▲信濃川プロジェクト
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画面右から左に蛇行しながら流れていく信濃川沿いに花火が打ち上げられました。
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結局、睡眠時間2時間未満のまま、土曜日は始発で小千谷へ。新幹線の中で爆眠する。
朝の新潟は霧の海だった。湯沢の辺りでは青空だったのだが、浦佐の辺りは真っ白。小千谷はほとんど霧が晴れつつはあったが、全体的にもやっている状態だ。越後三山も白い空の彼方。
実家で荷物を軽くして、山本山山頂へ。
やけに行き交う車が多いような気がするのは、気のせいではなかろう。
山頂について、お目当ての展望台に上がるが、まだトリ屋が猛禽類の観察をしているだけで、花火目的の人はいないようだった。そりゃそうだ、まだ10時半だもの。花火は18時に打ち上げ開始だもの。
場所を取ろうかとも思ったが、何だかそんな雰囲気ではなかったので、そのまま帰路に着く。途中、沢山ポケットパークの様子も見てみるが、状況はほとんど同じだった。
沢山ポケットパークは川口の一部と小千谷、長岡の一部が見えるが、川からまっすぐ花火が上がるのがきれいに見える。対して山頂の展望台は、川は一部切れるものの、十日町方面から川口、小千谷、長岡、そしてその先が見えるという違い。スケール感がほしい私は当初の予定通り山頂に陣取ることにして、いったん実家に戻った。
久々の山本山往復は疲れるなぁ。
東京からやってくる花火鑑賞士仲間と合流し、その人の運転で午後、改めて山本山へ。
すでにカメラマン用三脚が3台並び、ひと家族が展望台に陣取っていた。私たちもお店を広げて時間を待つ。
だんだんと人が集まり、展望台には100人近くの人が(2段目にも人が入っていたからもっといたかも)。HPで案内されていた沢山ポケットパークの臨時駐車場も入り待ちをするような状態で、暗い山道を続々とヘッドライトが上ってくる。
展望台はあまりに大勢の人が集まり過ぎて、十日町方面を振り返ること能わず。
そんな中、その時はやってきた。
トーン、トーン、トーンと軽い音が近づいて来て、視野の右隅に火柱が立った。そこから信濃川沿いに左右に火柱が立ち、下流へとリレーされていく。
ン? なんだか順番がランダムのように見えるが、まぁいいか(笑)。
「トラの尾」という地味な花火だが、スイーッと上がっていく様はなかなかに味わい深い。火柱は川口を蛇行し、目の前を過ぎて行き小千谷の街中を抜け、長岡から越後平野へと一目散に下って行った。その間、わずか3分程度か。
思ったよりいい雰囲気に観客の喜びが伝わる。
そして、約5分後、山頂からは確認できなかったが、花火は港まで到達したらしい。再び、一斉の火柱が立った。
結局、当初の予定にあった1市町村ごとの尺玉は上がらなかったが、それはそれでいいのではないかと思う(予算が足りなかったのか、安全保安問題で許可が下りなかったのか…。計画からのいつの間にか尺という文言が消されていた)
このわずか10分未満のイベントのためにわざわざ帰省したのだが、なかなかに面白いものだった。