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ぽかぽか春庭「桜吹雪13回忌」

2014-04-02 00:00:01 | エッセイ、コラム


2014/4/02
ぽかぽか春庭日常茶飯事典>十四事日記春(2)桜吹雪13回忌

 4月10日は姉の命日です。13回忌法事は3月30日に故郷の菩提寺で行いました。
 短かった姉の一生でしたが、なくなるとき「思いのままに生きてきて、私は幸せだった」と言って旅立ったので、残されたものたちも心静かに見送ることができました。今おもえば、いつも周囲の人達の幸せを考えて生きてきた姉の最後の優しさから出たことばだったろうと思うのです。
 ホスピスの庭に咲く桜を、いっしょに眺めたのが最後の思い出です。桜吹雪忌13回目。



 姉は54歳で早死してしまいましたが、孫を4人見ることができたので、私の母が55歳でなくなったとき孫を一人も見ていなかったのに比べたら「孫をあやす幸福」は味わえました。しかし、4人の孫の成長を見届けられない悲しさ、シングルマザーとしてこの孫たちを育てていこうとするたよりない長女への心配、さまざまな不安がいっぱいあったに違いない。それでも愚痴をこぼさず旅立った姉、ほんとうに思いやりにあふれた立派な最期だったと思います。

 3月30日の姉の法事では、ふるさとのお寺でお経と説教を聞いたあと、両親と姉が眠るお墓にお参り。朝からの雨がいちばん強い時のお墓行きで、お線香に火をつけるのも一苦労でした。

 いつも天から見守っているから両親も姉も知っていることだと思うけれど、昨年、妹の孫がひとり増え、姉の孫がひとり増えたことを、私の両親にとっては、8人目のひ孫、姉には、5人目の孫ができたことを報告しました。私自身は「死んだら千の風になる」派なのですが、姉は「死んだらだれでもカルシューム」と言っていたので、カルシュームとなった骨も姉だろうと思って、墓前での報告です。

 昨年は、姉の次女が結婚5年目でようやく男の子に恵まれ、妹の次女には、上ふたり男の子だったあと待望の女の子が生まれました。
 姉の長女のところの孫4人、一番上は看護学校へ進学、末っ子は今年高校入学。姉が亡くなった時、2歳だった末っ子がもう高校生。空から見守ってきた姉も一安心でしょう。姉の長女は介護施設の職員となって4人の子供たちを育ててきました。みなよく頑張ってきたと思います。
 孫をひとりも見ないうちに死んでしまった私の母ですが、孫6人、ひ孫8人、天からまた見守ってくださいと、お祈りしました。



 近所のレストランで妹一家、姪一家といっしょに食事をしました。
 妹とはときどき電話で話すし(妹が一方的に1時間くらいしゃべりまくる)、姪たちの動向は、mixを見て知っているのですが、やはり姪のこどもたちの顔を見れば、成長ぶりもわかります。
 お墓参りや法事というのは、死んだ人のために行うのではないと思っています。亡き人が自分たちを見守っていてくれると考えて、安心のよりどころを得るため、また生き残っている者たちがこういう機会にあつまって、それぞれの家のことを先祖に報告するという形で互の動向を伝え合うためだと思っています。

 妹は、3月30日法事の前、28日と29日は、埼玉アリーナでフィギュア世界大会の男子フリー女子フリー、アイスダンスを観戦。私は今回は家でテレビ観戦でしたが、生の迫力ある試合のようすを妹のおしゃべりで味わうことができました。いつもは腰が痛くて立ったり座ったりがたいへんだからと、スタンディングオベーションをしない妹も、今回はさすがに男女金メダルの演技に痛さこらえて立ったそうです。

 姉の孫、妹の孫たちの成長もうれしいですが、ジュニア大会出場のころ、小学生の時代から見続けてきた浅田真央選手、羽生結弦選手を応援してきたので、その成長のようすを応援するのはとても楽しかったです。今回、表彰台に上るのを見た話を妹に聞くと、女子のほうだけでも妹といっしょに見ておけばよかったとちょっと後悔。真央ちゃんは現役出場は最後になると言っていたのに。お金がないもんで、チケット代を惜しんでしまいました。

 ふるさとの桜は3月30日にはようやく「開花した」というところでした。銀メダルのリプニツカヤ選手は日本の桜が見たかったとのこと。さいたまや東京で満開の桜、堪能できたでしょうか。
 鈴木明子選手、真央ちゃん現役引退のあと、若い選手がつぎつぎに花開いていくのを見ていきたいです。

 両親にとってのひ孫たち、若い時代を存分にすごして、花開いていってほしいと願いました。


 4月1日、皇居東御苑、近代美術館の周辺を歩いて、ぽかぽか陽気のなかお花見散歩をしました。


 <つづく>
コメント (4)
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