カレッタ汐留のイルミネーション
20141225
ぽかぽか春庭日常茶飯事典>十四事日記師走(3)浜離宮散歩&カレッタ汐留イルミネーション
今回、隅田川下りの船を浜離宮で下りたのは、息子も娘も、浜離宮に一度も行ったことがない、ということがわかったからです。建物巡り散歩も庭園巡り散歩も好きな私ですが、娘と息子が小さかった自分に六義園とか古河庭園、後楽園などをいっしょに散歩したことはあっても、浜離宮はちょっと遠出になるので、連れてきたことがなかった。たいていお一人様散歩でした。
昔、将軍の船が隅田川に出入りした水門です
お一人様の散歩では、新橋から歩くか、汐留から歩いて浜離宮に入ったので、船着き場から入るのは、私も初めてです。
師走の潮風を受けながらの散歩ですが、日差しがあるうちはそれほど寒いとも感じずに、潮入の池などを見ながらゆるゆると歩きました。
江戸時代の将軍家、明治以降は皇室の人々が鴨猟を楽しんだ様子などが説明板に書いてあります。おとりのアヒルを使い、鴨をおびき寄せる、とありました。
浜離宮の周辺は、今では高層ビルが建ち並ぶ、湾岸再開発の地域になっています。こんなビルだらけになっても、こうして将軍のお休みどころ、皇室の離宮として残されたおかげで、再開発に巻き込まれることなく、公園が維持できたこと、ありがたいことです。
日が落ちると寒さも強くなってきたので、娘は「春の花、秋の紅葉のころならともかく、12月の浜離宮はほんと、何もない」と、言います。
でも、藤原定家は、「見渡せば 花も紅葉も なかりけり 浦の苫屋の 秋の夕暮れ」と詠んだ、今まさに、なんにも見所のない浜離宮が静かに師走の風の中にある。
12月唯一の見所として紹介されていた「松の雪づり」東京にはめったに雪が降らないけれど。
師走の海辺の夕暮れをとても美しく感じました。
この静かな美しさは、花の時期紅葉の時期には感じられなかったかもしれません。
かろうじて色合いが残っていた八代将軍吉宗ゆかりの木
夕暮れの浜離宮
帰り道、カレッタ汐留のイルミネーションショウの最後の部分だけ見ることができました。音楽に合わせて輝きが変わっていくショウ、とてもきれいでした。この青と白の光を作り出してくれた、ノーベル賞のお三方にも感謝。
大勢の見物客で賑わうイルミネーション。若い人にはイルミネーションのほうが人気なのでしょうが、私は「何にもない」浜離宮にも大満足でした。閉園チャイムが鳴るまで母の散歩につきあってくれた娘と息子に感謝。
<つづく>