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ぽかぽか春庭「2003年の千鳥ヶ淵花見」

2015-04-22 00:00:01 | エッセイ、コラム
20150422
ぽかぽか春庭知恵の輪日記>2003三色七味日記4月(2)2003年の千鳥ヶ淵花見

 2003年の三色七味日記再録を続けています。
 2003年4月の日記です。

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2003/04/06 日 晴れ
日常茶飯事典>桜散歩その3 千鳥が淵

 昨日の雨、秩父や箱根では雪だったという。まだ風が冷たいが、散らないうちにと、午後やっと起きてきた娘息子と千鳥が淵に花見に行く。歩くための体力ランチはロイホ。
 九段下についたら5時半。6時過ぎまで千鳥が淵と北の丸公園を歩く。武道館に「入学式」という垂れ幕がかかっている。そういえば、去年の4月7日は娘の入学式だった。去年入学式にはすでに葉桜だったが、今年はちょうど桜がきれいで、入学式と桜の構図が写真によさそうだ。

 桜をみるたび、昨春ホスピスで姉と最後の花見をしたことを思い出す。これから先ずっと、私にとって花吹雪は「姉の命の散る姿」として目に映るのだろう。

本日のうらみ:姉の病を誤診し「子宮筋腫なんて、切っちゃえばすぐ直る」と言った医者を絶対に許さない。術後毎月検査に通い、まだ具合が悪いと訴えているのに「もう子宮切っちゃったのに、子宮が悪くなるわけないだろ」と言った藪医者!姉はあなたに殺されたのだ
1年前に子宮肉腫を子宮筋腫と誤診し、次は自分たちの誤診をごまかすことに汲々として私たちに脅しをかけた医者達。


2003/04/07 月 晴れ 
日常茶飯事典>桜散歩その4代々木公園

 「明日から新学期始まるから、春休み最後の日を水族館ですごそう」というと、娘は「今日は水族園の気分じゃないから、渋谷でケーキ食べ放題をして、代々木公園の芝生でのんびりしたい」という。

 渋谷の「デザート王国」という店。前、ここは「ベーグル専門店」だった。以前食べに来たことがあった。それが今では「デザート王国」。
 ランチ時だったのでかなり混んでいて15分くらい待った。パスタとケーキ飲み物で1500円。パスタはうまくないし、ケーキは「100円ケーキの店」で出しているようなしろものだった。「食べ放題の店で残すのは御法度」にしている我が家だが、三人ともケーキを半分ずつ残した。
 こういう店はリピータファンをつける必要はなく、雑誌などで派手に宣伝をして「一度は試してみようか」という客を集め、客足が遠のいたら、またすぐ模様替えして違う店に作り直すのだろう。渋谷ではそういう商売が成り立つのだ。

 店にいる間、3回トイレに立つ。いくらケーキがまずくて水をたくさん飲んだからとはいえ、ちょっと変。

 代々木公園は桜吹雪。花見も今日が最後。芝生にシートを広げて休む。
 親子で出かけるのはこれが最後かと毎回思いながらお出かけする。シートに大学生の娘と中学生の息子が母の両脇にごろりと寝転がって、「まーたりゆるゆる」と寝ている。大学生の娘にデートの相手なく、中学生の息子にギャングエイジつるんで遊び回る仲間なし。これでいいのか。20年後40才の娘と35才の息子が母の両脇に寝転がって花見をしている図も思い浮かぶ。うひゃっ。

 またトイレに行きたくなったので、公園の中のトイレをさがす。帰る道、公園の出口でまたトイレに行く。「50すぎの年寄りはトイレが近い」と思っていた。

 娘が原宿で買い物をするというので、私と息子はダイソーに入って待つことにした。もう、完全に状態がおかしくなって、トイレをすましても、5分もたたずにまた行きたくなる。すごく痛い。身障者用のトイレに入って落ち着いて観察したら血尿になっている。もうダメ。ダイソーの目の前に内科婦人科と書いてあるクリニックがあったので、保険証もないが飛び込みで入ってみたが、婦人科は相談のみの受付で、内診などはできないというので、とにかく帰ることにした。

 代々木からの電車がつらかった。日頃病気になって電車に乗ることはない。病気のときは家で寝ているから。座席が空いて座れてとてもありがたかった。

 出血したことでとても不安になる。姉のように子宮肉腫かもしれない。体質は同じだろうから。すぐトイレに行きたくなるので、寝てもいられない。出血も多くなった。スモモに電話すると、たぶん膀胱炎だろうと言う。それで少しうとうとできた。

 夜中2時頃、目が覚めたので、ぼうこう炎を検索する。頻尿残尿感などの症状があてはまり、血尿が出る場合もある、という解説。ぼうこう炎なら、成人女性の4人に一人は既往のよくある病気だから、子宮肉腫のように、日本での症例は数少なく治療法もない、という病気ではない。少し不安もおさまる。よくある病気とはいえ、私にとっては初めてのことだから、心配は心配。

 どれほど貧乏でも、今まで健康だけは自信があった。健康がなによりの財産で一番の幸福だ。あたりまえのことだけど、日ごと健康が続くとありがたさを忘れてしまい、不平不満ばかり感じるようになる。ときどき具合が悪くなって、健康のありがたさを忘れないように神様がはからうのだろう。

本日のうらみ:どうこうも言ってられない痛み、ぼうこう


2003/04/08 火 雨が降ったりやんだり
日常茶飯事典>関西弁のお医者さん

 病院を受診する。内科にまわされ、「自覚症状、頻尿、残尿感、血尿」と書きこんだ予診質問表、尿検査で「白血球と糖が出ている」という結果により「ぼうこう炎」と診断された。問診と尿検査だけで、内診もなく診断が終わってちょっと心配だったけど、医者でもないスモモが電話で話を聞いただけで「あ、それ膀胱炎」と言ったのだから、医者も予診票を見ただけで、「あ、これ膀胱炎」と診断できるのだろう。

 ふわふわした話し方の関西弁の医者。関西では、このように頼りなさげな「ホンマにこれで大丈夫なんやろか」という雰囲気が好まれるのだろうか。ようわからんが。上州女としては「あんた、人の病気診断してるんだから、ちったあ、しっかりしいや!」と、背中をどつきたくなる。

 でも、看護師長の名札をつけた看護婦さんは、とてもてきぱきしていて賢しこそうで、指に針刺す採血も痛くなかったから、「ま、膀胱炎っていうなら、それでよし」と思う。血糖値は高くなく平常値だったが、いちおう尿には糖が出たので、近々糖尿病の検査をする、ということになった。母が糖尿だったから、私がなる可能性も高い。太っているし。甘いもの好きだし。

 帰りは雨の中、ちょっと遠回りになるが、たんぽぽ薬局目指して歩く。ところが、たんぽぽ薬局は閉鎖されていた。
 病院の裏側にひっそり隠れているようなロケーション。薬剤師たちは親切。客が少なくていつでも待たずに薬をもらえる。私にはとてもいい薬局だったのに、こういうとこは商売にならず、あくどく儲けるところが生き残るのだろう。薬局も商売だから仕方がないとはいえ、残念なことである。別の薬局で抗菌剤をもらった。

 排尿痛もだいぶおさまってきた。ぼうこう炎は、雑菌が入りやすいため女性がかかりやすく、四人にひとりは既往歴があるという。軽いものは自然治癒してしまうので、患部を見せるのがいやで医者にかからない人も多く、実際は二人に一人くらいは既往の病気なのだという。抗菌剤を1週間も飲めばよくなる、それほど心配のない病気。
 
 それでも出血すればあわてるし、痛いし、病気はいやだ。香港では新型ウィルスの肺炎で死者が100名を超えそうだというし、克服される病気もあれば新たな病気も生まれてくる。人間と病気の闘いは人類滅亡の日まで続くのだろう。

本日のつらみ:親切な薬局はもうからず


<つづく>
コメント (2)
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