▲尺玉100発同時打ち上げ@ぎおん柏崎海の大花火
東京辺りでは最後の最後にもったいぶってあげる尺玉も新潟では並み玉扱い。100本筒を並べて、一斉に打ち上げてしまう。今年は、3種類の尺玉を用意し、まるで段咲きのように色牡丹→千輪→錦冠と見せてくれたのが新しい。
新潟で尺を当たり前に見ていた私でも100発横並びで見るのはここだけである。
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越後三大花火のトップを飾る「海の柏崎」。ぎおん柏崎海の大花火大会に行ってきた。
今年は平日だからそんなに込まないだろうと思ったら大間違い。もっとも昨年の大雨が基準だったから(笑)。新潟はもう1週間ぐらい夕立も降らない状態で、正直なところ雨が欲しいのだが、花火の日だけは勘弁して欲しい。ということで、この日もいい天気だった。
朝、砂浜に場所取りに行ったら、昨夜おいでん(愛知県豊田市)にいたはずの方がもういらっしゃる。皆さんタフですなぁ…。
昨年、尺100発一斉打上がワイド方面にフレームアウトしたので、今年は広角デコッパチくん(12ミリ)を持ち込んだ。しかし、そういう日に限って私の体調がディクレッシェンド(小千谷の夜は夏とはいえ寒い日があるのだよ)。それでも一旦実家に戻って昼寝をぐっすりして何とか持ち直す。
駅や現地で花火観賞士仲間と会い、情報交換をしているうちに打上の時間が迫る。慌ててスタンバイしたところ、オープニング太鼓演奏後の尺5発がいきなりフレームアウト。もう、最初からデコッパチくんの出番である。
ここは、単発とフツーのスターマインは左隅。名物の海中空スターマインは右。ワイドや尺一斉打ちは正面。そして三尺はその奥と、結構視点をあちこちに動かしながら見るのが忙しいところである。打ち上げる個所が異なることで、自動的に煙が捌けていく時間が取れるわけだが。
海中空スターマインは間近で見ると面白い。岸壁に水平近くにセットした筒から、花火玉が海面めがけて打ち込まれるのだが、海面で花火玉が跳ねるのまで見える。斜めに打ち上げる玉がどうしても推進力を残したまま咲くのがまだイマイチだが、空間を埋めていく技量はさすがである。
ベスビアス特大海中空スターマイン posted by (C)樹美
しかし、スターマインなどの小さい玉が今年はきれいに咲かなかった。花火素人の私の母までが指摘する始末(母は素人だが、新潟花火だけは私に付いて数だけは見ている)。海外産の玉だろうが…。元々ここは大玉を生業とする煙火店だから、5号以上の7号・尺などはきれいに開くのだけれどね。
ワイドスターマインなどに千輪を織り込んで、うーん、最近は片貝でもあまり数が出ないのにもたいないなぁなんて思うこともしばし。あ、でも「あの千輪」は出ていなかったからやはり片貝まで見に行かねばならないのだね。
ターゲットの尺100は無事フレームイン。
三尺2発同時打ちは、右側の三尺がゆがんだのが残念だが、今年はスターマインとかませることもなく、クリアに見ることができた。「怒涛」もいいのだが、見せるべき玉はきちんと見せて欲しいものである。
超ベスビアスワイド海中空スターマイン posted by (C)樹美
日本一の海上三尺玉二発同時打上 posted by (C)樹美
怒涛の尺玉300連発 posted by (C)樹美
怒涛の尺玉300連発 posted by (C)樹美
怒涛の尺玉300連発 posted by (C)樹美