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ケムケム敗北 赤川花火

2014-08-18 01:00:00 | 花火

▲オープニング「Beauty of the moment」片貝煙火工業

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 山形県の赤川花火に行ってきた。天気予報にずっと傘マークがついていて何とも不安だったけれど、当日傘マークが取れた!

 関西からの友人と爆雨の新潟でミートし、少しゆっくりと鶴岡に向かう。
 特急「いなほ」は新発田までは結構な混雑だった。ちなみに今年から「いなほ」は新型車両になったのだけど、実は「お古」だったりする。「フレッシュひたち」が首都圏でのお役目を終えて新潟で「第二の車生」の「いなほ」として歩み始めたばかりである。
 新潟には名高きJR新津車両製造所があり(今年4月から子会社に移管されたが)、山手線新車両をはじめとする首都圏の通勤車両を多数製造送致して来たのに、自分の所には新しい車両がなかなかというか、ほぼ来ないのよね。お古を塗り直して修理して走らせてばかりで…。「紺屋の白袴」とはまさにこのことである。

 ホテルにチェックインだけし、会場に向かう。昨年熱波の中レンタル自転車でフラフラになったことを思い出し、タクシーで移動。ところが、タクシーがない!? タクシー乗り場に4社も電話番号が記されているのに、今日は出払っていて…とそっけない。
 しばらく待ってようやくやってきたタクシーで会場へ。

 田んぼというわけではないが、なかなかの泥道具合。
 そんな中、スタッフが板桟敷の上の水を一生懸命払っているのを見つつ、カメラマン待機列に並ぶ。この頃はまだ雨が少し降っていたけれど、入場時刻の頃にはどうやら止む。
 カメラマン席に腰を据えるが、明らかに風向きが…。

 時刻を告げる雷の煙もほとんど動かない。

 そうして花火打ち上げ開始時刻となる。


▲オープニング「Beauty of the moment」片貝煙火工業

 オープニングは片貝煙火のワイドスタマ。
 尺玉をふんだんに用い、打ち上げ音&開発音とも心地よい。だが、ものの1分と立たないうちに煙が花火本体を覆うようになり…。
 あー、やっぱりこう来たかぁ。

 まぁ、仕方ないよね…。
 と思うのは、片貝花火は「神様に奉納する花火だから」というのが身に染みているから。俗世から見えなくても神様に見てもらえばいいんだよねっていう考えが小千谷人の頭の根っこにある。これは仕方ない。

 でもさ、これ、奉納煙火じゃなくって、花火大会だったのだよね。

 見えないのはワイドスタマだけではなく、競技玉のデザイン花火や割物尺まで、その被害に遭うものが続出。これはこっちも仕事にならん(職業じゃないけれど…)。

 時間がたつにつれて、裏ではきれいに見えているという情報がリアルタイムで入ってくる。表側で頑張っている人々が大ブーイング(笑)


▲ドラマチック花火(タイトルは長いので省略・笑)磯谷煙火店

 ただ、裏では音が届かないという。たとえばこの磯谷さんのスタマは、セリフや効果音が聞こえなければその魅力は半減といえるものだろう。だけど、ミルククラウンや万華鏡、コスモが弾幕の向こうに消えているのを見ると、表側だって、魅力ナシなのだよね…。
 だけど、観覧側が嘆いても、一番残念なのは当の花火師さんだろうし…。

 だんだん突っ込み大会と化してくる。



▲「希望の光」の中で上がった二尺玉 伊那火工堀内煙火店
 ※私のカメラでは二つを一緒に取り込むのがわずかに無理だったので別撮り&合成している

 あれ、今年は「希望の光」がないのかぁ。というのが、プログラムを見た最初の印象だった。だけど、当日やはり打ち上げられることが告知され、あまつさえ二尺玉×3込みだという。
 1発目はクリアに見えたが、2、3発目はちょっと煙の影響。さらに仰角を間違えて下が少し切れてしまった。いやぁ、2、3発目は寸分の狂いもない同時開発で(開発音が一つしか聞こえなかった)、初めてそんなのを見たよ(というか、聞いたよ)。これ、意識してできているのであれば、ものすごい技術力だ。


 このプログラムの後は盛大なツッコミ大会となる。
 まぁやりたかったのだろうねぇ、でもまさか「本家」が特別プログラムに持ってくるとは思わなかったんだろうねぇ…。でも曲までストレートすぎて…。悪いことに姿勢制御もことごとくあっち向いてホイで…。
 願わくは、イケメン花火師がいることを…のみだな。
 今度紹介してくださいよ、会長。



▲「エンディング」の中で上がった二尺玉 伊那火工堀内煙火店

 エンディングの二尺×3は煙の影響を受け過ぎて、まともに見られない(TДT)。
 もうすでに私の気持ちがまともに見ていないし…。昨年の土浦ですら黙々とひたすらレリーズを押し続けていたのに、今回はその手が止まってしまった。
 あーもう駄目だぁの瞬間フリーズ。
 音と開発タイミングはばっちり合っているモノばかりだったので、撮っていて楽しいはずなのに(いやぁ、時々ステップ踏みそうになるのよね)…。
 
 いかん、いかんなぁ。試合放棄はイカンだろう、自分。
 



 以下、比較的まともだった割物よりいくつか…。


▲昇曲付万華鏡冠菊 磯谷煙火店

 得意玉の細工を芯に入れるのは昨今の流れなのか!? 聖礼花芯とかニコちゃん芯とかおさかな芯とか猫芯とか(後方3つはやり過ぎだけど、大好きだー!!)



▲昇り曲付さくらんぼ 太陽堂田村煙火店

 本物のさくらんぼだぁ~。片貝の「大きなさくらんぼ」にはじつは「実」がない。これはちゃんとさくらんぼの実が見える!!




▲昇り小花付パステル八重芯パステル先点滅
 昇り小花付虹色のブーケ 齋木煙火本店

 本店さんは相変わらず美しい花火を上げる。くじけそうな気持ちが持ち直す瞬間である。




 そして、茨城県の煙火店の緑青対決! 今年のトレンドですか!?


▲昇曲付四重芯青点滅 山崎煙火製造所
 (あとで見返したら、崎の字で盛大に化けていて驚いた ※正しくは「立」崎)


▲光の波紋 野村花火工業




 花火を見えるところならどこでもいいのか、花火が見えなくても花火会場にいるべきか…。


 前者はこういう書き方だと自分としては嫌だ。でも後者はわざわざ見に行った甲斐がない。昨年の弁天島のように皆から平等に見えなかったらよかったのに、今回は人為的なアクションでそれが避けられたという状況だった。
 見えなかったら見えなかったでいいじゃん! うん、片貝(奉納煙火)ならそれで私の心は平安である。

 でもこう悶々とするってことは、私は裏側に行った人を僻んでいるんだろうなぁと、どうしようも美しくない心で思うのである。


 柏崎や神明のように、きれいな花火を見てただただ子供のように感動するという心境に戻りたいものである。




 とりあえず、来週大曲ガンバるっすー。