20141223
ぽかぽか春庭日常茶飯事典>十四事日記師走(1)メリークリスマス&ハッピーホリディ
ポリティカルコレクトネス政治的に正しい言い方によるクリスマスシーズンのお祝いのご挨拶は、ハッピーホリディということになったようです。メリークリスマスというと、ともに年末の休暇を楽しむ、キリスト教以外の宗教の人にとって楽しいメリーな休日じゃなくなってしまうから、ハッピーホリディと言って祝うのです。多民族多宗教の国では、多様性 に気をつかわなくちゃならない。
お隣の韓国では、この70年間にキリスト教徒は、プロテスタントカトリックを合わせると、人口の30%を占めるまでになり、儒教仏教を押さえて、韓国最大の宗教になっています。キリスト聖誕祭は、大切な宗教行事。
一方、日本では、戦後一貫してキリスト教徒は、人口の1%から増加しませんでした。人口の1%、120万人がイエス生誕を祝います。しかし、大多数をしめる仏教系の人々にとって、街中のクリスマスツリーの飾り付けやイルミネーション、家族との団らんやプレゼント交換のお楽しみの日です。大多数の人々にとって、街のクリスマスツリーの飾り付けは、七夕の短冊竹飾りと同じように、「商店街のにぎやかし」の意味です。
キリスト教以前の西欧にとって、このツリーは衰えた太陽が復活する生命力の象徴だったので、現在の日本の街角のクリスマスツリーは、古代のツリーの姿に戻ったのだともいえます。
11月29日に「グローバルコミュニケーションマネイジメント」という研究会に出席し、韓国における布教戦略についての研究発表を聞いて、たいへん興味深く思いました。なぜ、韓国では急速にキリスト教の布教が成功し、日本ではそうでなかったのか、興味を持っていたからです。
研究会では、韓国におけるミサのようすを撮影したドキュメントが紹介されました。統一教会などのカルト教ではない、ごく一般的な教会で行われるミサのようすだということでした。韓国キリスト教は、土着のシャーマニズムが習合しているということがかなり顕著に見て取れるミサでした。信者達は、歌ったり牧師の説教に合わせて体をゆすり、しだいにシャーマン的に神がかってきていました。
日本の土着のキリスト教(長崎地方などの隠れキリシタン)においても、土着の神道仏教との習合が指摘される研究が提出されています。私が見たエチオピアのキリスト教信仰も、独自の発達をしていると感じました。
日本のキリスト教会、プロテスタントもカトリックも、クリスマスツリーの飾りは、どこも力を入れます。キリスト教系大学のキャンパスに飾られるクリスマスツリーを見てあるくだけでも、年末のひととき楽しい散歩になります。去年は、立教大学のツリーを見に行きました。今年は、青学のツリーを。
先日見た、青山学院大学のツリー、写真をとったので、載せておきます。
皆様のクリスマスがよき一日でありますように。
1129に青学で行われた研究会が終わってから撮った一枚です。
キャンパスのツリーと、青学会館内結婚式に使われる教会内部のツリー。係の人が撮っていいよと言ってくれたので、とりました。結婚式をあげそうな年頃の子どもを持つ年齢の母親に、係の人は親切です。
ついでに、池袋サンシャインの噴水広場に飾られた巨大ツリー
クリスマス・イブの前に、国民にクリスマスイブイブのハッピーホリディを与えてくれた方にも感謝。ハッピーバースデイ!!
<つづく>
ぽかぽか春庭日常茶飯事典>十四事日記師走(1)メリークリスマス&ハッピーホリディ
ポリティカルコレクトネス政治的に正しい言い方によるクリスマスシーズンのお祝いのご挨拶は、ハッピーホリディということになったようです。メリークリスマスというと、ともに年末の休暇を楽しむ、キリスト教以外の宗教の人にとって楽しいメリーな休日じゃなくなってしまうから、ハッピーホリディと言って祝うのです。多民族多宗教の国では、多様性 に気をつかわなくちゃならない。
お隣の韓国では、この70年間にキリスト教徒は、プロテスタントカトリックを合わせると、人口の30%を占めるまでになり、儒教仏教を押さえて、韓国最大の宗教になっています。キリスト聖誕祭は、大切な宗教行事。
一方、日本では、戦後一貫してキリスト教徒は、人口の1%から増加しませんでした。人口の1%、120万人がイエス生誕を祝います。しかし、大多数をしめる仏教系の人々にとって、街中のクリスマスツリーの飾り付けやイルミネーション、家族との団らんやプレゼント交換のお楽しみの日です。大多数の人々にとって、街のクリスマスツリーの飾り付けは、七夕の短冊竹飾りと同じように、「商店街のにぎやかし」の意味です。
キリスト教以前の西欧にとって、このツリーは衰えた太陽が復活する生命力の象徴だったので、現在の日本の街角のクリスマスツリーは、古代のツリーの姿に戻ったのだともいえます。
11月29日に「グローバルコミュニケーションマネイジメント」という研究会に出席し、韓国における布教戦略についての研究発表を聞いて、たいへん興味深く思いました。なぜ、韓国では急速にキリスト教の布教が成功し、日本ではそうでなかったのか、興味を持っていたからです。
研究会では、韓国におけるミサのようすを撮影したドキュメントが紹介されました。統一教会などのカルト教ではない、ごく一般的な教会で行われるミサのようすだということでした。韓国キリスト教は、土着のシャーマニズムが習合しているということがかなり顕著に見て取れるミサでした。信者達は、歌ったり牧師の説教に合わせて体をゆすり、しだいにシャーマン的に神がかってきていました。
日本の土着のキリスト教(長崎地方などの隠れキリシタン)においても、土着の神道仏教との習合が指摘される研究が提出されています。私が見たエチオピアのキリスト教信仰も、独自の発達をしていると感じました。
日本のキリスト教会、プロテスタントもカトリックも、クリスマスツリーの飾りは、どこも力を入れます。キリスト教系大学のキャンパスに飾られるクリスマスツリーを見てあるくだけでも、年末のひととき楽しい散歩になります。去年は、立教大学のツリーを見に行きました。今年は、青学のツリーを。
先日見た、青山学院大学のツリー、写真をとったので、載せておきます。
皆様のクリスマスがよき一日でありますように。
1129に青学で行われた研究会が終わってから撮った一枚です。
キャンパスのツリーと、青学会館内結婚式に使われる教会内部のツリー。係の人が撮っていいよと言ってくれたので、とりました。結婚式をあげそうな年頃の子どもを持つ年齢の母親に、係の人は親切です。
ついでに、池袋サンシャインの噴水広場に飾られた巨大ツリー
クリスマス・イブの前に、国民にクリスマスイブイブのハッピーホリディを与えてくれた方にも感謝。ハッピーバースデイ!!
<つづく>