演舞を、椅子に座って見ることにしています。

 今回は、8月末に帰国するという留学生とランチするという約束が25日にあったので、午前中に明治神宮文化会館ステージ1時間ほど見て、吉祥寺でランチ、また原宿に戻ってどのチームが大賞を得たか原宿ステージの踊りを見届けるという変則観覧でしたが、例年にも増して力をつけたチームの演舞を楽しみました。



 「よさこい」は本来は土佐地方の民謡とその踊りであり、振りも盆踊りや祭り踊りとして誰でも踊れる素朴なものだったと思うのですが、各地で「よさこいソーラン」とか「よさこい八木節」とか、地域おこしも含めてさまざまに踊られるようになり、振り付けも年々複雑に派手になっています。

 小さい子供からお年寄りまで「家族みんなで踊っています」的な「心あったか、踊りはゆる~く」という雰囲気のチームも楽しくていいのですが、若いパワーにあふれた躍動感ある振り付けを見ると、わくわくしてきます。
 「よさこい」の振り付けは、あでやかな衣装や傘ちょうちん扇子などの小道具の扱い方も大事ですし、それほど高い舞踊技術がなくても振り付けの善し悪しや構成力によって華麗な演出が可能です。



 原宿元氣祭りでのよさこいも、12,13年前の見始めのころからみると、各チームの踊りの技術が格段に上がっていると感じます。踊りの基礎的な訓練を全員が着実に身につけていると感じるチームが増えました。クラシックバレエでもジャズダンスでも基礎訓練はほぼ同じです。

 踊りの基礎的な訓練、いろいろな基礎がありますが、たとえば、普通の人がくるくると体を回転させると目が回ってしまいます。ダンサーは何度回転しても目を回したりしない訓練を積んでいます。よさこい踊りでも回転を取り入れる振り付けをするチームもありますが、回転のあと目を回していたら、次の踊りができない。それが、全員でくるくるりと勢いよく回転する振り付けなどを見ると、ああ、ちゃんと訓練できているなあと思うのです。

 観客たち、青山通りやNHK前の流し踊りのパレードを見るのが好きな人もいるし、私のようにステージで踊るのを見るのが好きな人もいます。審査員はNHK前のパレードを見て採点しているとのことなので、移動しながらの流し踊りのほうがステージ用の振り付けより重視される、ということなのでしょう。
 受賞しなかったチームも、日頃の成果を観客に喜んでもらえることが何よりのごほうびと思うので、私もいっしょうけんめい拍手しました。

 受賞作品の採点の基準も、踊りの技術が上かどうかよりも、全体の調和や構成を見ているように思いました。今年は参加90チームのうち、ほんの一部しか見られなかったのですが、ビデオカメラを回しているファンが大勢いて、翌日26日には早くもyoutubeにアップされていたので、いくつかのチームの踊りをパソコンで見ることができました。

 大賞は東京の「しん」というチームが受賞しましたが、入賞15チームのうち、8チームは高知県のチーム。関東以北のチーム、10月には池袋でよさこいコンクールがあるから、次がんばってね。

「しん」のウィニングダンス


<つづく>
コメント (2)
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