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湯河原の高台より

2016-07-23 18:11:00 | 花火

▲小さいけれど、左の花火が可愛くってね。だからトップにピックアップさ

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 玉村の翌々日、湯河原の花火である。齊木煙火本店である。きれいな玉なのである。見に行かなくてはならないのである。

 だが、この日は前日までの過ごしやすい気温が一変。何やらテレビから高温注意情報とか35℃超えましたとか不穏な雰囲気。早い話が暑すぎ…。

 当初家を出ようと思った時間を過ぎても家でぐずぐずしていた。19時着なんて後ろ向きの路線検索をして過ごす。さすがにその時間ではまずいだろうってことで少し早くは出たが、結果としてはその時間に湯河原の駅に着いたw

 この時間からロケハンするのも面倒くさいという実にやる気のない理由で、昨年と同じ場所を目指す。そして道に迷う…orz。
 昨年、この道を通ったのが真っ暗な夜だったので、明るい昼間だと雑念が多くついあらぬ方向に行ってしまいがちである。それでも何とか目印を見つけて、坂道を上る。急なのよ、この坂道。汗だくで息が上がったところで、目的地に到着。すでに見知った顔が数名。玉村組もいるね。

 台船が昨年より離れているという情報で、無理に前には行かず、昨年と同じ場所に三脚を立てる。ふと音がする方を見れば、真鶴あたりで一足早く花火が上がっている。


 花火開始直前に、主にご近所さんがワラワラ湧いてくるのは昨年と同じである。




▲いきなり足元出遅れてるし…


▲今回、この曲導詐欺が多くてね…

 曲導とは、打ち上げ筒から出た花火玉についている「光のしっぽ」のことである。シンプルなものだと銀龍や朴といった直線状のものもあるが、そこにさらに仕掛けをつけて昇雄花とか昇木葉とかといった華やかな昇も少なくない。大会クラスだとこの部分からして派手なので、昇が派手だとつい期待しちゃうのだよね。
 そうしたら、そうでもない玉であったということ。
 まぁ、大花火大会を前にした時期であるから、昇もテストしたかったのかもしれないんだけどさ。それにしても今回はこの昇にキタキタキタ~っと声を出して、開くとがっかりというのが少なくなかったな。



▲台船2台からのツインスタマもございます

 湯河原の沖合に浮かぶ2台の台船から花火が打ちあがる。
 最近はGPS付き台船というのもあって、思った位置にピタリと止められるという話も聞いた。だから、昨年よりも2台の台船の間が開いたということは、すなわち何か「離れる理由」があるからである。
 その結果は後程分かるのであるが、この時点ではなんじゃろのうと思うだけであった。



▲低い玉はそもそものサイズが小さく、大きな玉は高く打ち上げられる


▲この紫はもっとすごいのを見たかった

 今年は、変化自体に「おおおおおおおお!!!」と叫ぶものはなかったんだよね。その点が残念なんて言っちゃうのは完全にこちらのエゴである。



▲今回は、この小さいスタマが一番声出たかな

 小さいからダメってことではなく、そもそも都内の花火は3号や4号がといった小さな玉が多く、5号で大玉と言っちゃうほどなのである。ちなみに、1号の玉は大体直径3センチで5号となると直径約15センチとなる。
 新潟だと尺玉(10号玉)デフォルトであるから、その小ささはいつまでたっても慣れないのが本心である。

 なお、花火の大きさは、打ち上げ場所の環境によるものが大きく、東京のように建物が密集して建っているところは、どうしても小さい花火しか上がらなくなる。
 要は新潟のような田舎はだだっ広い土地があるからこそ、10号デフォで、ついうっかり2尺(20号・60センチ)や3尺(30号90センチ)、4尺(40号120センチ)なんて大玉をポポポポンと打ち上げてしまうのである。



▲もっと、大きな玉で見せてくれぇ!!(昨年も思ったよ)


▲虹変化ですよ

 ポカッと割れた玉の中に「部品」が詰められており、その部品が色を変えて変化していくもの。こちらの煙火店の特徴的な玉でもある。



▲これももっと見たかったんだよ

 そしてこれはが聖礼花。きれい系の先駆けとなったといっても過言ではないだろう。「幸せを呼ぶ花火」として煙火店自身も大切に扱っているのが好感を持てる。



▲芯の色がもうちょっと出るといいのだけど

 芯の変化がこの煙火店の特徴の色であるが、もっと劇的に変わってほしいなぁとわがまま。



▲左の玉はセンター真っ白じゃないのが気になる。去年からずっと気になっている。

 最近の変化玉って見た目のイメージと、1枚の写真となった時のイメージが異なるというのが少なくない。まぁ、私の脳がそういう風に再構築されないだけなんだけどw。これもその手のもので、あの変化からどうしたらこうまとまるのか、よくわからないでいるwww



▲ミニ聖礼花のスタマ

 ないよりはやはりあったほうが嬉しいものである。



▲ぐるっと色変化のスタマ

 


▲こういう時は、隣にもブーケ級を置いてほしい。揃えられないのならなおさらさ

 そもそも台船2台並べているのだから、左右で花火の種類を揃えてしかるべきだろうと思うのはこちらのわがままであって…。せめて色違いとかで高さをそろえるとかさぁ…。引き立て役にもならんぞ。



▲これも曲導て期待高まったが…。まぁ、見たことない玉なのかもしれないし…。

 この明るい曲導は、写真では白飛びしているが、パステル変化しながら登る曲導である。この先にはブーケ級の玉が来るのが相場であるが、ここではそんな贅沢はまずないとわかっていて騙されるのであるw まぁ、騙されてもうれしいこともあるのだけれどね



▲これな、左の銀の先がパステル変化していってるのだが、こう見るとわからんもんだな

 「先」というのは光の一番外側を指す。あーただの銀ねぇと思っていたら、消え際になんか変化しおった!! と慌てる一瞬である。



▲これが台船が前年より離れていた理由。斜め打ちで二つの台船からの玉が重ならないように…という思惑だと思われる。

 なお、これはさすがにカメラの画角を横にしないと収まらんなぁと横にしたら、こういう打ち上げが終わったでござるorz



▲下の玉は小さいので、相対的に暗い。だから開放気味にしていたら、扇に明るい玉が来て飛び気味に

 こちらの煙火店は、1発でスターマイン級の明るさを有する星を持つため、基本絞り気味で撮るのだが、さすがに小さい玉は火薬総量が少ないため、発光量そのものが少ない。そのあたりを慢心と撮っていると、こういう憂き目にあう。



▲ちと寂しかったので、コンポジしちゃいました。そして少し明るく仕上げすぎた


▲フィナーレは銀一斉で…。

 飛びます飛びます!!


 ということで終了~。

 駅に向かってぽてぽて歩く。駅に着いたら、次の電車まで20分もあるという事態。東海道線はこの時間帯にやる気を失っているらしい。駅前のコンビニにてビールを買ってホームに上がる。アルコールが入ると途端に気が大きくなるもので、節約小田急経由で帰ろうと思ったけれど(往路もそうだった)、気が付けばグリーン車に乗っていたよww

 怖い、お酒って怖い!!(なにを今更…)


 なお、今回の収穫。
 「PASMO」でもグリーン券情報書き込めるで!!

 えぇっ!! 花火の収穫じゃないのぉ! はいそうです。