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ミンガラ春庭ミャンマー「ヤンゴン到着」

2015-04-04 00:00:01 | エッセイ、コラム
20150404
ミンガラ春庭ミャンマー便り>ヤンゴン出張(1)ヤンゴン到着

 ヤンゴン出張、ちょっと風邪気味の体調で出発しました。3月23日まで教科書編集ミーティングがあり、のどが痛い咳が出るという体調のまま、ばたばたと成田に向かったのです。
 
 3月24日午前11:45のANAヤンゴン直行便エコノミークラスは、搭乗率50%もいかないくらいで、私の隣の席も空いていました。

 飛行機に乗り付けている人は、通路側がいいと言いますが、たまにしか乗らない私は、空から地上を眺めるのが大好きなので、必ず窓側に席をとります。千葉から種子島まで、航空写真のように広がる景色を楽しみました。
 雲海の上に出てから、ディズニーアニメ「アナ雪」と、松坂桃李主演の「マエストロ」を見ました。
 窓の外を見るのにも映画を見るのにも飽きたあとは、真ん中の3列席をひとりで占領して足を伸ばして寝ることができて助かりました。

 ヤンゴン近くなると、デルタのようす畑のようすがよくわかり、楽しかった。俯瞰図鳥瞰図が見られるってすごいなあといつも思います。


工業開発がされるらしい地域

中央に金色のお寺が見える


 8時間のフライトで、ヤンゴン到着は日本時間の8時過ぎ。しかし、ヤンゴンと日本の時差は2時間半なので、現地時間は5時半。

ヤンゴン空港

 手配してもらってあったタクシーに乗り、空港から30分ほどで無事、市内のホテルに入ることができました。

 晩ご飯は、先任の先生おふたりとの顔合わせで、ハッピーカフェ&ヌードルズというレストランへ連れて行ってもらいました。インレー湖という市内の大きな湖とヤンゴン大学の中間にある店で、ヤンゴンのグルメ情報にはたいてい載っている店らしいです。
 中華料理ミャンマー料理とりまぜて注文。ミャンマー名物の麺とエビチャーハンのほか、青菜の炒め物、揚げ豆腐料理など。
 先任の先生のお話をうかがうのに一生懸命で写真を撮り忘れました。

 ヤンゴンでは4月5月は長期休暇で、大学は閉鎖されます。6月~9月は後期授業。10月11月にまた長期休暇。12月に新学期が始まります。
 ほんとうは、私が後期の6月から赴任すべきだったのですが、私は私立大学の授業を担当することを決めていたため、8月からの赴任を許可していただき、6月7月は、臨時代講の先生が着任することになりました。

 ヤンゴン大学の近くには、外国語大学があり、各国語と並んで日本語教育が行われています。現在300人の学生が日本語習得を目指しています。日本の国際交流基金から派遣されている日本人教師やミャンマー人教師が日本語教育を担当しています。
 また、名古屋大学は、ミャンマーで「日本語による日本法教育」をめざし、2013年にヤンゴン大学に事務所を開設。
 日本の企業がミャンマーに目を向けると同時に、ミャンマーにおける日本語教育日本学教育がスタートしています。

 このような教育事情の中で、私はいったいどこを目指して日本語教育を実施していけばいいのか、まだとまどいがあります。
 当分は大学の卒業単位には含まれないオプションの授業を担当するということになるのです。先任の先生の話によると、2月にスタートした日本語授業も3月半ばになると大学正規科目の試験期間になったために、学生は授業に来なくなってしまった、ということです。学生にとっては、卒業単位にならない授業よりは、今後の人生に影響してくる試験が大事、というわけです。
 オプションの日本語クラスをどのように運営していくのか、カリキュラムも再考しなければなりません。

 前期の終わりにちょこっと日本語を学んでみた、という学生達、後期の授業がはじまって、どのくらい日本語学習を継続していくのか、学生がいなければ、授業も成立しません。
 できるなら単位認定される授業として、きちんとしたカリキュラムを立てての授業を行いたいのですが、それらの教育行政は、ヤンゴン大学の方針にまかせるしかなく、日本語教師は日本語の授業を担当する以外に大学運営に口を出すことはできません。
 
ハッピーカフェ&ヌードルのテラス席、なかなか気持ちのよい店で、麺もおいしかったのですが、いかんせん体調不良のままなので、先任者お二方から授業についてお話を伺えば伺うほど、いったいこれからどういう日本語授業を展開していけばいいのか、不安になりました。

 派遣元の大学は、グローバル拠点を世界各地に展開する方針を出しており、ヤンゴンがその第1号です。第1号が試金石となるため、失敗は許されない。かといって、まだ教育の基礎もできていない段階で、どうやったら「第1号は見事に失敗」を免れるのかもわからず、おろおろしながらヤンゴン第一夜をすごしました。
 何か新しいことに首をつっこむのが大好きなおっちょこちょいの私ですが、寄る年波と体調低下のせいで、猪突猛進にブレーキがかかったのかも。

 夜になっても、暑い。ヤンゴンの3月は、乾期の最後にあたり、日本の8月猛暑日熱帯夜のような暑さです。熱帯の国なのだから、熱帯夜でもあたりまえなのですが、こんなのは暑さのうちには入らないとでも言うように、路上の露店はこんろの火でいろいろな食べ物を作っており、人々はさまざまな飲み物食べ物を楽しんでいます。

道ばたの露店


ミャンマーのお金「チャット」日本円に一桁足した額と思って使っていました。5000チャットは500円、100チャットは10円くらい。くちゃくちゃ、よれよれのお札が流通していて、コインはなし。バスは20円、うどんは小どんぶり1杯50円。


<つづく>
コメント (2)
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