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ぽかぽか春庭「写真展ヤンゴン環状線」

2016-11-13 00:00:01 | エッセイ、コラム
20161113
ぽかぽか春庭日常茶飯事典>2016十六夜さまよい日記11月(4)写真展ヤンゴン環状線

 11月1日、ミャンマー新政権樹立後、外相兼国家最高顧問となったアウンサンスーチー女史が、政権樹立後としては、初めて来日しました。
 2013年の来日以来3年ぶりとなりますが、政治的になんの権限もなかった3年前とことなり、少数民族の難民化問題などの課題も抱えての来日です。
 最高顧問といっても、彼女は大統領ではないので、国賓ではないし、メディアの扱い方も地味でした。しかし、ミャンマー国トップの来日なので、国賓に近い待遇を受け、日本では、2日に安倍晋三首相、3日に岸田文雄外相とそれぞれ会談し、4日には天皇皇后との会談もセッティングされました。
 
 1985年から1986年にかけて半年ほど、京都大学に留学していたスーチー女史、京都大学から名誉博士号を受けました。
 昨年から今年3月までの、私のヤンゴンでのボスはとても謙虚な人だったので、スーチー女史と長年の交流があるということを、吹聴する方ではありませんでした。スーチー女史の日本留学時に「アウンサン将軍の日本での事跡資料集め」に協力して以来の交流を続けてきたということを、ご自分からはお話にならず、私がそれを知ったのはもうヤンゴン赴任が終わる頃でした。

 ボスは、政治のトップについてしまったスーチー女史と、気楽に面会などができなくなってしまった、と残念そうでしたが、今回の来日のおり、女史に会う機会があったかしら。
 ボスはビルマ仏教史研究を今も続けていますが、3月末日にボスと共に帰国して以来、私はミャンマーとの縁はすっかり切れてしまい、ときおりヤンゴンからのメールを受ける程度の交流になっています。

 10月22日、旧古河庭園で弦楽四重奏をちょこっと聴いてから、六本木アートナイトに出かけました。お目当てのサントリー美術館鈴木其一展を見る前に、ミッドタウンの入り口にある富士フイルムギャラリーをのぞきました。アートナイトの日はサントリーも22時まで開館しているので、あわてて入館する必要がない。

 フジフィルムギャラリーでは、3つの写真展が開催されていました。入り口にミャンマーの民族衣装ロンジーを着た男性が立っていて、観覧者といっしょに写真をとっているので、私もお願いしていっしょに写真をとってもらいました。撮影禁止の写真展が多い中、小池さんは撮影者とのツーショットのほか、作品の撮影もOKでした。太っ腹。

フォトグラファー小池隆さんとツーショット



 「アジア鉄道写真家」という小池隆さんの写真展。ヤンゴン市の環状線を撮影したものでした。





 私もヤンゴン環状線には何度も乗って、右回りも左回りも乗車を楽しんだけれど、私は乗り鉄。乗って景色を眺めているのがノリテツなので、写真をとる枚数は少なくて、ちゃんとしたアングルで撮れているのは少ない。

 小池さんは、アジア各地の鉄道写真を専門に撮影しており、展示してあるどの写真も、構図も色のセンスもとてもすばらしかったです。

小池隆撮影




 ああ、こういう具合に撮ったらよかったのだ、と、今更わかってもすでに遅し。この次ヤンゴンにいく機会があるでしょうか。もう一度環状線に乗って、小池さんのようにばちっと決めた写真を撮りたいな。

2016年2月。やっちゃん撮影のHAL。環状線乗車前に、環状線路線図の「この駅から乗ります」と指さしています。となりのおっちゃんは、へんなのが乗るなあとみています。


春庭撮影。乗り込んだ車両は、ミャンマー日本友好電車でした。




 環状線だけでなく、ミャンマーの鉄道には日本で廃車となった中古電車車両が数多く走っており、日本からの「なつかしのあの車両が現役で走っているところを撮影するツアー」という団体旅行も人気なのだと。
 
 写真をながめていると、ヤンゴンの暑いアツイ日々を思い出します。

<つづく>
コメント (6)
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