20161101
ぽかぽか春庭@アート散歩>2016秋の音楽(1)合唱祭
Nコンこと、NHK全国学校音楽コンクール。今年も小学生の部、中学生の部、テレビで見ました。
中学校高校の野球部に所属したことのある人が、春夏の甲子園を見ないではいられないように、私にとってはNコンは、「心のふるさと」のひとつです。
小学校2年生のとき、「音をはずさずに歌える子」がクラスで数名選ばれ、音楽室に集まるよう言われました。バッハやベートーベンら音楽家の肖像画並ぶ音楽室で、放課後先生のピアノに合わせて歌の練習をしました。
市内で一番大所帯の小学校だった私の通う小学校に近隣の小学生が集まって、木造の講堂で歌を披露し、私の小学校は会場を提供したごほうびだろうと思うのですが、毎年市内コンクールには入賞して「北毛地区大会」に出場。
地区大会もほとんどは自分の小学校での歌や器楽の演奏でしたが、ときには、隣町だったり、遠くの町まで出かけて、練習した歌を歌う。
母は、何度か電車に乗って隣町まで応援に来てくれました。家で歌を練習していると、「うるさい」と言うこともあった母。音楽が好きではないのに、娘が舞台の上で歌う晴れ姿を見たい一心で、客席に足を運んでくれたのです。
毎年地区大会を突破したことがなく、県大会には行くことがありませんでした。県大会で入賞すれば「関東甲信越大会」があり、そこで入賞すると全国大会。
私は、中学3年生まで毎年出場するものの、全国大会など及びもつかず、子どもの頃はラジオで放送されていた全国大会を聞くことも少なかった。先生から「ラジオでいついつ放送されるから聞いておきなさい」と、おしらせがあったとき、聞いたこともありましたが、当時はテレビ放映があったのかどうか。テレビで見た記憶がありません。
娘と息子は、合唱は学校のイベントでクラス合唱の一員として参加しただけでしたが、課題曲を好きなアーティストが作曲するようになってから、Nコンをテレビで見るようになりました。吉田美和、森山直太朗あたりの作曲になってからだと思います。
今年はMiwa作曲の課題曲「結」を、それぞれの学校がどんなふうに歌うのか、という興味でテレビを見ていました。私はテレビ放送の日はおでかけしていたので、小学生大会も中学生大会も録画して見ました。
全国大会に出場する学校は、どこもとてもレベルが高くて、私が審査員だったら、甲乙つけがたく、賞の差をつけることなどできない、と感じました。
今住んでいる区のイベント、「合唱祭」には43もの団体が参加して、10月30日午前中から夜7時くらいまで、延々合唱発表を続けます。
1グループは10人から20人くらいのグループが多かったけどひとつの区だけで、500人、600人もの人が合唱クラブに参加している、と思うと、東京では数万になるかもしれず、全国ではどれだけたくさんの人が「合唱」に携わっているのだろうと思います。この「合唱文化」は、小中学校の行事「合唱大会」とNコンが寄与しているに違いないと思います。
区の合唱祭、私は、ジャズダンス仲間が出演する団体と、その前後の部分だけ見ます。1団体あたりの持ち時間は出入りも含めて10分くらい。セミプロと思える上手なグループもあるし、白髪のおばさまたちが「昔懐かしい歌を歌って認知症予防にとりくむ」という、ときどきはずれた音も聞こえるゆるいグループもあります。声が出ていないグループもありましたが、とても楽しそうな歌声で、ほっとなごみます。
あるグループが舞台に立ったら、客席から「おばあちゃ~ん、おばあちゃ~ん」という声援が聞こえてきて、舞台の人も客席もみなにこにこになりました。
ジャズダンス仲間、ミサイルママは豊島区の合唱団に入っていて、今は12月3日のコンサートに向けて練習しているし、コズさんは合唱祭参加のほか、北区合唱団で第九を歌うそうです。
私もときどき合唱に誘われますが、今のところ、参加できる時間がとれるのはジャズダンスだけ。70歳すぎてすべての仕事からリタイアしたら、合唱もやりたいから、声帯筋肉も鍛えておかねば。
10月30日の合唱祭。楽しく聞きました。コズさんのグループは、後半の出演で、「むかしむかし話」ともう一曲歌いました。ここも、白髪の女性が目立つ年齢層ですが、プロオペラ歌手の指導者の指導がいいのか、よく声が出ていて、すてきなハーモニーでした。
ほかにも、この秋はたくさん無料コンサートを楽しみました。聞いて心地よくなればそれでいいのだと思うので、たいてい曲名は忘れてしまうのですが、今年は、曲名をメモしておきます。
私の両親は。音楽とは無縁でした。私が音楽好きになったのは、小学校の音楽の時間やNコンの練習で、歌好き音楽好きにしてくれた先生方のおかげと思って感謝しています。
東京では、無料で楽しめるコンサートがたくさんあるので、貧乏でも心楽しくいられる素養をつけてもらって、ありがたいことでした。
ギャンブルとか高級ブティックの服がほしいとか、宝石で身を飾りたいとか、お金のかかることに興味があったら、貧乏暮らしの中、不満不平ばかりがつのったでしょうから、美術館と音楽、公園や庭園散歩など、無料または低料金の楽しみ事が身についていてラッキーでした。
<つづく>
ぽかぽか春庭@アート散歩>2016秋の音楽(1)合唱祭
Nコンこと、NHK全国学校音楽コンクール。今年も小学生の部、中学生の部、テレビで見ました。
中学校高校の野球部に所属したことのある人が、春夏の甲子園を見ないではいられないように、私にとってはNコンは、「心のふるさと」のひとつです。
小学校2年生のとき、「音をはずさずに歌える子」がクラスで数名選ばれ、音楽室に集まるよう言われました。バッハやベートーベンら音楽家の肖像画並ぶ音楽室で、放課後先生のピアノに合わせて歌の練習をしました。
市内で一番大所帯の小学校だった私の通う小学校に近隣の小学生が集まって、木造の講堂で歌を披露し、私の小学校は会場を提供したごほうびだろうと思うのですが、毎年市内コンクールには入賞して「北毛地区大会」に出場。
地区大会もほとんどは自分の小学校での歌や器楽の演奏でしたが、ときには、隣町だったり、遠くの町まで出かけて、練習した歌を歌う。
母は、何度か電車に乗って隣町まで応援に来てくれました。家で歌を練習していると、「うるさい」と言うこともあった母。音楽が好きではないのに、娘が舞台の上で歌う晴れ姿を見たい一心で、客席に足を運んでくれたのです。
毎年地区大会を突破したことがなく、県大会には行くことがありませんでした。県大会で入賞すれば「関東甲信越大会」があり、そこで入賞すると全国大会。
私は、中学3年生まで毎年出場するものの、全国大会など及びもつかず、子どもの頃はラジオで放送されていた全国大会を聞くことも少なかった。先生から「ラジオでいついつ放送されるから聞いておきなさい」と、おしらせがあったとき、聞いたこともありましたが、当時はテレビ放映があったのかどうか。テレビで見た記憶がありません。
娘と息子は、合唱は学校のイベントでクラス合唱の一員として参加しただけでしたが、課題曲を好きなアーティストが作曲するようになってから、Nコンをテレビで見るようになりました。吉田美和、森山直太朗あたりの作曲になってからだと思います。
今年はMiwa作曲の課題曲「結」を、それぞれの学校がどんなふうに歌うのか、という興味でテレビを見ていました。私はテレビ放送の日はおでかけしていたので、小学生大会も中学生大会も録画して見ました。
全国大会に出場する学校は、どこもとてもレベルが高くて、私が審査員だったら、甲乙つけがたく、賞の差をつけることなどできない、と感じました。
今住んでいる区のイベント、「合唱祭」には43もの団体が参加して、10月30日午前中から夜7時くらいまで、延々合唱発表を続けます。
1グループは10人から20人くらいのグループが多かったけどひとつの区だけで、500人、600人もの人が合唱クラブに参加している、と思うと、東京では数万になるかもしれず、全国ではどれだけたくさんの人が「合唱」に携わっているのだろうと思います。この「合唱文化」は、小中学校の行事「合唱大会」とNコンが寄与しているに違いないと思います。
区の合唱祭、私は、ジャズダンス仲間が出演する団体と、その前後の部分だけ見ます。1団体あたりの持ち時間は出入りも含めて10分くらい。セミプロと思える上手なグループもあるし、白髪のおばさまたちが「昔懐かしい歌を歌って認知症予防にとりくむ」という、ときどきはずれた音も聞こえるゆるいグループもあります。声が出ていないグループもありましたが、とても楽しそうな歌声で、ほっとなごみます。
あるグループが舞台に立ったら、客席から「おばあちゃ~ん、おばあちゃ~ん」という声援が聞こえてきて、舞台の人も客席もみなにこにこになりました。
ジャズダンス仲間、ミサイルママは豊島区の合唱団に入っていて、今は12月3日のコンサートに向けて練習しているし、コズさんは合唱祭参加のほか、北区合唱団で第九を歌うそうです。
私もときどき合唱に誘われますが、今のところ、参加できる時間がとれるのはジャズダンスだけ。70歳すぎてすべての仕事からリタイアしたら、合唱もやりたいから、声帯筋肉も鍛えておかねば。
10月30日の合唱祭。楽しく聞きました。コズさんのグループは、後半の出演で、「むかしむかし話」ともう一曲歌いました。ここも、白髪の女性が目立つ年齢層ですが、プロオペラ歌手の指導者の指導がいいのか、よく声が出ていて、すてきなハーモニーでした。
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ほかにも、この秋はたくさん無料コンサートを楽しみました。聞いて心地よくなればそれでいいのだと思うので、たいてい曲名は忘れてしまうのですが、今年は、曲名をメモしておきます。
私の両親は。音楽とは無縁でした。私が音楽好きになったのは、小学校の音楽の時間やNコンの練習で、歌好き音楽好きにしてくれた先生方のおかげと思って感謝しています。
東京では、無料で楽しめるコンサートがたくさんあるので、貧乏でも心楽しくいられる素養をつけてもらって、ありがたいことでした。
ギャンブルとか高級ブティックの服がほしいとか、宝石で身を飾りたいとか、お金のかかることに興味があったら、貧乏暮らしの中、不満不平ばかりがつのったでしょうから、美術館と音楽、公園や庭園散歩など、無料または低料金の楽しみ事が身についていてラッキーでした。
<つづく>