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土浦の花火へ

2011-10-02 16:41:00 | 雑事つれづれ

▲土浦花火づくし@土浦全国花火競技大会
 競技花火の中間に上げられるワイドスターマイン。もう半ばだというにこの段階で市長のあいさつが入るのがいつもいい休憩になる(笑)

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 体調が万全でないので、友達の申し出に乗っかって「重役出勤」させてもらった。朝イチで頑張っていっても7:30過ぎにしか現着できず、すでに暗いうちに決着が90%ついている撮影場所取り参戦は気力だけでは難しい。
 それでも今年は途中で天気予報が変わったこともあり、刈取り済みの乾いた田んぼの中でも十分に見えるコンディションであった(対価も取らずに開放してくださる地主のおじいちゃん、ありがとうございます)。

 
 田んぼの中では七輪などを持ち込んでお酒の「あて」を焼きながら楽しむグループ(野菜から肉、サンマ、最後の麺類まで延々5時間ぐらいやっていた)あり、花火開始前に出来上がって花火が上がるころには熟睡していたアホ(何しに早くから場所取りしていたんでしょうなぁ)もあり、同じ全国花火競技大会である大曲とはちょっと違った雰囲気。
 それも桟敷から離れて見ているためかもしれない。

 ということで、三脚のバリケードの端っこに何だか広いスペースで撮らせていただいたわけだが、そういう場所ってどうも通り道に見えるようで何人もその脇をすり抜けようとする人々が出てくる。
 だけど、あのバリケードはなぁ…。体を斜めにしない撮れなさそうな雰囲気(実際はそんなことないのだろうが)。あまりの密集ぶりにほかのカメラマンがその様を撮影していた(撮るの違うだろう)。
 まぁ、荷物などで通り道をふさいだりして「防御策」を取りながら花火開始。
 ※元々、そこには側溝もあって真っ暗になったらそこをライトもなく通るのはかなりのリスクを伴う。実際、同じような環境の片貝の現場では見事にそこに落ちて流血騒ぎの人がいた訳だし…。ちゃんと、田んぼの中を歩いて通ることはできるんだけど、どうしてこの「側溝トラップ」を目指して来るのだろうか。


▲土浦花火づくし@土浦全国花火競技大会


 土浦の花火は競技大会である。
 大曲も競技大会であるが、あちらはいわゆる「選抜」ですべての競技に参加せねばらないのに対し、ここは「エントリー方式」。つまり「ハイハイ、ボクこの部門に出まーす」と手を上げて参加料を払えば出られる(もちろん、基本的なラインはあるのだろうが)。10号割物、創造花火、スターマインの3部門に分かれている
 そのため、ちょっと花火の質に落差があるのが正直なところ。でもそれだけに北は北海道から南は鹿児島までの煙火業者が参加する。当然上の方は大曲クラスの煙火店が名を連ねるが、今までよく知らない煙火店の花火を見られるのもちょっとした楽しみ(マニアックな楽しみだなぁ)


▲土浦花火づくし@土浦全国花火競技大会


 花火プログラムは93番まであるが、その合間に余興花火(企業スポンサーの花火)やワイドスターマイン「土浦花火づくし」などが上げられる。今年は80回記念大会と震災慰霊の意味を汲んで、7号×80発や慰霊の8号×5発などが上げられた。
 で、先ほどよくよくプログラムを見ていたのだが、42番と44番がない。昨年のプログラムをひっくり返してもなかったから、縁起を担いでいるんだろうな(これ、今更のネタですよね)。

 10号、創造花火、スターマインとそれぞれに上がる場所が少しずつ異なるので、カメラを右に左にと動かしながら撮影と結構忙しい。
 夏の間にもたくさん花火を見てきて、この煙火店さんのこの玉はこんな感じだなって準備していても、なぜか土浦は明るく写る傾向にある。昨年はもっと前で撮っていて限界まで絞り込んでもまだ足らなかったのだが、今回の場所でもその苦労が発生。
 もはやNDフィルターを付けるしかないのか!? でもね、かたや和火もあったりしてそれはこのフィルターを付けていては全くの全滅となる。
 かといって、それぞれようにカメラを用意するのもなぁ…。中には何台もカメラを駆使して、足でシャッターを切るなんて「お前はエレクトーン奏者かドラマーかっ」て達人もいるのだが、そこまでする気力も体力も財力もキッパリありません(笑)。
 だから最下位機器で右へ左と振りながら、必死に絞りを追いかけている。


 でも、「フレーミングなんて、後でトリミングしよう」って腹なのはいかんなぁ。


▲土浦花火づくし@土浦全国花火競技大会



 で、競技結果速報が入ってきた。

 内閣総理大臣賞(総合優勝):野村花火工業(茨城県)


▲10号割物の部 優勝:野村花火工業
 昇り曲導付四重芯変化芯


▲スターマインの部 優勝:野村花火工業
 夜空のウエディング


▲創造花火の部 優勝:田畑煙火
 立体造形 光の三角すい

 でね、この三角すいっていうのは北日本花火興業も打ち上げていた。


▲創造花火の部 特別賞:北日本花火興業
 立体図形 三角すい

 えっと…。北日本花火興業さんは、実は昨年の3月の新作花火コレクション(@大曲)でこの三角すい花火を上げていて、しかも銀賞&特別賞を受賞している。
 http://photo.ap.teacup.com/applet/jumi/20100321/archiv
 その時に比べて、三角すいの中に細かな星を散らしたりしたが、その分立体に見えにくかったという声もあり…。
 この花火大会には田畑さんは参加していなかったと思うが、なんというか、アイデアを横取りされたなぁって感じ。