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ぽかぽか春庭「大往生」

2014-06-26 00:00:01 | エッセイ、コラム
2014/06/26
ぽかぽか春庭日常茶飯事典>十四事日記6月(4)大往生

 サッカーワールドカップ、残念でした。
 我が家、基本的にチームスポーツは苦手なのですが、ふだんはJリーグ見ない娘息子も、オリンピックやワールドカップではサッカーを見ます。25日朝は、私も身支度をしながら横目で見ていました。

 1対1の時点では、ギリシャvsコートジボワール戦の結果しだいでは決勝トーナメント出場の可能性もあるかな、と応援していたのですが、3点入れられた時点で、選手たちがあきらめてしまったことがわかったので、仕事に行きました。そしたらエレベータのなかでいっしょになった人が「4点め取られましたよ」と。
 あきらめてしまうと、そのあとはもう総崩れでがたがたになるのだと、よくわかりました。

 我が人生も、「一病息災でなんとか細々でも生きていこう」と思っているうちは生きていけるけれど、もうダメ、と思った時点で総くずれになりそうです。
 でもでも、大川ミサヲさん、1898年3月5日生まれで、現在116歳。世界最高齢。私もあやかりたい。あきらめないぞ!

 舅の長姉が亡くなりました。夫の伯母、お千代伯母さんは、末っ子の舅が82で死んだとき、「まだ若いのに」と惜しんでくれました。長姉から見ると82歳はひよっこ。舅が亡くなってからさらに12年生きて、105歳の大往生でした。一族のドンとして、親戚一同に事あると、お千代伯母さんは「我が一族の方針は○○であるぞよ」と、巫女の託宣のごとく決定し、みな、そのお告げに従って行動してきたという長老です。

 近隣の困っている人に対して、自分の食事を欠いても世話をする、という人柄で、慕う人は大勢いましたけれど、ずっと姪(夫の従妹)の一人と同居。しかし、その姪も80歳を超えると、同居も難しく、晩年は介護ホームのお世話になっていました。
 105歳での大往生.

 私の友人の出身地では、傘寿以後の大往生は赤飯を炊いて近所に配るのだそうです。「うちのバーサマ(ジーサマ)にあやかって、長生きしてください」と挨拶し、葬式はむしろめでたいことなんですって。そうだよねぇと、私も賛成。
 しかし、姑の「義姉が亡くなったのに、わたしのための祝い事はできない」という気持ちを優先することになりました。「亡くなった夫の姉」の服喪期間がどれほどになるのかは、知らないですが、姑の卒寿祝いは延期。敬老の日くらいまで延期するほうがいいんじゃないか、ということになりました。卒寿になるのは、来年の2月なので、それまでプランを練り直しましょう。還暦だと赤いちゃんちゃんこなんぞを贈ったりするけれど、卒寿って何色でいわうのでしたっけ。

 長生きも芸のうち。
 勝てなければ意味がない、という人もいるでしょうが、さ、明日から気を取り直して出直しです。再出発は何度でも。そして、人生は負けっぱなしでも生きていくに値する。

<つづく>
コメント (2)
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