▲インターバル花火「春の選抜甲子園出場 ガンバレ!大曲工業高校!!」
…2回戦突破できなかったけれど…。
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先週は大曲の新作花火コレクションへ。
秋田に行くというのに、山形新幹線に乗る。今回は「週末パス」を利用して少しでも交通費を浮かそうというもの。まぁ、帰りの秋田新幹線が「えきねっと」で取れてなかったというのもあったんだけどね…。
週末パスは秋田の湯沢までフリーパス区内のため、山形新幹線の終点・新庄から奥羽本線を各駅停車で北上。湯沢~大曲間の乗車券は別料金となる。時間はかかるが(約6時間)、この方法だと諭吉さん1枚ぐらい違うのだよね。それに山形新幹線には自由席があるから、東京から乗車するなら楽勝である。翌日の自由度も高まるし…。
ということで、大曲に到着したのは13:14。
ホテルに荷物を少しおいて、タクシーで現場に向かう(路線バスが無くなったのはツライ)。
▲インターバル花火「be proud of~」
到着後、すぐにパンフレット売りに出るが、さすがに開始6時間前では人が少ない。でもその時点ですでに近い駐車場は満車寸前だったりする。
今年は一番上の駐車場に団体席を設けたために、そちらは一般には開放されず、下の駐車場がいっぱいになると一丘隣の野球場の方に誘導された。そのために早くから会場入りしている人もそれなりにいるのよね。ここは観覧場所取りよりも駐車場取りの方が熾烈だ。
16時過ぎからポツポツと人がやってきて、パンフレットがポツポツと売れる。ポツポツがゾロゾロに変わり、あわただしくなる。
パンフレットだけではなく、団体席用のイス席が一部当日売りをされることになり(急に決まったそうだ)、そちらの販売も同時に行う。
本日の主役である花火師さんも団体様でご来場。打ち上げ担当の大曲の花火師さんが通った時は、どこぞの組かと思わせる統一された「一同礼!」で出迎える(笑)。
やがて暗くなり、花火打ち上げ間近(パンフレット売りはあくまでボランティアで、本来の目的は花火観覧です)。 あわてて撤収して、花火観覧場所へ…。
この花火は、若手の花火師さんが自分の花火をプレゼンしてから上げるというのが特徴。今年はより多くの方から花火師さんが見えるようにと、一段高いお立ち台を用意。
でも最前列の私からは横顔。しかも、照明器具がちょうど顔に当たるところにあって、見事に頭髪しか見えなかったorz
以下入賞作を…
▲「小波(光の波紋)」静岡県 臼井宏司(臼井煙火)★★★金賞受賞
初っ端から大変失礼なのですが、全く印象に残っていなかったのだが…。レセプションで「小室!小室!」と囃されていたが、個人的にはダイヤモンド☆ユカイに似ていると思うの。
▲「菜の花の“黄色いじゅうたん”」神奈川県 和田順(ファイアート神奈川)★★銀賞受賞 ★特別賞受賞
わかりやすいプレゼント、わかりやすい花火だった。色にこだわって、いろんな黄色を出していたのもちゃんとわかったし…。この日、ファイアートさんの地元のお隣の市から大勢のゲストが来ていた「追い風」が無くてもいい花火だった。
▲「ふぞろいの星たち ウィークポイントをチャームポイントへ」秋田県 齋藤健太郎(響屋)★銅賞受賞 ★花火鑑賞士賞受賞
花火自体は派手ではなかったが、それゆえに親星の確実な丸と肩の張りが素晴らしく良く見えたというのが個人的感想。これ、ちゃんと評価してよ!! って思っていたら、きっちりと評価されていてうれしい。
ちなみに、新山兄さんとは8歳離れとのこと(ウチと同じや!)。
▲「陽炎の火~炎が描く超常現象~」長野県 氣賀澤文平(伊那火工堀内煙火店)★銅賞受賞
明るい和火系の花火で、「ぞびだびぞび」の感じ。 椰子とも大柳火とも違う、明るいゆったり燃焼系。大柳火好きが食いつかないわけがない。
「 」の謎の言葉、だいぶ昔に覚えたのだが、多分お茶の注ぎ方だったと思うのよね。「最初細く、中ほど太く、最後は細く」という意味だったと思うが、今グー〇ル先生に尋ねても何も回答が出ないから間違って覚えているのかも…。
あ、そうそう。昨年の増田でこれに似た花火を見たことを思い出した。
▲「ここに咲く 紫陽花の華」滋賀県 柿木博幸(柿木花火工業)★銅賞受賞
琵琶湖の花火を上げる煙火店さんですね。紫陽花本体の青?青紫?がやや暗く感じたのはもったいなかったけれど、繊細な花火といった印象
以下、受賞は逃したものの、気になったものを…。
▲「雪つらら」愛知県 加藤克典(加藤煙火)
え、白一色!? 敢えてお得意のパステルは持ってこなかったのね。つららの落ち方がキレイでした。ちなみにご当人はこの日が結婚式&披露宴。おめでとうございます!!
この披露宴って、1年以上前に決まっていたのかな…。昨年のディフェンディングチャンピオンなのに、なんでこの日に設定しちゃったの!?
▲「restart」群馬県 小幡知明(菊屋小幡花火店)
最近の小幡さんの大きな引き先好きなんですよね~。これはその引き先と牡丹星の組み合わせ。朴が悪目立ち?
▲「月の満ち欠け」宮城県 佐藤晃朗(佐藤煙火)
初めの方の時差式変化は分かるけれど、分かりにくい。でも後の方の花火はちょっと気になった。
▲「月の満ち欠け」秋田県 久米川和行(和火屋)
えぇえぇ、久米川さんがNARUTO好きなのは十分に分かりましたから~(笑)
▲「虹色の太陽」山梨県 飯田茂雄(齋木煙火本店)
相変わらず美しい虹花火。でも「新作」だとこれじゃいけないって声が…。確かにいつかどこかで見たことのある部品と言われればそうなんだろうけど(お前の目は節穴か!って声は甘んじて受けます)
▲「鉱石の輝き」新潟県 阿部友希(阿部煙火工業)
いやぁ、まずは覚えていてくださってありがとうございます。あの日、花火師さんが来るとは知らず名刺を持っていなかったんですよね。今回、改めて名刺をお渡ししました~。そうですよね、小千谷の人って言っていませんでしたよね。県外にいるときには盛んに言うんですけど、県内では敢えて言う必要もないんで…。
これ、元画像をアップしてみると、一つ一つの点滅がとてもくっきりきれい。最近、芯物もちょっと面白い色が出ているので、こういうのをまぶして行って二尺芸術玉を作っていってくれるとうれしいのですが…。そういえば数年前の長岡での染分け芯二尺って御社なのかなぁ…。
ということで、次お会いした時はもっとお話しさせてください!
▲「煌めきの閃光華…春の福音」東京都 細谷祥城(ホソヤエンタープライズ)
今回は。本当にキラキラ系が多い。いろいろお話を聞くと「新作」って本当に難しいってこと。今の大御所も年々進化して行っているし、そこに新作で切り込むにしてもアイディアが無尽にわいてくるわけではないものね
ところで、細谷家には何人御兄弟がいるの? ちょっと笑った写真が兄様と違って好感(←そこっ?)
▲「ジュエルミネーション」静岡県 窪田大輔(光屋窪田煙火工場)
私が新コレを見た2回目の時の優勝者がこちらの方だった。先輩鑑賞士に、あの星の管理の難しさとかいろいろ聞いていたことを思い出す。あれから、いろんな人がキラキラ点滅星を試している(今回もものすごく多い)けれど、やはりこちらの星はキレイだなぁって思う。
▲「江戸前といえば鮨」東京都 小勝康平(丸玉屋小勝煙火店)
まさかの鮨対決!?と思ったけれど、こちらの方が勝ち。 しっかりマグロと玉子は分かったよ。〆がビールという辺りが日本酒党としては何とも…(笑)。というかこのシャリのサイズは高級鮨店ですよね。絶対そうですよね!
▲「動き出すモビール」山梨県 齋木啓介(マルゴー)
静止するモビールから動くモビールへとのことだけど、ちょっとわかりにくかったかな。モビールって、日本の風鈴にも影響受けたって話があるのだが、ホント!?
▲「花あかりに誘われて」岐阜県 村瀬功(村瀬煙火)
個人的にはたぶん初めて接する煙火店さん。桜の型物がかわいい。諏訪もあまり行かないしなぁ…私。
▲「越後の秘宝~5色の輝き」新潟県 本田和憲(片貝煙火工業)
こちらも点滅キラキラですか~。でもね、元データで見るとやはり光り方が美しい。多分、ここではつぶれていると思うけど…。
▲「マスター★ドーナッツ 大曲本店」宮城県 鈴木朋文(若松煙火製造所)
このポン・de・ライオン?がバッチリ決まったところを最大に評価したい! ちなみに大曲のミスドはイオンモールの中にあるらしい。
花火の後のレセプションとか2次会で花火師さん本人とお話しするまでが新コレの本番です、はい(一応スタッフになっちゃっているみたいなので)。
花火師同士もこうやって顔を突き合わせて一堂に会する機会ってそう多くないみたいで、ものすごい情報が飛び交っている。いや、花火の秘密じゃなくてほとんどが個人情報みたいなものなんだけれど…(笑)。
でもこの新コレって、けっこう個人的事情がいろいろ透けて見えるものなので(去年までは嫁が対象だったのに、子どもに変わっているよーとか)、それも面白いかなって。