▲15番少林寺は花の寺。奥の枝垂れ桜が終わっているからツツジかなぁって思ったら、八重桜がたわわに咲いて枝垂れていた。あまりの美しさにただただ感動。
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
昨日は秩父に行っていた。
染井吉野には間に合わなかったが、まだまだ春の彩りに満ちていた。
秩父三十四観音霊場では今年、12年ぶりの本尊御開帳を行っている。馬は観音様の眷属と言われるため、午年に御開帳が行われることになっているとのこと。
実は、今年は60年に一度のご縁年にもあたっていたりする(秩父札所が開創された甲午年にもあたるため)。
ということで、11月18日までの御開帳期間に全札所を回ってみようかと思っている。
初めて御朱印というものをいただいてみた。
▲7番法長寺の御朱印。牛臥堂の別名を有し、御開帳記念印にもその牛がモチーフとなっている
一般には御朱印というが、正確には納経という。本来、お「経」を「納」めた印というものなのである。たまたまその印が朱判であるから御朱印という言葉が定着しているのだろう。
もっとも、実際にお経を納めなくとも納経印はいただけるのだけれどね(ちなみに読経でもお経を納めたことになる)。
秩父では12年ぶりの稼ぎ時とばかり、あちこちで御開帳をアピールしている。西武秩父駅から続く仲見世でも案内と同時に納経帳を販売しているほどである。もっともその前には「あの花」ショップと化した土産物屋さんもあるのだが…。ある意味こんな風景が見られるのもこの甲午年だけだろう(笑)。
札所の中にはもともと「名物」を販売しているところがあるが(13番の目薬の木のお茶など)、この7番はどうも御開帳に合わせて落雁を作ったようだ。
▲7番の落雁。500円也。「秩父メープル」使用とあった。牛臥堂のゆかりの牛も小さな落雁となっているのだが、ちーっと完成度がいまいちだなぁ(笑)。ちなみに、コーヒーでも行ける味となっていました
普通は1番から始める人が多いのだが、私は8番からスタートしてみた。末広がりで縁起が良いとも言われるらしい。まぁ、ここから始めると横瀬の札所をまとめて回れるから回りやすいってのもある。
ことろが、昨日は横瀬を起点としたウォーキングイベントがあったらしく、駅前はわいのわいのの人だかり。トイレも行列。 横瀬は芝桜で有名な羊山公園にも近いからね…。
▲武甲山と8番。武甲山にいちばん近い札所かな。
8番からは古巡礼道を歩く。
秩父の巡礼堂はよく整備されていて、小さな札票を頼りに歩けばよい。幹線道路を外れているために車通りも少なく、人家の間を抜けつつ歩くのは、この季節は楽しい。家の庭には桃やレンギョウなどの春の花木が花を付け、足元にはタンポポや芝桜が咲き誇っている状況。花好きには楽しくて仕方ない。
いくつかの札所を回って、秩父市街に入る。
汽笛の音が聞こえる。今日はパレオエクスプレスが走っているのね。音だけでも旅情が掻き立てられるな。
▲いつも門が開いていないと思う民家が開いていた。桜の時期だけ開門するのだろうか。
▲古巡礼道で見つけた桜風景。
ちなみに、〇番というのは札所の番号である。秩父の札所の中には寺名を言わずに「〇番です」って電話に出るところも少なくないので、何かの問い合わせの際には気をつけて(笑)。って電話を掛ける人の方が少ないか~。