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ぽかぽか春庭「迎賓館赤坂離宮見学」

2016-11-20 00:00:01 | エッセイ、コラム

迎賓館赤坂離宮 正面

20161120
ぽかぽか春庭@アート散歩>東京建築巡り(1)迎賓館赤坂離宮その1

 家族で見ている海外ドラマ『戦争と平和』。
 原作はロシアの大文豪トルストイですが、イギリスBBC制作ですから、フランス皇帝ナポレオンも、ボルコンスキー公爵家の農奴もみな英語で話します。ま、日本語吹き替えで見ているので、そこは気になりません。当時のロシア貴族社会では、皆フランス語で会話していたはずですけれど。
 気になるのは、ストーリーとともに、帝政ロシアの華麗な衣装や豪華な建物。ロケは、サンクトペテルブルクのエルミタージュ美術館などでロケをしたということで、舞踏会場面でも、豪華絢爛な室内装飾などから目が離せません。

 娘は、「ダウントン・アビー、 華麗なる英国貴族の館」などを見てきて、「貴族の館」に興味を持つようになったので、迎賓館赤坂離宮の一般公開にいっしょに行き、見学してきました。

 これまで一般公開は、夏の10日間だけ、事前にハガキで申し込みをして、人数制限抽選をしたうえでの公開でしたが、今年4月から、外国からの賓客接遇がないときは、通年公開するということになりました。入館料千円ですが、事前に申し込まなくてもいいのはうれしいことです。
 11月の一般公開は13,14,15、17,18,19日の6日間。12月は、8~12日と20日。22~27日。1月は三が日と毎週水曜日を除いて毎日公開。

 四谷駅から迎賓館前広場に出るとポプラ並木がきれいに黄葉していました。

 
 9時から見学希望者整理券配布、というので、9時には並ぼうと思ったのですが、そこは何事にもスローペースなので、整理券配布所に着いたときすでに10時。白い正門脇で整理券を配布していました。

迎賓館正門

迎賓館フェンス

正門から迎賓館正面玄関を見る


 10時からの見学も可能というので、まず私だけ見学しておいて、「ゆっくり起きてゆっくりご飯を食べてからでかけたい」という娘を待つことにしました。

 入館にあたっては、手荷物検査が空港並に厳重に行われました。また、口の開いた飲み物を持っている人は、係員の前でそれを一口飲み干して見せます。まあ、普通は液体爆弾とか持ち込まないと思いますが。館内は飲食禁止ですが、庭では持ち込みの飲み物を飲んでもいいのです。

 建物の外観や庭の撮影は自由ですが、室内の撮影はどの部屋も禁止です。私はまず館内を一回り。10時からの回はかなり混みました。庭に出て、外観を撮影。それからまたゆっくり室内を回りました。12時近くなるとあまり人はいなくなりました。

迎賓館南側

南西


 1時に昼ご飯を食べに出て、四谷駅で娘と待ち合わせ。
 午後の見学はすっかり人が少なくなり、係員は「4月に一般公開が始まってから、今日が一番見学客が少ない」と言っていました。娘用の整理券は朝もらっておきましたが、人数が少ないので、「ただいま整理券なしに入館できます」と、係員が言っていました。

 各日定員3千名(うち当日受付千名)という定員ですが、11月14日は、ツアー客が少なくて、定員に達しなかったみたい。いま、いろいろな旅行会社が、ホテルバイキングランチとか築地の鮨などととセットでツアーを組んでいます。

西南

西側


 1909(明治42)年)竣工。現存する唯一のネオ・バロック様式の建物です。2009年に国宝に指定。明治以降の建築としては初めての国宝です。
 設計の中心になったのは、ジョサイア・コンドルの最初の弟子のひとり、片山東熊(1854-1917)で、当時の一流建築家や美術工芸家が総力を挙げて建設しました。

 元紀州藩の屋敷跡を利用し、元々は皇太子嘉仁親王(後の大正天皇)の住まい東宮御所として建てられました。しかし、明治天皇が「贅沢すぎる」とひとこと感想を言ったためもあり、嘉仁親王が住むことはありませんでした。

 迎賓館、見かけは華麗ですが、居住性はあまりよくなかった。暖房は建設当初から施されていたものの、アメリカ製の暖房具の性能はよくなく、暑すぎたり温度が上がらなかったり。当時冷房設備はなく夏には通気が悪く住みにくかったため、大正時代になって、皇太子裕仁親王(昭和天皇)が結婚当初に短期間は住んだものの、東宮御所としては活用されない「建物でした。

南側庭園

噴水


 1974年に、工費101億円、内装費7億円をかけて改修され、外国からの賓客接遇のための迎賓館となりました。
 新装なった迎賓館に迎えた最初の国賓は、1974年11月。アメリカ合衆国大統領ジェラルド・フォード。
 館内には、クリントンやオバマなど、迎賓館に来た賓客の写真が飾られていました。  

迎賓館賓客気分でパチリ。

 
 次回次々回は、迎賓館赤坂離宮室内見学のようすです。

<つづく>
コメント (2)
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